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The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ニッポンの停滞と団塊の世代 下

2014-07-09 01:37:42 | 世界経済

 脱法ドラッグによる事故が連続している、どのくらい取り締まられているのか、事情通のB君に聞くと、
 「3割ぐらいでしょう」
 「そんなもんかい」
 「そんなもんでしょうね」
 「なんで分かる」
 「末端価格が安くなれば、それ以上、出回っている、高ければ税関や警察に押収されている」

 「それは、ヘロインや麻薬・覚醒剤のことだね、脱法ドラッグはネットで購入できる」:
 「化学式が違うので追いつかない、分析して禁止にすると次のドラッグが開発されている」

 街に出回っている価格をみれば、どのくらい摘発されているか分かる、これには感心した、
 「需要があるんだ」
 「ストレスが強いからね」
 一般の主婦でも手を出す人がいる、
 「それに、フラフラしている人が多い」
 「ダンカイだね」
 「だから、ねー 次のターゲットはダンカイなんでしょうね」

         
 団塊の世代が、この国の中心勢力だった頃、プラスよりもマイナスが目立ったのだろうか、そこを若手サラリーマンが突く、
 1、優柔不断・常に曖昧(あいまい)
 2、決断力が欠けている
 3、大きな識見が無い
 4、組織ばかりに目を向け、部下のアイデアを取り上げない

 いいプランを出しても、
 「上に聞いてみる」
 3週間後、
 「マーケット調査をしている」
 1カ月後、
 「次の会議で取り上げてみる」
 その1カ月後、
 「ライバル会社が商品化した」
 「・・・」
 「だから、ダメね」

 
 当時、なぜ若手のサラリーマンが、団塊の上司を、そんなに嫌ったのか、それは、若い彼らの多くが、外国に出かけ、さまざまの体験をしたからで、この国に対して高い評価をする者が出てきた、
 1、モノが盗まれない
 2、なによりも平和である
 3、ほとんどの日本人が親切
 4、つり銭をごまかすことがない
 5、外にある自動販売機が壊されないのは日本ぐらいだ
 
 3は日本の再評価だろう、1か月のアメリカ調査から帰って、にぎりスシとアサヒビール、それが胃にしみ心にしみた、
 「ああ うまい」
 「日本人に生まれてよかった」

 4・5は苦労したんだろう、イヤな目にあったようだ。それに対して、団塊の世代のニヒルな態度、自分たちの国をこれっぽちも評価しない・感謝しない、それは戦後教育の成果であり、なにごとにつけて、その場逃れの無責任さが染みついてしまっている、信念がないのだ、ひたすら組織と会社にだけ忠節を示す・示すふりをする、ついに、
 「ダンカイのクソヤロー」
 「なにも、そんなに言わなくたって」
 「おまえもなかまかー」
 「あわあわあわ」
 新しい日本人ができつつあった、だが、どうしたことか、勢いが失せた、やはり、この国は共同体の伝統が強く、それは形状記憶合金のように、ほとぼりが冷めるとモトに戻る、こうして自由でユニークな精神が否定されてしまう、結局、企業の締め付けが強いということか。

 壁をよじのぼるロボット、1個1個のモーターが考えることができ、しかも連携する、これを持って、ニッポンの大手企業を回ったのだが、全部ダメ、
 「聞いてもくれないんです」
 勇を鼓してアメリカの技術展に出品するとタイヘンな反響、
 「協同研究をしましょう」
 「どうか出資させてください」

 アメリカに取られてしまう、考えることのできない日本のトップはものの価値が分からない、どれだけのいいプラン・アイデアをにぎりつぶしてきたことか、わかったような顔をしているがおそまつなもんだ、なんてつまらない連中なんだろう、

 「世の中は さようしからば ごもっとも
       そうでござるか しかとは存ぜぬ 」

 自分の地位・立場だけが大切なのか、戦後の教育は「百万人といえども我行かん」、明治大正の男たちの勇気と覇気を喪失してしまった、団塊の世代には理想がない、大局が分からない、分かろうともしない。
 
 


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