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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

初盆

2008-08-16 11:50:35 | Weblog
 今日でお盆が終わる。
今朝は秋の気配が漂い、虫たちの澄んだ鳴き声も一段と賑やかだ。

 今年は姑の初盆。
13日の夜に迎え火をたいて先祖の霊をお迎えしたが、たとえ無信心の私でも、もしかしたら舅や姑の霊が側に来ているのではないだろうかと考えるとなんだか気分が落ち着かない。
穏やかな気持ちで戻って来て帰ってくれるのならよいのだが.......。
即物的な私は仏事には全く疎く、生前姑からきちんと教わっておけばよかったと後悔しきり。
ご先祖さまにとっては出来の悪い嫁のせいで、彼岸も此岸もあまり住み心地がよくないのではなかろうかと反省点が多い。

 特に今回私を複雑な気持ちに駆り立てたのは、何と言っても婆婆宅の後始末騒動だった。【ご近所の底力】【魔法の家
この件は夫も私も想定外の出来事だったが、義妹たちにとっても大変衝撃の事実となってしまった。
初盆のため遠くから訪ねてきた義妹たちが、がらんどうになった自宅を眺めた時、脳裏に様々な思いや淋しさが去来したのは想像に難くない。

 たとえもう使い物にならないモノしか残っていなかったとしても、義妹たちにとっては思い出深いモノがまだたくさんあったはずだ。
いずれは片付けなければならない荷物。
私の場合ははすぐに諦めがついたが、義妹たちには簡単に諦めきれるものではなかったかもしれない。
そこには嫁と娘の温度差が厳然と存在する。
しかし片付け方にはやはり問題があった。
ご近所の方々に非はない。
夫と私の曖昧な態度がすべての原因だったのだ。

 ということで.....
今回私は、嫁として初めての仏事を取り仕切ることとあいなったのだが、今夜の送り火で舅と姑を送るまでは気持ちが静まることがない。

 婆婆は多分
「嫁子さん、どうして最後まで責任を果たしてくれなかったのよ!」
と、プンプンと怒っているに違いない。
怒るのは当たり前と分かってはいるが.......

 「どうか安らかに彼岸にお戻りください」
 

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8 コメント

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あとの始末 (うらら)
2008-08-16 13:28:27
nihaoさんのところは初盆なのですね。我が家は2回目のお盆を迎えました。

残された家の片付け。私の実家はまだそのままです。少しずつ片づけてはいるものの、なかなか思い切りがつきません。

nihao婆婆さま宅は思いがけずキレイに片付いてしまったわけですが、それはそれで心残りもあるのでしょうね。

義妹さまたちも淋しく思ったでしょうが、それでもnihaoさんに感謝しているだろうって、nihaoさんの文章に触れて私は思います。
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うららさんへ (nihao)
2008-08-16 15:34:22
うららさんのご実家はまだそのままなのですか。
片付けたくてもなかなか思うようにはいきませんね。
どんなにシンプルに暮らすことを心がけていても、家にはモノが溢れているし、モノには感傷という魔物が住み着いていますから。

私の場合は......いくら考えても婆婆が怒っているような気がして落ち着かないお盆でした。
しかも今まで、仏事は全て婆婆任せで学んでこなかったもので何もかも分からないことだらけでした。
仏事の熟練者になるのには、まだまだ時間が必要ということでしょうか。
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Unknown (風の又三郎)
2008-08-16 17:22:17
煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸で「此岸」(しがん)と言うのに対して向う側の岸を「彼岸」というのでしたね

煩悩の根本には三毒があるといわれ、煩悩の根源は人間の諸悪の根源で貪欲(とんよく)・瞋恚(しんい)愚痴(ぐち)の三つとされ、これをあわせて三毒と呼ぶのだそうです

三毒の中でも特に愚痴、すなわち物事の正しい道理を知らないことで十二因縁の無明が、最も根本的なものだそうです。また煩悩は、我執(自己中心の考え、それにもとづく事物への執着)から生ずるそうです

私のお盆は物の正しい道理など知ったことではなく、お墓参りにも行かず、家族の家にも帰らず、毎日、毎日バイクに執着し走りまわって過ごすという我執に始まり、我執に終わりつつあります(^^)

それに比べりゃちゃんとお盆のお役を果たしたnihaoさんは立派なもんです



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初盆ですか。 (京こまめ)
2008-08-16 18:17:23
大丈夫ですよ、nihaoさん。
きっと義妹さんも義母さまも感謝されてますよ。
真心ちゃんと届いてますって。
ね、夢枕に出てこられなかったでしょ?
私の場合、何かある時って必ず夢見ますもの。
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又三郎さんへ (nihao)
2008-08-16 18:59:35
いやはや、又三郎さんのコメントで元気回復させていただきました。
実は盆中にもかかわらず、夫は殺生(釣り)に出かけるし、私は一体何と言って婆婆にお詫びをすればいいのかとイライラしておりましたが、ここにも我執に走るバイク王がいたことを知り少し安心いたしました。
まあ、安心したと言っても感心した訳ではありませんが.....(苦笑)
趣味の王道を行く者に「待て!」と言うのは無理な話ですか。
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こまめさんへ (nihao)
2008-08-16 19:14:50
初盆の緊張も、先ほど一人で送り火をたいて終了しました。
舅や姑がちゃんと戻ってくれればいいのですが、心配だからとまだそこらへんにいたらどうしよう?
こまめさんは霊的能力があるみたいですね。
私は故人が夢に出てくることはほとんどないのですが、出てきた場合はありがたいお告げと解釈して宝くじを買うことにしています。
でもやっぱり当たらない......。
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Unknown (HUZU)
2008-08-16 22:17:20
初盆が終ってやれやれでしたね。義理のお姉さまたちはきっと驚くと思ってました。でもいずれは誰かの手によってその物も片付けられる事でしょうから、終ってしまった事はもう仕方がないことです。私の場合は7年になりますがまだそのままになってます。義理のお姉さんたちが「HUZUさん、ここはこのままにして置いてくださいね。」といって姉たちがあれこれ何度も様子見に来てましたから、ずーっと忠実に守って今になってしまいました。何一つ捨てないで7年たちました。そろそろどうでも良くなってると思いますが、何しろじっくり片付ける時間がなくて良いか悪いかは別にしてそのままです。でも最近思うに物はないほうがシンプルに生活できて、いいと言う事がわかります。
仕事を辞めたらじっくりとと思ってましたが、そのころには面倒になってるかも・・・おそろしや・・です。結果は早かれ遅かれ整理はしなければいけなかったから、良かったと思ったほうがいいと思います。

お姑さんはnihaoさんが一生懸命介護してくれて感謝してますよ。その大変だった分、近所の方の底力を婆婆がプレゼントしたのではないかしら(^^)
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HUZUさんへ (nihao)
2008-08-17 06:29:23
HUZUさん、心優しきコメントをありがとうございます。
婆婆が、ご近所の底力をプレゼントしてくれたなら本当に嬉しいのですが......。う~ん。
ああ、でも確かにそういう風にも考えられますね。
普通ならあそこまでは絶対に出来ないけれど、ご近所さんは、婆婆家のために一肌も二肌も脱いでくださったことは確実ですものね。

もし私が一人で片付けるとなると、やはり2.3年はかかってしまうかもしれません。
家を荒らさないためには、早く片付けることも必要なことではありますね。
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