花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

山茱萸(さんしゅゆ)

2010年01月24日 | 嵯峨御流

三管筒に山茱萸と藪椿をいけました。
近頃竹器に惹かれています。
このお花は親先生のお稽古でいけたものですが
陶器の「三和の筒」に生けようかとおっしゃったところを
竹器にいけたいとお願いしました。

竹を花器として用いるようになったのは江戸の中頃以降だそうです。
一重、二重、三重、五重と一本の竹にいけ口をとりいけてましたが
その後二本、三本、五本、七本と竹器を何本か組み合わせて使うようになりました。
また置き方にもそれぞれ名称があり、三管筒だけでも9種13通りあります。
一年に型ひとついけるなら全部の型をいけるだけでも13年。。。
ふぅ~地道に稽古していくしかありません。

今回は「和合」の置き方で山茱萸と藪椿をいけました。


水仙

2010年01月19日 | 嵯峨御流

暮れからずっと風も強く寒い日が続いてましたが
今日は気温もあがりほっとするような一日となりました。




この写真は近くの土手、桜並木の下に群生している水仙、今日撮ったものです。
暖かな陽射しを浴び、お日様のほうを向いてにこにこと笑っているような姿をしてます。
花茎はもうすっかり葉よりも高くなってますね。

 

 

これは水仙の「陽春のいけかた」です。
もうすでにこの時季、水仙の花は葉より高くなり満開に近い状態になってます。
開花した花が真正面を向いていてすこし不自然かと思ってましたが
今日みた自然の中の水仙も陽光のほうを向いてお顔はしっかりあがってました。
思えず笑みがこぼれるような愛らしさ。。。
いけた花からもそんな雰囲気が感じてもらえるならこれくらいな感じも悪くないかも。

二重切りの竹器にいけました。
下口は上口より陽射しから距離があるので初花の雰囲気のまま
蕾をつかった横姿にしてみました。


水仙

2010年01月18日 | 嵯峨御流

一月の初稽古には水仙のお生花をいけていただきました。
なんとかぎりぎり水仙が間に合いました。
花屋さんのお話だと市場での水仙の定期的な入荷はもう終わっていて
あとは必要に応じて特注になるそうです。
以前は二月半あばごろまでは大丈夫だったそうですが
年々出荷の時期が早くなってきたとか。
初心者の方ばかりなのでとりあえず花を葉より低く扱う初花のいけ方をしていただきましたが
届いた水仙もすでに開いてしまっている花が多くいけてもらうにも苦労しました。
来年からはいえ今年からはやはり十二月に稽古した方がよさそうです。
月二回の稽古だと二度目は正月花だし
十二月の一回目の稽古でするしかチャンスがありません。
そうなるとクリスマス花っていう選択の余地がなくなってしまいます。
かといって水仙、燕子花という伝統ある葉物のお生花をいけずして
嵯峨御流のお花を学んでいるとはいえないと私自身は思っているので
はずすわけにはいかないし
教え方も段取りが悪く思いの外時間がかかってしまいました。
そしてどうしても葉と花がはだけてしまいがちになります。

どう教えてあげ
たらもっとうまくいけることができるでしょうか。
いろいろ悩みます。。。
(あっでも生徒たち。。。ニ度目であれだけいけれたらすごいよ^^)


蝋梅(2)

2010年01月13日 | 嵯峨御流

蝋梅とスカビオサ、なんとかもう一瓶分いけることができそう~
ドラセナは一本しか買ってなかったのでなにか他の花材をと庭を眺めました。
ひっそりとした冬の庭にある花材といえば。。。
椿の葉では固すぎるし、剣のような細長い葉の著莪(しゃが)もいまひとつ
黄色の斑入りの青木(あおき)ならと明るい雰囲気になるのではと合わせてみましたが
どうもしっくりきません。
そんなときふと目に留まったのが暮れにいただいたシクラメン
やや面長のハート形をした銀灰色の葉は
華やかな花に目がいってそんなに注目される存在ではありませんが
とても美しい表情をしています。
葉茎が短いのでいけるのに苦労しましたがなんとか瓶におさまってくれました。

ときにはこんな相棒捜しも楽しいものです


蝋梅(ろうばい)

2010年01月10日 | 嵯峨御流

松の内は本来小正月まで今でも関西の方では十五日までだそうですが
我が家はもちろんすでに普段の生活に戻ってますし
七日を境にお正月花にもお役目を終えてもらい、気分も新たにしました。
選んだお花は蝋梅
甘い香りと春を呼ぶ黄色の花が今年の幸運をも運んでくれることを願って。。。
正月花は和一色だったのであしらいには洋花を
スカビオサとドラセナを組み合わせてみました。


万年青

2010年01月04日 | 嵯峨御流

毎年正月には必ず生けている万年青ですが今年は嵯峨誌に載っていた筒いけにしてみました。
当然花留(七宝など)ではなく、配り木だけで固定するわけですが
どの程度の配り木にすればよいかなど、いざいけてみると疑問点がいくつもありました。
「見る」と「やる」とじゃ大違い
何事もトライトライです。