The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

横浜市民K君のメイ分析とメイ推理 転

2014-08-05 05:18:56 | 世界経済
             
 九州には山人伝説が多い、民俗学の父・柳田国男の山人研究のなかに、山小屋の屋根に「パラパラ」という小石の音、なにものかが投げてくる、そして、男たちが寝ていると足首を引っ張る、
 「その おそろしいこと おそろしいこと」
 犯人は山のオンナで、おそらく子孫を作りたかったようだ。

 北九州の山中には、肌の黒い山人がおり、村人の木材運びを手伝ってくれる、お礼にオムスビをあげると、喜んだこと喜んだこと、こんなにおいしいものを食べたことがない、これが、お米の魅力であり魔力、高カロリーのこの穀物が日本列島を征服したのかもしれない、ところで、この列島には驚くほど多くに山人伝説がある、だが、肌の黒いのはこれだけであろう、そして、彼らは、その後、どうなったのか。

 柳田は東北の山中に「山丈(やまじょう)」という大男がいたことを記録している、「丈」は3.03メートル、いくらなんでも大きすぎる、ギネスの記録では、2.7~2.8メートルではなかったか、だが、1メートル50か60が平均だった日本人には、6尺・180センチでも大男だろう、横浜っ子のKが、
 「ヤンキースの選手だったマツイは どのくらいかな」
 「186センチぐらいだったとおもうよ」
 「おおきいなあー 彼は石川県の出身だから山人の系譜ではないか なんだろう」
 「鬼か天狗だね」
 「うまいことを言うな それはともかく 狩猟民の血統というのは大いにありうることだろうね」
 「ほーう」
 「彼は ピンチにつよかった ここイチバンで打ったね 大舞台で大活躍だった」
 「・・・」
 「ふつうは ここぞという時に 肩にチカラがはいってしまうもんだ それはスポーツをやったものならわかるはずだ 実力の半分も出せないことが多い」
 「それが 農耕民の特質だと思うな これが ふつうなんだ」

 意外なトコロからモノを見るKはヨコハマの変わりもん、
 「だが 狩猟民はちがう 追跡して追跡して 待って待って 一瞬のチャンスを逃さない そのDNAを受け継いでいる だから狩猟民なんだ」
 私が、
 「柳田の山人研究は 明治の30年代だったね」
 「おしいことをした あれが最後のチャンスだったんだがね それを あのオトコがめちゃくちゃにしてしまった」
 どういうことだろう、
 「もっと科学的に調査してくれていれば 日本列島の文化と歴史が構造的に理解できた」
 「具体的には」
 「彼のもうひとつの立場は 明治の央集権的国家の高級官僚であり 故意にカットしたということはないではあろうが そう カムフラジュしてしまった うん あいまいだな」

 そうかな、
 「彼の弟子の宮本常一が 引き継いだと思うけれどもね」
 「いやあ- おそかったね 列島の山人伝説の痕跡は あらかた払拭(ふっしょく)されてしまっていたね」