blog-cafe

マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

熊牧場

2012-08-28 15:35:00 | Weblog
       

                  『阿仁熊牧場』


 秋田の名湯・秘湯を探索しながらうろうろしていたら、北秋田市で【熊牧場】を発見!
この熊牧場は、女性従業員2名が脱走ヒグマによって殺されたという、いまだ私たちの記憶に新しいあのむごたらしい事件を起こした八幡平熊牧場とは違います。
あちらは悪い熊牧場の見本。こちらは優良熊牧場。

 八幡平熊牧場のヒグマたちの行き先がなかなか決まりませんでしたが、北秋田市では全頭を受け入れる方針であることを発表しました【読売新聞
27頭のヒグマを受け入れるのは大変な決断だったと思います。
経営に問題があったのであって八幡平牧場の熊たちに罪はありません。
早く良い環境の中で安心して生きていけるようにしてあげてほしいと思います。



  

        『子ぐま』                       『ヒグマ』

 阿仁熊牧場では、熊は(エゾヒグマ、ツキノワグマ雄、雌、子熊、ふれあい子熊牧場)の五種類に分けて飼われています。
若い男性従業員が高圧洗浄機を使っての檻の清掃に余念がないので園内はとても清潔です。

 子ぐまは縫いぐるみが動いているようで愛らしい。
触ったり抱っこしたりも出来るようになっています。

 ヒグマはさすがに王者の風格。
自分の名前を知っていて、呼ぶと立ち止まってこちらを見上げます。

 比類なくどう猛な動物であることが知られているヒグマですが、幸い八幡平牧場で脱走したヒグマは全頭捕獲されました。
しかしもし一頭でも裏の山に逃げおおせて生き抜いていたとしたら...ああ、想像するだけでも恐ろしいことです。

 熊たちには売店で買ったおやつ(ペレット)を投げ与えることができます。
適度な食生活をさせてもらっている彼らは、衣食足りて礼節を知っているので、それほどどん欲ではありません。
ペレットを争って激しい喧嘩などはしませんが、それでもおやつが欲しくて手や胸を叩いておねだりしたり、木の上に登って出来るだけ目立とうとします。
その仕草があまりにも滑稽なので、本当は熊などでなく、人間が熊の着ぐるみの中でサービスの演技をしているのではないかという錯覚に陥ります。

 このように人なつこくて愛らしい熊たちを見ていると、熊と人間は日常生活の中でも仲良く共存していけそうな気がしますが、それは楽園の中だけのお話で現実は大変厳しいです。
いや、熊牧場の檻の中が熊の楽園だと考えているのは人間のエゴ。
人間に向けて爪と牙を研ぎながら常に野生を目指している存在が熊なのでしょう。


 八幡平熊牧場の事件が起きた時に、はたと思い出した小説がこれ↓


                 

              『ファントム・ピークス 北林一光著』


 まだまだ暑さが衰えないこの夏、この物語を読むと恐ろしくて震え上がること間違いありません。
私は読後三日間冷感が持続しました。オススメの一冊です。







最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (すずめ)
2012-08-29 09:26:18
八幡平熊牧場事件の熊たちは可愛いそうでしたね。
人間のエゴと言えると思います。

今年福島県内では毎日あちらこちらで(主に中通り会津地方)出没しています。
山などで鉢合せしたら大変危険でとても怖いです。
山に食べる物が不足してる事も原因らしいですね。
熊が山奥で自然に生きられるにはどうしたらいいのでしょうかね。
返信する
すずめさんへ (nihao)
2012-08-29 14:14:44
7・8年前になりますが、惨劇のあった八幡平熊牧場にも行ったことがあります。
その時の印象はもう忘れてしまいましたが、今回行った阿仁熊牧場の熊たちはとても楽しそうでした。
毛並みもいいし体格もよかったので、大事に育てられているのではないかと思いました。

我が家のあたりも結構出没しています。
時々有線放送が流れますよ(^_^)
私は山道の散歩コースが好きなのですが、最近は怖くて足が向きません。
返信する
Unknown (うらら)
2012-08-29 16:53:10
当地もクマ出没のニュースが絶えません。
本州の人たちは北海道はどこでも熊がいると思うかも。
でも私はまだ自然界に生きる熊に出会った事はありません。
私の住む地域は熊に出会う危険は皆無ですが、車で少し走ればキタキツネに出会う可能性はあるらしいです。
返信する
うららさんへ (nihao)
2012-08-29 19:10:52
北海道と言ったらヒグマ。
山道でバッタリ会ったら大変ですね。
本州のツキノワグマも最近は凶暴化していて被害甚大だそうです。

北海道をドライブしていると、運が良ければキタキツネに出会うことがありますね。
以前、車を停めて近寄っても全然逃げませんでした。
子どもたちが岩手のおせんべいをあげたら食べたのでビックリ。可愛かったですよ。
返信する
Unknown (又三郎)
2012-08-30 10:20:54
熊に遭遇したら死んだふりするとか、目をそらさずにゆっくりとあとずさりするとか聞きますが、本当に遭遇したら、そんな冷静な反応は出来ないような気もします

先日、NHKの番組で白い北極熊の親子を追いかける番組だったのですが、意外だったのは、熊が肉食であり主食はアザラシで、熊は水中の動きが鈍いことから
氷が溶けてしまうと狩が出来ずに餌がとれない。そして、再び、氷が張るまで3ヶ月も何も食べずに親子で彷徨っていたことでした。3日も飲まず食わずでなんて聞いただけで、目が回りそうですが、3ヶ月も食事せずに普通に歩いてる映像に人間とは桁外れの生命力に圧倒されました
返信する
又三郎さんへ (nihao)
2012-08-30 19:01:07
熊に遭遇した時に死んだふりをするのは、無条件でご馳走を提供することになるのではないでしょうか(^_^)
死んだ真似よりまだ泣き真似の方が効果あるかも?
一番よい方法は、人間の方が熊よりも強いのだと死にものぐるいでアピールすることだと思います。
そのためには武器とか道具を持って山に入った方がよいですよね。
人は里、熊は山でそれぞれの領分を侵さずに暮らしていれば共存していけるのに...

白熊の番組は私も見ましたよ。
最近は動物系の番組を好んで見ています。
返信する

コメントを投稿