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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

同名異人

2008-09-02 10:00:13 | Weblog
 昨日の朝、自室でテレビのニュースを見ていた夫が
「おい!おまえの姪っ子と同姓同名の主婦が自宅で殺されているぞ!」

 夫に詳細を確かめたところ、一番肝心の事件発生都道府県名は聞きそびれていたが、なんと年齢が姪とぴったり合致する。
姪の名前はちょっと珍しい。
年齢も同じとなるとにわかに心配になってきた。

 真夏の向日葵のように元気で明るい姪に、変死とか事件は全く似合わないが、今の世の中何が起こるか分からない。 
直接兄の自宅に電話して確認すれば済む話だが、間違いであれば失礼千万だし、事実であれば今頃大騒ぎ、慰めの言葉もないし........。

 そこで弟に電話して相談した。
「もしもし、あのね ..........(省略)...........
 でも、旦那の話では名前の漢字がちょっと違っていたんだけれど。」
「いや!マスコミはしょっちゅう漢字を間違えるんだ!」とは弟の弁。

 二人で手分けして調査することにした。
弟は仕事もそっちのけで新聞社に問い合わせたりと暗躍したらしいが、なかなか事実が判明しない。
4時間後、私が、テレビ局の本日のニュースから検索して同名異人であることをやっと確認した。
私と弟は胸をなで下ろした。
しかしこの件の経緯は、兄の家族には秘密にしておこう。

 20年も前の話だがテレビの深夜放送を見ていたとき、ある大手出版社の月刊誌の編集長が登場して、なにやら軽薄なコメントを連発していた。
どこかで見たことがあるような懐かしい顔だなあと思っていたら、テロップによく知っているK君の名前が流れて仰天した。
体育の時間以外は、ほとんど目立たなくおとなしかったK君が、こんなに出世してマスコミの寵児となっているなんて
「ありえない!」 

 K君の名前もまたちょっと変わった名前。漢字も同じ。顔もそっくり!
昔のアルバムを引っ張り出してきて夫にも確認してもらったところ
「うん、これは絶対本人だ!」

 数日後、私はK君の実家に電話をかけた。
かなりミーハー的行為だとの自覚はあったが、K君の身に起きた奇跡の出現を彼の家族とともに喜び合ってもよいのではないだろうか?
しかし......ああ!やっぱり同名異人だった。
「よく間違えられるのよ!」と大笑いのK君のお母さん。

 後日K君から簡単な葉書が届いた。
 「誤解してくれてありがとう。」

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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よかったですねー! (ゆっかりん)
2008-09-02 13:47:00
姪御さん、何事もなくてまずは良かったですねー。

K君のお話、顔も名前も似てるなんて、すごいですねー。
世の中に、似ている人は3人いると聞いた事はあるのですが、名前も同じなんて、不思議、不思議。
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ゆっかりんさんへ (nihao)
2008-09-02 14:27:19
姪の件に関しては、絶対にありえないという確信を持って調べたことだったのですが、それでもちょっとドキドキでした。
K君に関しては、初めは「ありえない」と思っていたのですが、最後の方は「ありえるかも」と.....。
電話なんかしてしまって恥ずかしかったです。
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Unknown (京こまめ)
2008-09-02 15:04:21
本当にドキドキする話ですね。何が起こるかわからない世の中です。姪御さんじゃなくてよかったですね。
こんなときって、早とちりしてしまう私には危険、危険。思い込みも手伝って大騒動になりそうです。
そして名前も同じ、お顔も似ていらっしゃるなんて、めずらしいですね。自分にそっくりな人を見てみたいものです。
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同名異人 (umi)
2008-09-02 15:54:51
聞いた時は最初ビックリしますよね
返って間違いで良かったですね。

うちと同じ苗字で名前も同じというひとがいるんです
市役所に住民票取りに行った時、受付の方が実は~・・・となってね
弟さんとうちの亭主が同じ名前で娘の名前も同じで当の本人と家の義母が同じ名前
さすがにおどろいた~~でした


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こまめさんへ (nihao)
2008-09-02 16:48:42
こまめさん同様私も思い込みが激しいので、最近は特に気をつけています。
でも同姓同名だとなぜか連想してしまって、ありえないと思っても気になってしまいますね。

>自分にそっくりな人を見てみたいものです
私は見てみたくないけれど、実は声と話し方がそっくりな有名人がいるんです。
自分か!と思ってビックリしたことがあります。
恥ずかしいからお教えできませんが......。
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umiさんへ (nihao)
2008-09-02 16:57:06
へえ~、それはすごい偶然ですね。
もしご近所に住んでいたらきっと大変なことになっていましたよ。
郵便配達さん、宅配業者さん泣かせです。
同名異人ってたくさんいますね。
ウチも以前夫と同姓同名の方がご近所にいて、郵便物の誤配がよくありました。
封を開けてから気がついたこともしばしば。
本当に大変でしたよ。
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umiさん へ (燃える闘魂)
2008-09-02 17:12:08
毎度うるさくて申し訳ありませんが・・・

>返って間違いで良かったですね。

これは、もし漢字で書くのであれば「却って」です。今だともう平仮名がよいのかな、とも思いますが。
ついでに、さらに言ってしまえば、漢字表記の問題とは別に、この場合「かえって」が当たるのかどうかも、ちょっと疑問ですが。

「ピクニック、参加したかったんだけどどうしても用事があって行けなかった」
「いやあ、雨は降るし電車は止まるし、大変だったよ。かえって来られなくてよかったよ」
のように、「むしろ」「反対に」の意味なので、この場合に使うのはちょっと違和感があるかなあ。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2008-09-02 19:28:28
ああ、とても解りやすい説明で勉強になります。
しかしです、闘魂さん。
実は私のメール宛てに、闘魂さんのお話は大変面白いし有益だけれど、ゲストさんへのミスチェックは?ではないかとのご意見が少々きております。
緊張してしまって気軽にコメント出来なくなる人も出てくるかもとの心配の声です。
個々人の受け止め方による微妙かつ繊細な問題ですが、もしかしたらドキドキしていらっしゃる方、ミスは指摘されたくないという方、ミスがあったっていいじゃないのよという強気な方などがいらっしゃるかもしれません。
以前umiさんがいみじくも『教育的指導』とおっしゃいましたが、『教育的指導』は私の文章だけにして、そこから普遍性を持たせていったらどうだろうと考えているのですが、いかがでしょうか?
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承知いたしました (燃える闘魂)
2008-09-02 21:53:11
そもそも、この場に限らず(各場面でこうして指摘することについて)そういうご意見、受け取り方は多いだろうと思っておりますし、それもまったく自然なことだと思います。

それをわかったうえで「どうしても」という強い気持ちがあったために(つまり、「この機会に」気づいたり覚えたり、ということを一人でも多くの日本人にしてもらいたく)敢えて、つまり ①ご迷惑と、②煙たがられる ふたつのことを承知で、だからこそ「言い方」については失礼を最小限にとどめられるようなものであるよう留意して、そのうえで通してきた生き方ですが、「これが正しい」と言い張るつもりは毛頭ありません。それについては「受け容れるか、容れないか」の問題であります。

何より、nihao さんに言いにくいことを(しかもポッと、ではなくおそらく考えあぐねた結果とうとう)言わせてしまうという負担をおかけしてしまったこと、この点については本当に申し訳なく思い、深く陳謝いたします。

ただそもそも(これも言葉尻を捕らえるようですが)「ミスチェック」なんかでは、まったくないつもりなんですけどね。
あら探し<校正<(老婆心ながら)ご注意・ご忠言<世直し
という具合に、動機や効果が「私」から「公」に、「卑」から「尊」に向かっていくわけですが(いえ、私の自称「日本語世直しオヤジ」については、その最上級のやつだ、という主張はまったく含みません)やはり人間は自らの意見に異を唱えられることすらがそもそもあまり気持ちのよいものではありませんし、ましてや「間違ってるよ」と言われることは、どんな言い方をされても結局は不快なものなんでしょうね。また、「言われた本人が、というのじゃなくて第三者的に見ていても気分が悪い」ということは、どうしてもきっとあるのだろうと、残念には思いますが想像はしておりますし理解いたします。

そのようなご意見も、それから nihao さんの管理者としてのお立場も重々理解いたしまして、今後は(この場において、だけですけど!)信念を曲げることといたします。「じゃあ、nihao さんはご本人の了解があって、風さんは(先輩だけど)友達だからよくって・・」というのも面倒だしきっとどこかで混乱してしまいますから、その切り口については封印します。

「残念」という気持ちは正直とても強いですが、決してヘソを曲げたりはしておりませんので、その他の分野においては今後とも、楽しく拝読し、そしてときには書き込みもさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしました。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2008-09-02 23:56:59
闘魂さんのお気持ちはよく解っているつもりです。
お気遣いしながら教えてくださっていたのも知っています。
私にはすべて面白く有益な事柄ばかりで、実際私は、闘魂さんのおかげでかなり気をつけて文章を書くようになりました。

闘魂さんのような知識は持ち合わせておりませんが、私も「言葉」が大好きです。
より良い表現をするために、言葉を正しく使えるようになりたいと常々思っています。
闘魂さんが書かれていらっしゃることは、100%私の思いでもあります。
切り口を封印なさるなんて仰らずに、どうか私の記事に関しては今まで通りの教育的指導をお願いしたいと思っています。

管理人としては、闘魂さんと私のやりとりを通してみなさんにお伝え出来るものがあれば大変有意義ではないだろうかと考えている次第です。
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