野生の動物の多くは、生まれてすぐに行動できる、なかには数時間で走り回るものがいる、ところが、ヒトの子は「ふんぎゃあ ふんぎゃあ」、プヨプヨである、数時間どころか数日いや数カ月経っても立つことさえできない、守ってくれる者がなければ、たちまち捕食されてしまう。
だから母親や家族が必要、どうして、こんな風になったか、それは、アタマが大きいためで、産道をパスできない、そこで、未熟児のまま出産、ここに、人間存在の十字架があり、ギリシャ悲劇よりも大きなテーマがある。
だから、あらゆる動物の中でヒトの大脳の発達は異常、たちまちにして大きくなるが、その原因のひとつが腸との連関、腸内細菌との関連、ここにリンク、あのシリの穴から「なにか」を入れるというマヤの文化が思い出される、彼らは、これに気づいていたのか。
デカルト以来500年の近代文明とは、まったく異なる別種の文明があったのかもしれない、私は、それは、ある種の薬物によるものと思っていたので、今回の発見は、とても興味深いものになった。
さて、深夜のラジオ放送で慶応の教授が、腸と大脳の関係を発表、3~4年前、それは、ヒトとゴリラの研究からヒントを得たもので、ヒトの腸のほうが短い、それで、ヒトは腸に投下するエネルギーを大脳の発達に投入できたというもの、今回の腸内細菌フローラを参考にすると、見事にリンクする。
ヒトの腸内システムが、他の類人猿よりも効率的であったために、進化の坂道を駆けあがることができたのかもしれない、なんとビミョーな細菌とヒトの関係か。
我々が、この時代に生きていることのささやかな幸福、それは、ニュートンやガリレオいやイエス・キリストやマルクス・アインシュタインさえ知らなかったこと、ヒトの腸内は、ひとつの世界、いや「宇宙」、1000兆個の細菌との共生、このシステムの背後に神の手を、いやいや、それは、まだ早いか。
腸のキンを元気にするものは、やはり、植物繊維などで、
1、ゴボウ
2、タマネギ
3、キャベツ
4、ブロッコリー
慶応の先生の研究はちょっと異なり、肉や魚・数十品目の食品がいいという、これは、107歳の日本女性の調査によるもので、
1、食事
2、昼寝
3、刺繍
2は、ヒトが休息している間に腸内ののキンが食事をする、いや、できるというもの、3は、指先を使った創造的作業は脳を活性化する、もうすこし踏みこんでいるか。
ナットウもいいらしい、それにしても、なんと微妙で巧妙なヒトとキンの関係であろうか。