花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

苅萱(かるかや)

2009年10月29日 | 嵯峨御流

この花はお伝書の「五節句の花五箇条の心得」の項で初めて知りました。
七夕の花として桔梗、苅萱、女郎花を体用留に挿(いけ)るとあります。
ネットで調べるとこの苅萱にはメガルカヤとオガルカヤの二種があり
いけばなにつかわれているのは、メガルカヤの方だとわかりました。
縁あって一昨年苗をいただきましたが成長がいまひとつ悪く
まだいけるには十分といえる状態ではありませんが
もうそろそろこの花も終わりなので摘んでいけてみました。
といってももう庭の女郎花も桔梗も終わっているので秋明菊をそえましたが、
すでに茶色っぽくなりかけた苅萱にはこの純白の花びらはまぶしすぎました。
ピンク色の秋明菊の方がよかったでしょうか。それとも。。。
やはり摘むタイミングが遅すぎたようです。
来年はもっと早くにいけてみます。
そしてなによりももっと立派に育って欲しいです。


草紅葉

2009年10月25日 | 庭の花

久しぶりに庭に咲いている草花をいろいろ摘んでみたくなりました。
昨日観た山村御流の花展のせいかも
といっても。。。いけた花はこんな。。。
ぜんぜんちがったものになりました。

久しぶりのアレンジ?!

 

 

 



キンミズヒキ
ドクダミ
ノコンギク
メガルカヤ
エノコログサ
フクロナデシコ
チョウジソウ
ケイトウ
センニチコウ





水揚げ処理するときに摘みとった葉たち
捨てるのがもったいない。。。
美しい草紅葉です

 


蔓梅擬(つるうめもどき)

2009年10月24日 | 嵯峨御流

蔓梅擬は秋から冬にかけて用いることが多い実付きに蔓物花材です。
その特性をいかして瓶花で懸成体や垂成体にいけることが多いけれど
枝振りによっては立ち枝として用いることもできます。
お花屋さんには同系色の鶏頭を取り合わせてくださいとお願いしました。
そしてできればもう一種盛花で飾盛体にもなる面づかいができる花材をと。
あいにく組んであったのは孔雀草。。。でしたが私にあたった枝は
曲りが個性的な立ち枝、その姿をいかして花器も花台も同系色で盛花の飾盛体にいけました。
生徒さんたちも手持ちの花器やあたった枝と相談しながら
盛花、瓶花各自自由にいけてもらいました。
それぞれ個性豊かお花になりとても楽しいお稽古になったと思いま
す。


次回は枝物のお生花です。。。



青の熊竹蘭(あおのくまたけらん)

2009年10月21日 | 嵯峨御流

お伝書にある『熊鷹蘭(くまたからん)』とは
「青の熊竹蘭」と「月桃(げっとう)」の自然交配種とされる「熊竹蘭」のことだとか。
といわれてもどれも身近にはない植物なので
伝書解説の絵やテキストの写真で見るだけの花でした。
ただ「月桃」のエキスは抗菌・防虫作用があるので
薔薇の保護液としてここ数年使用(とてもいい香りです^^)してますが、
花材としては気に留めていませんでした。
先日お花屋さんにいくとテキストにあるその花があるではありません!
実もの花材として入荷したもので、葉がついているものと実だけのものがありました。
お店の方は月桃だとおっしゃいましたがネットで調べてみると
どうみてもこれは青の熊竹蘭

葉つきのものは5本しかありませんでしたが
その五枚、大中小とそろってました。
なんと運がいい、お生花にいけて!っていうお花の声がきこえてくるよう~^^
その葉5枚でなんとかぎりぎりお生花の花態にいけることができました。

初めて手にする花、ましてやそれをお生花にいけるときって
わくわくどきどき♪
この緊張感が限りなくすきです。


錦木(にしきぎ)

2009年10月18日 | 嵯峨御流

親先生に錦木を使い縦姿と横姿に株をわける「谷間」という花態を稽古させていただきました。
夕暮れが早くなり、帰り時にはもう薄暗くなっており
足下がよくみえなかったので躓いてしまいました。
手で支えようとしたけれど日頃の運動不足のせいか身体がまったくもってうまく反応してくれず
ばったんと転ぶという表現がみごとなまでぴったりな転倒となってしまいました。
だれにも見られてなかったのがせめてもの救い。。。(泣)
両膝、手とも血がしたたり落ちる擦り傷 と同時に頬も打ちつけたのですが
幸い手に持っていた花カバーに包んだ錦木の束がクッションになり擦り傷を作らずに
すみました。
あ~こんな時も私はお花に助けられているんだと実感!

錦木は枝に粘りがあり、ためが効きやすいのでお生花に適した花材ですが、
枝にはコルク質の翼がありこれを落としすぎないように注意しなければなりません。

頬に傷はできなかったものの 
よくみると縦にニ本筋のようなものができてます。(押さえると痛い)
もしかしたらこれは錦木の翼の型かも
落とさずにいけることができたって証かな(汗)

庭の石蕗の花が咲き始めたのでこれをあしらいにつかってみました


ダリア`黒蝶’

2009年10月11日 | 嵯峨御流

生徒さんからダリアをいただきました。
それもなんとあの黒蝶!です。
おもわずどうやって育てているのかお尋ねしました。
大きな鉢で栽培しているそうです。
まあどんなにか鋏を入れるのをためらわれたことか(私ならネ)
ありがたいような申し訳ないような。。。

紐鶏頭(アマランサス)を とりあわせてみました。
この花は、↓の赤の鶏頭を買いにいったときに見つけてました。
この辺りのお花屋さんではまだまだこういうお花は
欲しいと思ってふらっと行ってもなかなかめったに出会えないだけに
これもなにかのご縁にちがいないと感じました。


艶やかな秋はいかがでしょう。。。


ぽんぽん

2009年10月10日 | 嵯峨御流

ぽんぽん・・・というとポンポンダリア、ポンポン菊、ポンポン百日草
どれも丸っこい花形が可愛くてポップなイメージのお花です。
今日アップするのはお花ではなく当流の新型花器「ぽんぽん」です。
嵯峨御流にしてはずいぶんと思いきったデザイン?!
これは緑と赤の部分が分離できるようになっていて
合体部分はマグネットになっています。
分離して大小の2つの花器としても使えますし上下反対にもなります。
配色もとってもカラフル。。。

いただいたはいいもののさてさてこれにどんなお花をいれればよいか
使い慣れた花器とまったく違うタイプなので
なかなか手がでないものの、なんとなく気になってました。
お稽古で使った梶苺の葉は手のひらのぱっと広げたような表情が可愛らしいので
残った枝を使っていけてみることにしました。
ならば添える花がやはりぽんぽん・・・
花器の赤に似た色のポンポンダリアがあったらいいなあと思いながら
お花屋さんをのぞいてみましたが残念ながらありませんでした。
そのかわり明るい赤色の鶏頭があったのでこれを使ってみました。
またちょうど庭の鶏頭は葉が赤く紅葉しかかっていたので
これもいっしょに添えました。

今朝仕事場の出窓のいけていた杜鵑草にかえてこれを持っていくと
20代のスタッフの子がひとめみるなり可愛い~♪と・・・
どうもおせじでもないみたい 
若い子ってやはりこういうタイプの花器好きなんだね。
ふぅ~んそうなんだあ~~~
ポップな秋です。。。