花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

水蝋樹(いぼたのき)

2010年05月27日 | 嵯峨御流

親先生のお稽古では轡の花留に斑入りの水蝋樹に撫子をそえていけました。
家でいけた矢車菊とは轡の向きが違いましたが、そのことに気づいたのは家で生け直している時。。。
お稽古の時はただ親先生の手本を見ながらいけることに必死でした。

 花車の引き手側に用先がくるようにいけるのが正しいいけかただそうです。
予習?!してなかったら全く意識せぬままになっていたかも。
この年になって今さらのようですが やはり何事も予習復習は大事ですね^^

あっそれからもうひとつ
轡は生活用具のひとつなのでお床にいける花留として用いてはいけませぬ!!!


轡(くつわ)

2010年05月23日 | 嵯峨御流

昨日は轡の花留を使ってのお稽古でした。
組み方もいろいろありますが、今回は「花車」の組み方。
その組み方の練習(知恵の輪みたい)をかねて矢車菊をいけてみました。

 

元来轡は戦国時代陣中にある兵士の鋭気を養うために馬具である轡を花留にして
馬盥に花を生けたことが起源とされてます。
よっていける花も閑静で風流にいけるがよしとされてます。
洋花の矢車菊では不似合いかもと思いながらいけましたが
「花車」の組み方なのでこれくらい華やいだ花をいいのではと感じました。


でもやはり矢車菊はシンプルな硝子の器に投入れるのが一番好きだわ^^




燕子花

2010年05月22日 | 嵯峨御流

先週は燕子花を生花にいける機会三度あり
残り葉もかなりな枚数に。。。
すでに黄色くなりかけたものや傷んだものもありましたが
花も一輪あまりがありましたので残った花葉で
当流に古くから伝わる「結納の花」の花をいけてみました。
燕子花の別名が貌佳花(かほよ花)と呼ばれることから
結納を受ける縁女が紫色の燕子花で慶びを表現してる奥ゆかしい情景を
花姿に織り込んだものだそうです。
花一輪にその縁女の心を表現するわけです。
残りものでそんなお花をいけるなんて失礼ですね。

さすがに葉がそろわずずんぐりむっくり、いじけた花になってしまいました。


酢の木

2010年05月19日 | 嵯峨御流

以前池水の景をいけたときに用いた枝ものは夏櫨(なつはぜ)でしたが
今回それによく似た樹、酢の木をつかって「山里水」をいけました。
ナツハゼ、スノキ、ウスノキ どれもツツジ科スノキ属の木、区別しにくいですね。
親先生宅に稽古に伺った時にも夏櫨じゃないですか~という声がしてました。
一番簡単なのは葉を噛んでみてください。
酸っぱかったら酢の木です。詳しくは

http://www.geocities.jp/a12435151/Comparison/Soshiyo/tsutsuji-sunoki.html


三重切にいけました。
上の口から順に山の木、里の草花、水草といけます。
自然の姿にそっていけあげる。。。
お生花には約束事がいろいろあり、型にこだわりますが
その手本となる姿は自然の中にあるのです。


野茨と蛇苺(のいばらとへびいちご)

2010年05月18日 | 庭の花

タイトル。。。漢字で表記すると
なにかしら いかつい植物のような感じがしてしまいます。
ひらがなでよんであげたいお花
のいばらは庭に二本、近くの山で見つけたピンク色を帯びたタイプです。
へびいちごもいろんな所で気ままに広がってます。
春に咲く黄色いお花もとても愛らしいけど食べられないのが残念!
野の花畑 そんなお庭にもあこがれます。
このごろ嵯峨御流の流儀花と向き合う時間が長くなりつつありますが
(来春には親先生の社中展があり、これからの一年はますます。。。)
すっぴん素足で野を駆けまわっているような気分にさせてくれる花たち
そんなお花たちを手にする感動をいつまでも大切に
そしてそれこそが嵯峨御流の根本精神である
草木を以て人も社会も和同美化され浄化されるという思想につながっていくように感じます。

 

 

 

 

美味しそう~♪


桜坊(さくらんぼ)

2010年05月16日 | 庭の花

さくらんぼをいただきました。しかも枝つきで!
しおれかけていた葉も丁寧に養生してあげると元気になりました。
せっかくだから舌も目も楽しませてもらいましょう♪
美味しいものをいただくときにはお茶も美味しく!
いっしょに添えたアップルミントでハーブティーはいかがでしょう^^


景色いけ

2010年05月14日 | 嵯峨御流

生命の源である水を捉え、深山から発生した水が大海に注ぐ水の旅
その流れに沿った折々の姿で表現するのが嵯峨御流の景色いけです。
それには花態が七つ「七景」あります。
そのうちのひとつ「池水の景」を稽古しました。
花材は夏はぜ、姫百合、撫子、立ちアスバラガスでした。
どちらかといえば「河川の景」に向いている取り合わせのようにも思います。
水の落ち口を手前にとり、水際を美しく整えて
水が少しづつ動いているような情景を心に描きながらいけていきます。


山苧環(やまおだまき)

2010年05月13日 | 庭の花

銀葉はまだまだ元気でがんばってくれてます。
そえたのは苧環(おだまき)
苧環のいえば小さな深山苧環は別として
庭でよく植えられているのは西洋苧環の類です。
これは日本に自生している苧環で山苧環といいます。
西洋苧環のような華やかさはない分、
こうやっていけばなに使うにはぴったりな花
こぼれ種で増えます。


西洋手毬肝木(せいようてまりかんぼく)

2010年05月11日 | 庭の花

英名ではスノーボール
在来種のオオデマリより樹形も花もやわらかい雰囲気です。
毎年特別な手入れをせずとも必ずしっかり花をつけてくれます。
咲き始めはもっとグリーン色をしてます。そして次第に白くなります。
いける時季をややのがしてしまいました。
もっとグリーンな時のほうが好きなのに。。。

そえた枝は大事に育てたのに今年も花をつけてくれなかった一重咲きの白モッコウバラ
それでもこのしなやかな枝葉がとびっきり綺麗なので。。。
(去年もまったく同じこといって生けたわ)