燕子花と同じアヤメ科の植物ですが、こちらは草丈が一メートル以上にもなる大型の長葉物です。
いけばなの花材としては葉のみで出回ることが多く
燕子花は季節物なのに対しこちらはほぼ周年手に入るので
今回は燕子花の前稽古としてこの葉を使って葉組のお生花を稽古していただきました。
さすがに葉だけではもの足りないので
やとい花として(正式なお生花では禁忌です)撫子をそえてみました。
すっとのびたシャープな葉が持ち味なのについつい燕子花の要領でいけてしまい、
あとで気づき手直し。。。
生徒さんのほうがオクロレウカらしいのびやかな姿に活けあがりました。とほほっ
おっちょこちょいなだめ先生。。。
生徒さんが綺麗にいけることができて嬉しいやら恥ずかしいやら
こんな新米先生におつきあいいただいていることに感謝です。
雪柳、麦、薇、
そして親先生がわざわざお稽古用にと山から採ってきてくださった蕗の薹などを使って
春の「野辺の景色」をいけました。
嵯峨御流の花態の中でも花をいけながら季節をそして自然を感じることにできる
「景色いけ」はもっとも好きないけかた
♪はるのおがわは さらさらながる
えびやめだかや こぶなのむれに
きょうもいちにち ひなたにいでて
あそべあそべと ささやくごとく♪
おもわず口ずさみながらいけたくなりますね
土筆も一本そしてなんとめだかも!
親先生宅の大きな甕に今年もたくさんのめだかが卵から生まれました。
いつも花を活けてるこの場所には子ども連れの方も来られるので
泳がしてみたらこどもたちがよろこぶかもといって下さったのです。
死んでしまったら可哀想と思いながらも2匹ほど・・・
活けてもう一週間になりますが元気に泳いでいます(ほっ)
庭のベニバスモモとクリスマスローズにドラセナ・サンデリアーナを合わせました。
本格的な春を前にしてそろそろ終わりを迎えたクリスマスローズは
白からグリーンへ色が変わってきました。
枝垂柳の新葉の若葉色、ドラセナの縦斑の黄緑色
スモモの淡い春色の中で季節をつなぐ様々な緑が目にしみます。
先日桃の文人華で用いた枝垂柳が花葉が開いて
なお一層春らしいいい雰囲気になったので
この枝をそのままに新しい花に入れ替えてみました。
使ったのは白木蓮、カラーそして羊歯
今庭では水仙、クロッカス、日向水木、リュウキンカと次々開花
春は黄色い花からやってくる・・・
選んだカラーのお色ももちろん黄色です。
(毎年出窓に飾っているお雛様は砥部焼梅山窯のもの)
昨年四月より始めた自宅でお稽古ももうすぐ一年
ここでやっと初めて寸渡を使っての生花に挑戦していただきました。
配り木のかけかた、枝選び、ため方…
説明しなくてはいけないことが山のように?!あります。
その上花材を花屋さんに相談したところ時季的に柳ぐらいしか…
届いた柳をみたらすべて付き枝なしの一本枝
ありゃまあこりゃあどうしよう…
お生花にいける場合その本数は奇数という決まりがあります。
三・五・七・九…といける花材や手練によってふやしていくわけですが
さすがに五本七本じゃああまりに貧相
十一本ほど使いたいところですがさすがに初めての枝物のお生花でその数は…
九本でいけることにし、見本花をいけてみましたが
少ない本数で三才格を定法どおりにいけるって意外と難しい
まずは基本!改めて私自身もその大切さを感じました。
二重切の竹筒を用いてのお生花を稽古しました。
二重切は一本の竹に二段のいけ口があるものをいいますが
その口の形にはざまざまなものがあり、
さらにいけ口が3つ、5つとふえることによって三重切、五重切となります。
丈の低い二重切を置いていける場合には上口の竪姿、下口に横姿をいけます。
下口の横姿には菜の花を予定していたそうですが、
花屋さんの都合で都忘れになりました。
菜の花は横姿に生けてもすぐに花茎が上に立ち上がってしまうし
都忘れは私の好きな花のひとつなので嬉しく思いましたが
包みを開けてみるとその花色はピンク!
桃もピンクだよ なぜ?紫や白はなかったの?と思いながらいけました。
家に帰って床に飾ってみると
節句の絵の掛軸ともよく合って(こちらでは四月三日までお雛さまはかざるところが多いです)
ピンクピンクのラブリーな雰囲気もなかなかいいものでした。
庭のクリスマスローズに枝垂柳を一枝そえました。
この柳のほっそりしなやかな枝は大好きです。
いけばな展でいけてあった柳のお生花(↓の写真)
これは行李柳を使ってありますが、枝垂柳でいけることもあります。
柳の細い枝をこんなに自由自在に扱えるってすごい!
いつか私もいけてみたい・・・