先週生徒さんの稽古は金芽柳を用いて
生花「猫柳水潜挿方」を挿けてもらいました。
お花屋さんから届いたこの柳、ほどよく分枝していて
水潜りを挿けるにぴったりでした。
生徒さんの多くは30cmの丸水盤で稽古されるとあって
今回水潜りの枝は留流し、池畔湖畔などの水の流れのない表現としました(白黒砂 省略)
水面から立ち上がった枝辺りに水辺に生える石菖(せきしょう)を添えてみました。
前日私が挿けていない残り四花態も挿けてみました。
後になればなるほど葉蘭の向き大きさ等、葉選びが限られてくるので
挿けにくいであろう花態から挿けていきました。
留流し
長く振り出た留流しの葉を固定するのが難しく苦労しました。
この花態もいけるのははじめてかも・・・
次に用流しを挿けました。
足元が高すぎました。
さらに内用
この花態も内用の葉を固定するのに苦労しましたが
どちらかといえば留流しの葉のほうが難しいように思います。
最後に体後添流し
友人が挿けた四花態とあわせて七曲を並べてみました。
予想以上に時間をとってしまいました。
この後大慌てで友人が持参してくれた七管筒に挿けてみました。
こちらには庭の自然の朽ち葉等も用いました。
花器の置き方は五行飛留
参考にさせていただいたのは「傳花の道統」
庭採りの自然葉は寒風にさらされた中でじっくりと育っているせいか
軸は短いながらもとてもしっかりしていて挿けやすかったのですが
とにかく時間がなくて・・・こうやって写真に撮ったものを見たら手直ししたいところが多々あります。
もっとじっくり丁寧に挿けてみたかった・・・残念
続きます
お次はまたしても最悪な体前添流し
なんともだらしない体前添えの葉!
奥行の朽ち葉も見えてません
用の囲い葉もなかなか適当な葉がなくてカットせざるおえませんでしたが
カットの方法も改善の余地あり!
すこし全体の方向を右に振れば・・・寸渡に紋がついているので正面は動かせません。
こちらも翌日手直ししました。
まだまだです・・・
友人と葉蘭を稽古しました。
七曲を七枚で、奥行に朽ち葉を用いました。私は
体前添流し、逆体、生登しを挿けましたが・・・どれも初めて!
作例も少なくて手持ちの本をいろいろ探しましたが
体前添流しは昨年の嵯峨誌11月号に九枚いけの作例がありましたが
逆体、生登しにいたっては「はらん百選」に唯一あるだけでした。そういう意味では
二年ほど前に発売になったこの本は貴重で大変ありがたい本です。
嵯峨御流に携わっている方々の多くはすでにご購入のことと思いますが
まだの方は是非とも!
まずは「はらん百選」を参考に挿けた逆体と生登し・・・
生登しはまだしも、逆体 最悪です。はっきりいって逆体になってません。
体受けの葉を両面テープで貼れば・・・
でも水仙もそうですが、手だけでいける練習をすることに嵯峨御流を学んでいる誇りを感じているひとりとしては
それはしたくありません。
翌日もう一度挿けなおしてみました。
少しましになったでしょうか・・・
生登しも手直ししてみました。
こちらは用の葉が張り出しすぎてしまい昨日挿けたほうが良かったかも
続きます
週末娘のところで水仙を一緒に稽古してきました。
娘にとっては初めての水仙のお生花
袴のはずし方、捩れの戻し方・・・等まずは私が手本を見せました。
めんどうくさ~い!!!とぼやきながらも頑張って三元ともひとりで葉拵えし嵯峨三宝に挿けました。
その間私は古書(「蓬の香」)の作例を参考に教えていただいた
裏体を用いた用流しを手直ししていると娘から
「お母さん 顔がコワイ 口がへの字だよぉ~」と手厳しい一言
「顔なんかどうでもいいから、見るんだったら母さんの手元を見たらっ!」と返事しながらも内心
そっかあ~そんな顔しながら挿けてたんだあ私って・・・(お伝書にある)いける姿も花とはほど遠いなあ
でもこんなこと率直に言ってくれるのは娘だからこそですね。
用流し(裏体)
水盤に娘の挿けた三才格と並べていけてみました。
たしか私が初めて挿けたとき(娘と同じ学生の頃)葉と花茎がひらいてしまい
新聞包帯?!をせざるおえない状態でした。
それを思えば上出来では・・・(親ばかですみません)
生徒さんの初稽古は盛花、基本に立ち返って右(左)盛体に挿けてもらいました。
花屋さんから届いた花材、山茱萸(さんしゅゆ)の前に山がつく山山茱萸
さんしゅゆと違いどちらかといえば土佐水木などのようにつるりとした幹肌です。
山採りの花材だそうで時々、年に一・ニ回 まったく出荷のない年もあるそうです。
チャガラと同じで植物学上の名前ではないようですね。
どんな花が咲くでしょうか・・・山茱萸ほど黄色い花色ではないそうですが楽しみです。
チューリップとストックで一足早い春のお花になりました。