近頃花展で多肉植物をつかったいけばなを時々みかけます。
ならば私も!?と実家からもらって帰ったそれは朧月という品種
田舎でもよく見かけるので古くからある品種なんでしょうね。
同じく実家にあった洋蘭、これは品種名は不明ですが
実もの好きとしてはこの実はなかなかいけます
次に帰ったときには株わけてもらわねば!
そんなふたつをとりあわせてみました。
一月二度目のお稽古で一足早く春らしい花材を使い
飾盛体にいけていただきました。
前回の文人華同様型にとらわれず
植物の持つ形状や色彩などから受けるイメージを生かしていけます。
前回は文人気分なら今回はフラワーアーティスト気分になって・・・♪
なぁ~んてそれも難しい?!
(ええ 私も・・・実はどちらかといえば自由な発想・・・って苦手です)
でもとにかく自由に楽しくいけましょう
春が待ち遠しいね^^
今回使った花器は司所の互礼会(新年会)のビンゴゲームで当たったものです。
新年早々ラッキーでした^^
五行格にいけた水仙
五元(五本)の水仙を用いていけますが正面からみると2元のみ
これがなかなか難しい・・・
人の足と同じように袴部分も太いものもあれば細いものもあります。
どんなふうに選ぶと足元が綺麗に見えるか
すっきりほっそりしかも安定感を感じる姿・・・
球根(玉根)を使った水仙のいけ方を教えていただきました。
これは水仙が陽気に連れて白根があがる故にその陽春の姿をいけ現わしたいけかたです。
とはいえここ数日今冬一番の寒さが続いてます。
スコップを土に入れてみたものの凍っているかのように土は硬く
しかも思いの外深くて球根を傷つけないように掘りあげるのに気を遣いました。
この時期の水仙は初花の頃に比べると葉も花茎もぐっと背丈が高くなってますが
これがさらに時期がたつにつれ花茎がもっと高くなります。
その姿を縦姿に実の姿として玉根を用いていけるわけですが
このまま用いると背丈も高すぎ安定性にも欠けます。
よって玉根のひげ根をついた部分を切り落とし
玉根の中をくりぬいていったん葉を引き抜き葉拵えしたものを改めて差し入れ
自然の形にもどしていけあげます。
そして横姿には生花の法格を守った虚の姿とし白砂を敷いて仕上げました。
玉根の扱いは初めてでしたが
手早くしないと手のひらのぬくもりで球根からでる液がよりぬるぬるべたべたしてくるし
球根の皮もささくれてきたりと意外と大変・・・
でも今までとはまた違った水仙の姿
水栽培のヒアシンスと似ているといえばいえなくもないけれど
趣がやはり和!
そこには先人たちのまなざしの深さを感じます。
今年の初稽古は文人華に挑戦していただきました。
技法や約束事にこだわらず、自由に自然に風流に洒脱にいけます。
歳寒とは寒い季節のこと、雅友とは風流な友を示しています。
梅に水仙と椿を出合わせ、梅の脇に若枝を添えました。
この若枝のことを気條または気条と書いてずわえといいます。
文人華は江戸時代後期になって発展した文人画の趣を
いけばなの手法で表現するものですが
わずかなひととき、生徒さんたちも文人気分に浸ることができたでしょうか。
それはなかなか難しいにしても
きっと家に帰って飾られてその華は
水仙の香りにいちりんいちりんとほころぶ梅の香りがプラスされ
早春の香りと彩りに包まれてくれることでしょう。
正月実家に帰省しました。
この数年は春か秋お彼岸に墓参りに帰ることが多く冬に帰るのはひさしぶりでした。
季節柄咲いている花も限られてましたが
それでも何年かぶりの冬の庭だったので
母と花談義にもひときわ花が咲きました^^
大木のサザンカは今でも健在、沢山花をつけていましたし
万両千両南天といった昔ながらの花もたくさんありました。
もちろん帰る際にはいけばなの材料になりそうなものをたんまりいただきました。
そのひとつが南天
昔から難を転ずるとされ、その赤い実とともに縁起ものの花材です。
しかしお生花として扱うには枝は堅く折れやすいため極めてための難しい花材とされています。
その堅い枝をなんと!まるく結ぶ方法が伝承されており
以前からこれにトライしてみたいと思っていたのです。
そのやり方もいくつかありますが 重曹を入れた湯で煮る方法を試みました。
一本めはあっけなく失敗
二本めは結べた!と油断したのがもとで形を整える際に折ってしまい
三度めの正直 やっとなんとか結べました。
しかし成功した三本めはお生花としていけるには丈が短くなりすぎました。
それでもなんとかお生花にいけたいと結んだ枝をしばしじっと眺めイメージしたのは
「体用相応の花」・・・(のつもり)
新年の初いけです。