花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

銀葉2

2008年04月25日 | 嵯峨御流

昨日のお稽古も銀葉を用いて盛花をいけていただきました。



銀葉
紫千代萩
都忘れ(ピンク)写真は色飛びしてしまいました

初回慣れない七宝の花留に苦労されていましたが
二度目になるとはやくもコツをつかまれたのか生けあがるまでにかかった時間もぐんと短縮
おかげでその後のティータイムにもぐ~んと花が咲きました^^


その際いただいた美味しい和菓子を紹介しますね
(残念ながら写真は美味しそうではありません)



尾張名物ういろ
今までさほどういろは好きではありませんでしたが
ここのういろはもちっとした感触がほどよくとても美味しかった 
http://www.one-da.com/oonoya/


そして別の方から手作りの砂糖漬けの土筆をいただき
それをういろに添えた時私はおもわず
わあ~綺麗♪
私が用意していたタルトを盛ってなかったらなお一層。。。
このタルトも今でこそ珍しくはありませんが
以前はロールケーキなのにタルト?
そのうえあんこがはいってる和菓子!
栗も入っているのに柚風味?!と
地元(愛媛)では昔から普通にいただいてましたが
県外の方に差し上げると珍しがっていただいたこともありました。


それからこれも紹介させてね
今回は水江の渡しに行った際にくらちゃんからいただいたたくさんの花を
皆さんに持ってかえっていただきました。
その花の数々も写真に納めたはずなのになぜか保存されてません。残念です。。。
一抱えほどのトリスティスにアイリス、大根の白い花やブロッコリーの黄色い花、
愛しの葱坊主
そして水江の渡しでいただいたオドリコソウなどなど
(くらちゃん ありがとうございます)

この春に数年間のベルギー生活を終え帰国された方
稽古した花やくらちゃんの花を持っていらした籠へ

 

エコが進んでいるベルギーでは
買い物時はかならずエコバックもしくはこんな籠をさけて出かけるそうです。
日本でもこんな籠を持った主婦の姿が普通になる時がくるかしら
私も持ってみたくなりました。

そうそう葱坊主といえばプランターの葱坊主をコーナーに飾っていたら意外と好評^^



こういう花をよさを教えていただいたのもくらちゃんのおかげ
またとっておきの料理も教えていただきました。
私は天ぷらにしていただくことぐらいしか知りませんでしたが
こんな料理法があるなんて。。。
紹介していただいた本必見かも 

http://agatanusi.blog47.fc2.com/


銀葉

2008年04月24日 | 嵯峨御流

私はこの花材が大好き
でもなぜか今までに一度しか生けたことがなく
是非とも今年こそはこの銀葉を使いたいと願ってました。
いけばなでは灰緑色の新芽と黒っぽい木肌のコントラストが美しいこの木物を銀葉と呼んでますが、
正しくはウラジロノキ(裏白の木) バラ科ナナカマド科の樹木、
庭に植えているアズキナシと同じ仲間です。

まずはお生花、株分け形式のひとつ 『谷間』に生けました。
木物と木物を同じ花器に株分けしていけ、
谷川の流れを挟んで茂る樹木の景色をいけ表します。




今回手元にいただいた枝は素直な?!(面白味に欠ける)枝ぶりでしたが
石と下草にアジュカを添えてみずみずしい新緑の春の風情を思い描きながらいけました。



また加村先生宅には同じく銀葉をつかって盛花を。
海芋(カイウ 別名カラー)アジュカ 雪の下を使いました。




この海芋は地元の農産物の産直市場で買いました。
農家の方の庭か畑に植わっていたものでしょう。
珍しく葉も数枚添えてありました。
海芋(カラー)は南アフリカ原産の多年草で最近では色や大きさもざまざまなものが出回ってます。
がたいていは花だけが売られてますね
だからもしかしたら葉がどんなものか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですからせっかく手に入った葉も盛花に使いたかったのですが
どうにも葉が大きすぎてバランスが悪くなりあきらめました。


自宅でその葉をつかって三才格の生花もどきに
(葉茎を短く切ってしまったので茎の立ち上がり部分がありません)
花器に信楽の舟花器を
海芋は湿地を好む植物なのでちょうどいいかと思いまして。。。

 



また庭で咲き始めた白モッコウバラをつかって瓶花を。
クレマチス`デュランディー’を添えました。
最近クレマチスも切り花でいろんな種類が出回るようになりましたね。
憧れの壺型タイプなども。。。(ネット情報)
まだまだこちらでは見かけたことはありませんが
もしも出会ったならば即買って挿し木したい!
あっでもこのタイプは挿し木は難しいんだったけ?!



アケビ

2008年04月21日 | 野の花

アケビをいただきました。
雄花も雌花もいっぱいついています。



つけすぎかなって思いましたがもったいなくてそのまま使いました。



いただいてすぐにいけたいところでしたがやはり水揚げが肝心!と
これも一晩養生させました。
おかげで数日たった今日もまだ生き生きと^^


掛け花にあわせて大好きなシラユキゲシを一輪





シロバナハンショウヅル

2008年04月20日 | 嵯峨御流

庭のハンショウヅルをいけてみました。
庭の花をいける時には水揚げに気を配ります。
切り口をたたき逆水をかけ新聞紙に包んで一晩養生しました。
先週の火曜に生けましたが
心配で週末にも見に行きましたがなんとか綺麗な状態を保っていました。

花屋で売られている花は当然しっかり水揚げしてあり(たまにそうでない時もありますが)
切って生けるだけでしばらくは綺麗な状態が保てるので
たいていの花はそういうものだと思ってられる方もおありかと思いますが
とくに山野草は水揚げも難しいものが多くまた日持ちしないものも多いので
一週間きれいな状態を保つことは難しいです。
これからの季節はなお一層。。。

先日お稽古に使う花材について店主の方とお話させていただきましたが
花を組み合わす時、形状、色合いなどに気を配るもの当然ですが
それ以上に日持ちするかどうかが肝心だとか。
長年いけばなを稽古していると日持ちのいい花とそうでないものなどおのずとわかってきて、
燕子花や河骨などせいぜい美しく保てるのは数日と割り切っていますが、
カルチャーなどの稽古では不向きでしょうね
すこしでも長く美しい状態を保てる花というのが重宝されるのはうなずけますが・・・
今春はこれまでになくいろんないけばな展を観ましたが
斬新な生け花も多く、初めて見るような輸入ものの花材もたくさんありました。
多肉植物をふんだんにつかったものまで。。。(日持ちはばっちりだわ)
その半面山野草の類はあまり見かけませんでした。
ほっと和む日本の花
たしかに日持ちしないものも多いので扱いは大変かも
大好きな茶花だってそのお茶席の間美しく保てればいいわけであって・・・
教える立場になって今まではちがった角度で花を見る必要があるようです。



シロバナハンショウヅルをお古木に沿わせてみました。




根締めにはタンポポ、ウマノアシガタ、ギボウシ そしてちらっと見えるピンクの花はニワウメ?!
週末に見に行ったといいましたがハンショウヅルも
ウマノアシガタ(この花が意外と長持ちするというのは嬉しい発見です) も大丈夫でしたが
タンポポは花びらが閉じたまま
そうだわ タンポポって開閉するんだった
いったん閉じたら部屋の明かりでは開花するのは難しいのかも
もちろん抜きましたが返ってすっきりしてよかったような
引き算は難しい。。。





床にはヤシャブシとシロヤマブキ ウマノアシガタをいけました。



我流の花なので嵯峨御流のカテゴリーには入らない花かもしれませんが
いけばなということでここに加えました。


嵐峡の景 

2008年04月18日 | 嵯峨御流

嵯峨御流の総司所(家元とは言いません)のある京都嵯峨野から北山あたりの景勝の地、
そのなかでもとくに水の景観が美しい三名所の景観をいけ表す「三勝の景」
そのひとつである「嵐峡の景」は春の保津川の清流の美しさをいけ表します
 嵐山の桜を保津川を挟んで対岸から眺める景色です。
この景色が昔も今もそして未来もずっと変わらず永遠に美しくあるよう
この小さな水盤にその願いを込めていけ表す。。。
これこそが嵯峨御流の花の花らしさだと思います。




いけた時には蕾だった桜5日後には満開になりました。


山桜

2008年04月13日 | 嵯峨御流

加村先生宅前に一本の大きな桜の木があります。
先生宅に通うようになって半年、
桜だとは気づいていたものの何桜かまではあまり気にかけていませんでした。
そしてそれが山桜だと気づいたのはそろそろ蕾がほころびかけようとした頃
山桜をこんな間近に見るとは初めて
山桜は霞たなびくなか、木々の緑の濃淡ともに咲く姿が一番美しいと感じてましたが、
そばでみてもその花はやはりみごとなまでに美しかった。。。

日本の国花でもある桜は気品高く清楚でありながら爛漫と咲き、
しかも散り際が潔いということで国民感情の象徴となっています。
そうした所以かなんとなく山桜は日本の山の守り神のような存在に思えて
手折ってはいけないような思っていましたが
加村先生が一言「この桜いけてごらん」と後押しいただき
おもいっきり背伸びしてやっとこさ届いた一枝を頂戴しいけさせていただきました。




 山桜
著莪(シャガ)


 また桃の産地岡山だけあって今桃畑は最高に華やかです。

 
(加村先生宅に向う道すがらコンデジで撮ったもの)


嵯峨御流の伝書「五節句の花五箇条の心得」の中に
上巳には桃の一色を挿る。・・・その花は一重も用い、八重は無用とあります。
これは八重咲きは実を結ばないという古来の伝のよるものだとか。
稽古で用いる桃はたいてい八重ですが
たしかに畑の桃は八重咲きの桃よりひとまわり大きな一重でした。
その一重の桃を(あっもちろんこの写真の畑のものじゃありませんよ)
雲龍柳、クリスマスローズを添えていけました。





花器を選ぶときには気づかなかったのですが
花器に顔が。。。
たしかこの顔に似たキャラクターが。。。なんだったか思い出せない


初稽古

2008年04月10日 | 嵯峨御流

終日雨が降り続く生憎の天気でしたが(庭に出られなかったね。。。)私にとっての
初めての生徒さんがお稽古に来てくださいました。

まずは水盤を使っての盛花を稽古していただきました。
剣山を用いたいけばなは経験があっても、
七宝を使うのは初めて
役枝を所定の位置に留めることに苦労されたようです。
長時間の正座が一番大変だったかも。。。

伝書のある華道の心得
『その席も花、花台薄板も花、花器も花、花留も花、水も花、鋏も花、
挿(いけ)たる草木は勿論花、挿(いけ)る姿も花、心も花と成るべきを冀(こいねが)う処なり』
花いっぱいの空間と時間が共有できることを心から願ってます。
といいながらも根っからのそそっかしい性格と緊張のあまり
水盤に水を入れないまま花を挿し始めたり
生徒さんの鋏を握ったまましばし気づかなかったりと赤面しっぱなし
こんな拙い指導にもかかわらず熱心にお付き合いいただき感謝の気持ちでいっぱいです

今日見本にいけた花です。
木苺、フリージア、マーガレット、天門冬を用いました。
写りがよくなくてわかりにくいですが
この花器は私が学生の頃嵯峨御流を習い始めた時に購入したものです。
稽古用の花器で今も変わらず同じものが販売されていますが
もしかしたら結婚後一度もこの花器を使ってないかもしれません。
気持ちも新たに初心に帰り精進していきたいと思います。



パフィオペディルム

2008年04月07日 | 庭の花

実家から株分けしてもらってきて3年目
今年は花茎が10本以上もあがってきてほくほくでしたが
先月実家に帰ったとき玄関にあったそれはうちのよりはるかに立派!
ほかにも君子蘭も金のなる木?もシンビジュームも
どれもこれも迫力ある生長ぶりでした。
「すごいね、ここのパフィオは。。。」
「パフィオ? ああこれ、そんな名前やったかな 何度聞いたって覚えられん」と母は
いたってのんきな園芸家?!

加村先生よりいただいた存在感たっぷりの個性的な備前焼きの瓶に
このパフィオに赤花キブシを添えて挿してみました。




花の角度を変えてみました。
正面を見据えたようだとすごみを感じる
ちょっとした違いで表情も柔らかくなったような。。。


野の花庭の花

2008年04月06日 | 嵯峨御流

加村先生宅は小高い山の上にあります。
行く道々の木々や自宅の裏山の花木や野草もいっきに華やいできました。
これからの季節花材には困らない!嬉しい悲鳴・・・
自宅から持ってきたクリスマスローズにあわせて
ミツバツツジやユスラウメ?の枝をいただいていけました。




ミツバツツジ(コバノミツバツツジかも)
クリスマスローズ
コシダ


 


ユスラウメ?
クリスマスローズ
スノーフレーク
シャガ


三才格の応用作品

2008年04月04日 | 嵯峨御流

生花の基本花態ではその草木の特性や出生を尊び生かしながら
法格をふまえた花形にいけ表していきます。
よって自然界で菖蒲の葉から燕子花の花が咲くといったことがありえないのと同じように
生花として扱う時にもそのような生け方は禁忌となっています。
しかし三才の格を守った上で、
それぞれ異なった花材を用いることで生じる出会いの美を表現するという意味に限っては
柔軟性をもたせて応用作品として扱いを許されています。
(だからいって菖蒲の葉に燕子花の花をあわせても“出会いの美”とは言い難いので
やはりそういういけ方はしないほうがよいとは思いますが・・・)

先日拝見した華展でオクロレウカの葉にガーベラの花をあわせた作品がありました。
鳶尾 燕子花、花菖蒲・・・とアヤメ科の植物の中にあって
葉そのものにも洋花の雰囲気があるからでしょうか
この組み合わせがとても印象的でした。
ガーベラはもちろんのこと、
オクロレウカの葉も最近ではわりと手に入りやすくなったので
身近な花材で生花が楽しめるというのも嬉しいことです。

というわけで私もさっそくいけてみました。
オクロレウカの葉を葉組するのは初めてでしたが
燕子花の葉に比べ、葉先までしっかりしているせいかわりと扱いは簡単でした。