庭のも今煙がもくもく生長中・・・
スモークツリーにガーベラ、ギガンジウム、ドラセナを取り合わせた花束
出産で退職するスタッフへのプレゼントです。
スモークツリーの花言葉
‘賑やかな家庭’
稽古では初花の扱いで挿けることが多いので
晩花の花として葉より花を高くいけた縦姿に横姿、中縦姿を取り合わせて三株で挿けてみましたが
株の配置、花姿ともに中途半端な花になってしまいました。
でも個人的には晩花の扱いの燕子花って好きです。
もっとお稽古する機会があってもいいのにと思います。
最後に私がいけた花です。
今回生徒さんたちにいけてもらったお生花の燕子花は長葉物のひとつ
それに合わせて長葉物の花をあれこれ挿けてみました。
ジャーマンアイリス
ニオイ・イリスに準じていけました。
実家から持ち帰った花です。
姫萱草
ノカンゾウやヤブカンゾウなどに比べて小形なので”ヒメ”の名前がつきます。
花期も夏ではなく咲くのは5月頃
庭の咲いたものです。
姫萱草の花茎はあまり伸びず、葉よりも低いものが多いので
夏にいける萱草は葉より花のほうが高く扱いますが、出生に応じて低くいけました。
花丈も30~40cmほどです。
床には燕子花をいけました。
竹器「浮橋」に庭のもみじ‘鴫立沢(しぎたちざわ)’と燕子花
太藺と燕子花の二種いけ
心粧華はカーネーションに庭の葡萄の葉と熨斗蘭(のしらん)の葉を添えてみました。
熨斗蘭はこれも長葉物のひとつ
伝書では白頭花として載っている花です。
御題花器ってお正月に使った後はついついもしまい込んでしまいがちですが
積極的に使いたいですね。
そして最後にもう一瓶
庭の薔薇をいけました。
甘いものは別腹・・・ネ♪
五人目最後の方です。
釣瓶で「置釣瓶」に挿けてもらいました。
この方も燕子花を配り木でいけたのは四月の前回のお稽古がはじめてでした。
その時は釣瓶ではなく陶寸渡でした。
よって釣瓶に触るのはこれが初めて
これまた無謀ですよね。
さすがに負担が大きすぎるので今回はこの釣瓶だけでなく
三和の筒や瓢も配り木は私が前もって張っておきました。
それでも縦姿と横姿を不慣れな花器にいけていくのはさぞかし大変だったと思います。
ほとんどお一人で縦姿も横姿もおいけになりました。
縦姿は伸びやかに長めの寸法で・・・とのアドバイス通り
いきいきとした花姿に入りました。
横姿は一花七葉でいけてもらいましたが初めてでこれだけはいれば十分です!
清涼感あふれる花になりました。
この方夏にはお引越し予定
ですからこうやって一緒にお稽古できるのもあと数回・・・・・
いけ手の個性がお花に出るとよく言われますが
この清々しさ雰囲気のお花を眺められるのもあと少しかと思うとちょっと淋しくなります。
これも素敵なガラスでしょう。菓子器だそうです。
市松模様がとってもおしゃれです。
楕円型もカラープレートも用意されてましたが
敷板はガラスの模様にあわせて黒の角型を置いてみました。
銅葉のシモツケが効いてますね
アメリカテマリシモツケ‘ディアボロ’ カスミソウ ギボウシ
次は瓢の竹器に体後添え流しに挿けてもらった作品です
個人的には伝統的な竹器が大好きです。
ですから今回もなにかひとつ竹器を用いていけてもらいたいと思っていました。
くじでこの体後添え流しに決まった方にあわせて選んだのは「瓢」です。
これは学生の頃習っていた先生から師範の許状のお祝いにいただいた大切な花器です。
竹器にもいろいろな形がありますが、それは単なる意匠としてだけではなくそこには
人倫の道にも通じる深い意味合いがこめられているものが数多くあります。
瓢(ひょうたん)は古くから水などの飲み物を貯める器として用いられてました。
その貯め込む吸収力・包容力から、教養・学問・いけばなの奥義など身につけ
蓄えるようにと思いが込められているのだそうです。
常日頃、博学でそれでいておおらかで何につけ頼りがいのあるこの方にお華以外では私
ほんとにお世話になりっぱなしです。
葉組もきっちり頭にインプットされていたのでしょう。
手際よく一番に仕上げてくださいました。
瓢の形にもいろいろありますが、この愛嬌ある丸っこい形が
ご本人もとても気に入ってくださいました。
この器も田坂真吾さんのものだそうです。人気ですね。
ガラスの瓶花器にいけた「想い花」です。
この優しい愛らしい雰囲気、この方の個性がでていると思います。
添えた花材は楓で「鴫立沢(しぎたちざわ)」という品種私の大のお気に入り
それと矢車菊です。
「結納の花」を挿けてもらいました。
この生徒さんはお稽古を始められてまだ二年ほど、燕子花は昨年が初体験
今年前回の稽古そして今回が三度目!
その方に嵯峨三宝とはいえ、曲いけ(内用)をいけてもらうだなんて気の毒を通り越して
あきれ果てる!?って感じかも
事実プレッシャーも大きかったようです(ごめんなさい)
でもこの方は長年お料理を教えられていて、パッチワークなどいろんな手仕事を
器用にこなされる方です。
段取り・手際のよさは抜群でした。
今回花カバーの上に敷く新聞紙にほぼ実寸大の葉組の絵をいける順番に書いてこられていて
その絵の上に実際に組んだ葉を置いていかれました。
なるほど!こういう手があったのかあ~と感心しました。
そしてそのかいあって、たまたま当たった花は蕾でも全開でもない半開の花
その花を体の後方にあてがうと
まさしく花嫁になる女性の慶びと恥じらい・奥ゆかしさを表現した花になりました。
実際この方にはお年頃の娘さんがいらっしゃいます。
母として親心あふれる花になりました。
心粧華はカーネーションに観葉植物景の葉(名前失念…どなたか教えてください)
葉裏がこの花器の赤色と同じような色でとてもお洒落な葉なんですよ^^
花器はお祖母様がお使いになられてたものだそうです。
当時としてはかなりモダンな花器だったことでしょう。
祈り花にいけられました。
あんがいこういう引き算の花っていけ難いもの・・・
あっぱれです。