別名 唐菖蒲(とうしょうぶ)または和蘭菖蒲(おらんだあやめ)と呼ばれ
江戸末期オランダより渡来した花です。
夏を象徴する花のひとつですが
この花を見てると百日草、日々草など色とりどりの花咲く一昔前の庭先が懐かしく思い出されます。
この花を使ってお生花を稽古していただきました。
花は五本組んでありましたが、初めて扱う花なので三本でいけていただきました。
すらりと伸びた花茎にレモンイエローの花が清々しく
葉組した剣状の葉もきりりとしていて凛とした気品漂う姿になりました。
(あ~だからやっぱりお生花ってすき♪)
一昔前の庭の花なんて…前言取り消します(笑)
暑さの疲れがだんだんと蓄積され
だらだらしがちな夏の終わりひさしぶりのお稽古でしたが
この花から元気のパワーをいただいたように思います。
二日前にいけた朝顔にも新たな花が…^^
重陽の節句を前にして菊のお軸をかけ秋のお花も仲間入りです。
竹久夢二の「待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」の歌で知られる花ですが
正しくは待宵草
アカバナ科マツヨイグサ科の花でマツヨイグサのほかにも
コマツヨイグサ、メマツヨイグサ、オオマツヨイグサ…などあるようです。
先日道路脇にたくさん咲いているのを見つけました。
葛に負けじと頑張って?!咲いてます。
たぶんこれはメマツヨイグサだと思います。
この花は夕方開いて、翌日閉じますが、この写真を撮ったのは午前11時頃
昼近くまでも開いているんですね。
すこしいただいて帰り、いけてみました。
朝のうちに摘みすぐに水揚げし、午後からいけました。
夕方からいけた和室を暗くして開花のときを待ちました。
しかし… 覗くたびにもれる光のせいでしょうか。
それとも水揚げ処理している間の日照不足が原因か…
「待てど暮らせど…」待宵草は開いてはくれません。
あ~ぁ やるせないなあ~(笑)
銅葉に黒っぽい穂が特徴のこのグラスは
イネ科ペンニセツム(チカラシバ)属の植物できびの仲間です。
海外でも人気のあるオーナメンタルグラスでガーデンショウなどでもよく使われているそうです。
去年私も苗をいただいて初めて育てましたが
小さな庭ゆえに存在感もかなりなもの!
ただただその個性的な姿に驚き感心するばかり
いけてみたいという気持ちにまでは至りませんでした。
耐寒性がなく一年草扱い、こぼれ種でも増えるとあったので
今年も庭のどこかで…と期待しました
残念ながら生えてはきませんでしたが
苗をいただいた方から立派に育ったものをいただきました。
小雨の降る中切ってその足で届けてくださったのです。
摘みたての葉や穂のなんとも瑞々しいこと!
見慣れたせいもあるのかもしれませんが
今年のその姿にはいけてみたいという気持ちにさせてくれる美しさがありました。
特に葉が素敵です。
赤い鶏頭を添えてお生花風にいけてみました。
写真ではわかりにくいですが、この穂長いもので30センチ近くもあるんですよ。
やはり初めて見た方はびっくりされると思います・・・
暑いこの時期は生花の稽古の季節です。
これに用いる花材がきまって朝鮮槙
お水さえ清潔に保ってあげれば随分と長い間緑の状態を保ってくれます。
私もすでに二花態稽古しました。
ですからもちろん生徒さんたちも寸渡いけの三才格に挑戦していただきました。
生花を学ぶ上でまず最初に稽古する基本の花態です。
お稽古した日は梅雨明けしたばかりの蒸し暑い日でしたので
部屋はクーラーをしっかりきかせておいたのですが
基本の花態とはいえども
ほかの花態をいける時とは違う一種独特な緊張感を要します。
そのせいか稽古が始まるといっきに部屋が暑く感じられて…
二度ほど設定温度を低くしました。
きっと皆さんかなりお疲れになったことと思います。
久しぶりにいけた三才格
ダイニングテーブルの私が座る位置からこの写真とほぼ同じ姿をみることができるので
日々眺めているとどこかしら気になるところができてきます。
そのたびに手直し、時には日に何度も…
それはわずかな丈や角度の違いでも
その姿は先と後では随分と違って見えることもあります。
生徒さんたちもできればいけっぱなしではなく
お水を足す時にいけ直してみてほしいです。
暑さでだらだらしがちなこの時期だけど
必ずや気持ちが引き締まると思います。
そのことをいい忘れてました!
このBlogをみたらどうぞ実践してみてね。
八月に入っての遅い梅雨明け、これでやっと夏本番・・・
でももう暦の上では今日は立秋
我が家の小さな庭でも秋の七草のひとつ
女郎花が見頃を迎えています
一足早い秋の風情をいけてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/8f/c5af1860cc5393b819962aecc57e7146.jpg)
女郎花の株分け、縦姿と横姿
そして株元に生じている来年花を咲かせる大葉をもう一株添えていけました。
(当流ではこの葉は大根の葉に似ているので大根葉と呼びます)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/3b/0c19a3d4fe084ee843454eaf660b0fb8.jpg)
右手前に生えているのがその大根葉です。
また花屋さんから伺った話ですが
女郎花は秋の七草とはいえど実際には7月頃から咲き始めるので
生産者はお盆までにすべて刈り込んで秋用には二番花を出荷するのだそうです。
庭の女郎花や桔梗も順次カットしています。
秋風になびく風情は二番花のほうが断然素敵ですしね。