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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

一面の菜の花

2009-05-10 10:40:00 | Weblog






 風景    山村暮鳥

 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな
 
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり いちめんのなのはな
 
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな
 いちめんのなのはな やめるはひるのつき いちめんのなのはな
 
 
 ひらがなの並び方が何と美しい詩だろう!
菜の花畑を前にすると、この詩が自然と思い出される。
『やめるはひるのつき』と表現する詩人の孤高の魂に打たれる。
山村暮鳥の前衛的・実験的な作風は世間の悪評を浴びたが、萩原朔太郎や室生犀星らに大きな影響を与えたという。
この作品は音声表現に適していて、小学生が学習発表会で群読をしているのを聞いたことがある。
視覚・聴覚に訴えるリズム感と存在感、新鮮な感動が今でも忘れられない。

 目の前に広がる菜の花畑に迷路のような小道がつけられていたので、分け入って踏み込んでみた。
頭上高くから聞こえる鳥の声、柔らかい春の光と風が心地よく、菜の花畑と一体化したような幻想的な気分になった。

 .....いちめんのなのはな だれもいなくなった.....  (by nihao)

小道を抜けると黒のジーンズが真っ黄色になってしまった。あらまあ!

 
 この菜の花畑の反対側には.......



 男たちが三々五々集まって釣り糸を垂れている光景が目に入る。
菜の花を背にして埠頭釣りが出来るとは、なんてお洒落な秋田港だ。
大物を期待するのはまだ少し時期が早いようで、どなたの魚籠も空っぽだったが、小学生の女の子が突然大きな鰺を釣り上げて、周囲からどよめきの声があがった。
市場で売られているような大きな鰺だ!
私も走り寄って、少女に惜しみなく称賛の言葉をかけた。
 
 今回は釣りの下見のために秋田に出かけた。
山々は新緑が美しく、柔らかい新芽の色相が目に優しい最高の景観。
本格的埠頭釣りシーズン到来まであと僅かか?






 

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (およよ)
2009-05-10 16:21:03
この詩に最初に出会ったのは
おそらく マンガだったような…
だから ひばりのくだりまでしか覚えていませんでした~
菜の花畑に行くと必ず頭の中にリピートされますが…

後になって おーい雲よ…も同一の作者だと知ったのですが これもマンガかアニメで知った詩なので全文は知らなかったりする…(汗
どちらの詩も景色が思い描けるので印象に残っているのかもしれません

菜の花畑を背負って釣ですかぁ?
牧歌的でいいですね~
釣果に拘らずノンビリ気分を満喫出来そう。
でも釣好きには短気モンが多いと言うから難しいかしら?
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およよさんへ (nihao)
2009-05-10 19:26:54
へ~え、およよさんはこの詩を漫画で知った?
私は子どもから教わりました。
一度知ったら絶対忘れられない詩ですよね。
明治の詩人にしてはとても斬新!
「おーい雲よ」も牧歌的なのんびりとした内容でしたね。
漫画で覚える教養の方が身につきますね。
私の世界史もみな漫画です。

ここ秋田港は大変美しい埠頭です。
いつも家族連れや若いカップルで賑わっています。
短気な人こそ釣りに向いているとよく言われていますが、あれは一体なぜなんでしょうね?

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きれい! (umi)
2009-05-11 05:55:46
おお!見事な菜の花畑!
一面きれいですね、ちょうど見ごろな時でしょうか
いちめんのなのはな
わたしもどこかで出会ってる言葉ですが、はて?です^^
迷路遊びになってるんですね、こんなところで迷うのも夢があっていいんじゃないでしょうか
ああ・・・子供時代ならかな~

菜の花と男達の背中との対比がいいな^^
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umiさんへ (nihao)
2009-05-11 08:34:34
今の季節は菜の花がとてもきれいです。
海を眺める菜の花畑って、ちょっと変わっているでしょ?
青い空と海との対比が見事で、釣りの下見についていってよかったと、密かにおもいました(苦笑)
umiさんの家の前の海も、そろそろ釣り人たちが集まってきているかな?
羨ましい環境ですよね、ホントに。
umiさんも昆布・若布拾いが忙しくなりますね。
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おーい、雲よ! (燃える闘魂)
2009-05-11 14:49:18
これは有名な、「巨人の星」です。

飛雄馬の初恋の人、薄倖の(たしか、不治の病)「みな」さんの好きな詩として出てきます。
ちなみに「みな」さんは、長嶋茂雄の当時生まれたばかりくらいの「三奈」ちゃんから原作者梶原一騎が取ったはずです。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2009-05-11 16:19:51
まあ、およよさんの「おーい雲よ!」の記憶の出典は『巨人の星』だったんですか!
よく覚えていらっしゃいますね。
飛雄馬の初恋の人?
私は全然記憶にありません。
そういえば、最近は長嶋三奈さんの登場もなくなりましたね。
とろけるような笑顔が可愛かったのに。
私の友人(長嶋ファン)も、第一子に三奈ちゃんと命名していたっけ......。
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Unknown (うらら)
2009-05-11 16:33:54
いちめんのなのはな、だれもいなくなった
おお、nihaoさんの詩心もすてき!
だれもいない なのはなの中で空を見上げる。

北海道ではいちめんの菜の花ってあるのかしら?
ひまわりや芝桜はあるけれど。
いま、どこの家の庭でもチューリップがいっぱいです
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うららさんへ (nihao)
2009-05-11 19:06:37
>おお、nihaoさんの詩心もすてき!
ありがとうございます。
でも.....何かのぱくりみたいね。
詩心は隠しているつもりだったけれど、しまった、ばれたか!(笑)

菜の花は、北海道では滝川市が全国一の栽培面積だそうですよ。
今頃は一面の菜の花かも。
一面の芝桜、向日葵、チューリップ、どれも一見の価値がありそうね。
我が家は一面(と言っても狭小)の雑草!
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いつもすんません (燃える闘魂)
2009-05-11 19:28:57
何が「すんません」かと言うと、トピックに関係無いことを書き込んでしまうからです。

しかも今回は「極めて私的(詩的ではない)な情報収集」です。
nihao さんが盛岡周辺なんですよね? それから他にもアッチ周辺の読者さんもいらっしゃるのかな?

で、私は今週末からのツーリングで、どうやら盛岡で冷麺を頂く(お昼に)時間が取れそうなコースなので、お勧めがあったら教えていただこうと。

ガイドブックには「大同苑」「食道園」「盛楼閣」というあたりが出ていましたが、どこが美味しいんでしょ?
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菜の花と海 (すずめ)
2009-05-11 21:44:46
菜の花を背に釣りとは、あまりないですよね。
花をみたり釣りもしたり、いい時間が過ごせそうです。
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