花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

釣瓶

2010年06月21日 | 嵯峨御流

夏になるとお稽古する花器に釣瓶があります。
今年は「飾り釣瓶」を習いました。
「飾り釣瓶」は床に二つ並べて遣う時をいいます。
ただし釣瓶は生活用具なので普通の釣瓶はお床には飾ってはいけません。
蒔絵を施した美術工芸品的なものに限って床に飾ることが許されます。
稽古ですから普通の釣瓶に、夏櫨(客位)と酢の木(主位)をいけました。
よく似た花材ですが、夏櫨(なつはぜ)の葉の葉ほうがあかっぽく
酢の木の葉は噛むとすっぱい味がします。
花の付き方にも違いがあります。

本来はだめ。。。でも自宅で楽しむ分には。。。床に置いてみました。
涼しげでよい雰囲気だと感じました。
一輪の花もありませんが枝ものだけで華になる。。。
やっぱりお生花好きだわぁ~♪


山紫陽花

2010年06月19日 | 嵯峨御流

梅雨に入り紫陽花が綺麗な季節になりました。
庭に「黒姫」という品種の山紫陽花があります。
花茎がやや黒くなるのが特徴です。
「真鶴(まなづる)」と名の竹器にいけてみました。
この花入は鶴が真正面を向いて立っている姿を現わしてます。
長い首とくちばしがなんとも凛々しい!
首部分は竹の木地色のままのもありますが
これは黒く塗られているのでより一層迫力があります。
よって「黒姫」の茎の黒と鶴の首の黒を重ねてみたのですが。。。
残念ながら花が器の迫力に負けているようです。
やはり山紫陽花はもうすこし優しい雰囲気の花器のほうが似合うように思います。
花と器の出逢い
失敗を重ねながらもそれもまた楽しい経験です。

(5月26日挿花)


泰山木(たいさんぼく)

2010年06月11日 | 庭の花

先日お隣さんの庭にあるこの花をいただきました。
北米アメリカ原産で樹高は10~20メートルにもなります。
ずっと見上げるようにして眺めていたお花
間近でみるのもいけるのも初めてです。
高枝切り鋏で切ってくださいました^^

若山さんの器にいけてみました。
異国っぽい雰囲気とどこか神々しさを感じるこの花にぴったりだと思います。
また大きい樹の花をどんと受け入れるくれるおおらかさも感じます。
「大地の花器」と名付けたい!

この花には晴らしい芳香がありました。
初夏のさわやかさな甘い香りが部屋いっぱいにひろがりました。


金糸梅(きんしばい)

2010年06月10日 | 嵯峨御流

久しぶりのアップになります。
撮りためているお花はありますが
今日はお花の生徒さんからいただいたお花をアップさせていただきます。

先日生徒さんのお庭を拝見させていただきました。
とても素敵なお庭です。
玄関まで続くアプローチ沿いの両サイドに金糸梅が植わっていて
伺った時には花はまだ固い蕾でしたが
のびやかな風情ある枝がとても美しく
いけてみたいと思わずもらした一言を覚えていてくださり
お稽古日の今日いただいたのです。
お生花をいける時、ましてやその花材がお生花にいけるはじめて花となれば
わくわくどきどき。。。胸が高鳴ります♪
竹器の二重切りに立姿と横姿にいけてみました。
どうでしょうか。
いただいた生徒さんのお宅もお床がありこんなお花もよく似合います。
今は月一回のお稽古でなかなかこういうお花まではお稽古できませんが
いつか楽しんでいけるような日がくることを願わずにはいれらません。