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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

シャコちゃん、大好き!

2013-05-20 15:10:00 | Weblog
                                               《世界一の桜並木》
 
 本州最後の桜を求めて青森県へ。
春の北東北の山々は、優しい新緑と淡いピンクの山桜の色彩のハーモニーがとても美しい。

 この世界一の桜並木は、弘前市内から岩木山へ向かう鯵ヶ沢街道沿いにあります。
何が凄いかというと全長20キロにわたって6500本ものオオヤマザクラが植えられています。
 
 景色は大変すばらしいのですが、「」と「世界一」という言葉の組み合わせのキャッチフレーズにちょっと違和感を感じました。
それは世界一の羊羹とか世界一の豆腐。世界一の足袋とか世界一の畳のような・・・
果たして日本固有のものを世界のステージの上に引っ張りだして競争する意味がどこにあるのでしょうか?
世界一の豆腐と日本一の豆腐では、どちらの豆腐の方が美味しいというのでしょうか? 

 日本一ということはすなわち世界一であるという桜事情。
その冠が功を奏しているのだろうかというちょっとした疑問を感じたものの、いいえ、決して異を唱えるつもりはないのです。
おそらくこれは青森県民特有のユーモアなのではないかと考えたnihaoです。 だって・・・

 
          

                         《青森県・木造駅》

 青森県つがる市を通る五能線・木造(きづくり)駅舎を覆わんとするかのごとき巨大遮光器土偶です。
遮光器土偶というのは、縄文時代に作られた土偶で、目に当たる部分が遮光器(今で言うサングラス?)のような形をしているのが特長です。
全長17メートル、おそらく世界一の遮光器土偶でしょう。

 このモニュメントは、竹下登首相が発案したふるさと創生事業の一環で作られました。
とにかくものすごい迫力、圧倒的な存在で迫ってきます。
木造駅を利用する人々は必ずこの巨大土偶のお出迎え、お見送りのサービスを受けることになります。

 愛らしいというよりは、図太く平然と構えている姿が頼もしい
なんとなくまがまがしいような憎々しいような恐ろしいような感じもするし
いや、神々しい感じがしないわけでもない・・・ひとことではちょっと言い表すことができません。
電車の発着の時には、土偶の目を青く点滅させて「いらっしゃいビーム」を出しますが、子供たちが怖がって泣くので今は中止しているそうです。

 この土偶、もし名前がないのなら私が命名してあげようと考えました。

 縄治・・・なわはるではありません。 
縄治→じょうじ→ジョージア   そうだジョージアにしよう♩
と自分の思いつきに喜んでいたら、なんと既に名前はついていました。
シャコちゃん。 えっ、もしかして遮光器のシャコちゃん? センス悪っ。

 ところで、ふるさと創生事業の交付金には、使い道の指定はありませんでした。
極端なことを言えば、親睦を目的としてみんなで仲良く朝まで一億円分の酒盛りをしても構わなかったわけです。
頂いたお金全部で宝くじを買ったり、温泉のボーリング調査をしたり、村営キャバレーを作ったりして当初の目論みを外し、すべてを無にした自治体もたくさんあります。
要するにふるさと創生事業の使い道としては、賢い使い方をして感心されたか、お馬鹿な使い方をして笑われたかのどちらかだったらしいのです。

 純金のシャチホコやカツオ像になって盗まれたり溶かされたりして悲惨な目にあったモニュメントがあることを考えれば、頑丈で大きなコンクリート製のシャコちゃんは、今までもまたこれからも、人々の記憶と情感に残る木造駅の立派な守り神として君臨することでしょう。
最初は笑われたかもしれないけれど、今も笑われているかもしれないけれど、シャコちゃんは賢い使い道だったとnihaoは思います。 

  シャコちゃん、大好き!
 

 

 









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13 コメント

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Unknown (すずめ)
2013-05-20 15:40:00
桜を求めて青森県まで行きましたか~!
こちらの桜は早く咲いたのに雨風雪に遭いあまり綺麗じゃなかったです。
桜並木20キロも!それはすごいですね。

駅舎が土偶になってるんですか!面白いですね。
なんで縄冶?縄文時代だから??
ジョージもいい! シャコちゃんもいい!(^0^)
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Unknown (Unknown)
2013-05-20 17:58:30
「ふるさと創生事業」 なんて懐かしい言葉なんでしょ。
多額のお金をばらまいて本当にふるさとは創生されたのでしょうか?
日本人が「ふるさと」と呼べるような所は高齢化や過疎化にどんどん拍車が
かかっているように思えますがね。

木造駅の土偶、nihaoさんのお写真でも充分過ぎるくらいの迫力なのに
実際に見たら腰が抜けちゃうかも…(笑)
桜もすごいんですね。
いつか桜前線とともに日本縦断をしたいと夢見ている女房です。
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またポケしました(笑) (ポケッと女房)
2013-05-20 18:01:27
土偶の迫力に圧倒され、またまた名前を忘れてしまいました。
上のコメントは私のものです。申し訳ありません。
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すずめさんへ (nihao)
2013-05-20 18:09:39
岩手、青森は、寒いところではまだ桜が咲いているところがあります。
特に、新緑の中に混じっている山桜が可憐な風情です。
この青森の桜並木も大変美しかったですよ。

この土偶の駅舎、なかなか珍しいでしょ?
私もビックリしてしばし呆然。
最初は趣味がよいのか悪いのか疑問に思いましたが、見慣れてくると可愛くなりました。
帰るときは離れがたかったです。
縄冶はもちろん縄文時代だからですよ。
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ポケッと女房さんへ (nihao)
2013-05-20 18:57:23
「ふるさと創生事業」 もう20年以上前のことですね。
すでにおおかたの自治体はきれいに使い切って思い出すこともない事業かもしれませんが
木造駅のように毎日いやでも目に入ってくる巨大モニュメントを見れば、誰もがありがたくてありがたくて忘れられない(笑)

はじめは馬鹿げた像だと思ったのですが、20年経っても残っていること、これから先も残ること。
良くも悪くも人々の印象に深く留まることや、地域の特長を捉えていることなどを考えれば・・・
ホント、分かりやすい使いかただと感心してしまいました。
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交付金 (うらら)
2013-05-21 10:44:37
何も努力しないで手に入れた金品は、泡のごとく消える事が多い・・・
というのが私の感想です。
ふるさと創生事業の交付金も有意義に使った自治体は少ないかな、と。
モニュメントに使った地域もあったようですね。奥尻島にある「うにまるモニュメント」は私も見ましたが、なんだかイマイチ

桜、当地でもようやく見頃となりました。でも見に行かないで終わるようです。
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Unknown (およよ)
2013-05-21 12:55:40
遮光器土偶!なつかしーーー。教科書以来です。
そっか、遮光器土偶は津軽出身なんですね。

>そうだジョージ
…たしか、女性を模した豊穣の…と習った記憶があるのでジョージでは男性っぽいですね。
シャコちゃんが良いとも言い難いけど…

これだけ大きいと 服のレース模様もばっちり見えますね。
ふるさと創生事業費、同じインパクトを求めるなら 金塊モノの使い方より よっぽど賢い町起こしになってますね。
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私も女性に見えるような気が・・・ (ゆっかりん)
2013-05-21 14:01:48
素敵な桜並木ですねー。
こちらでは、もうあとちょっと…って感じの咲き具合です。
なかなかお天気が続かないので・・・。

シャコちゃん、性別わかるのでしょうか?

何だか私には、このシャコちゃんが女性のように見えます。
しかも、肝っ玉母さん風?(このフレーズでわかるのは何歳以上かしら?)

顔もちょっと厚化粧ぎみ・・・なんて、由緒正しい土偶さんには失礼だったかしら?へへっ。

一度、桜並木もシャコちゃんも見てみたいなぁー。

nihaoさん、ありがとう。
どこにも出かけなくても、こうしておもしろいもの(それが一番?)や素敵な景色が見られるなんて、とても楽しいですよー。
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うららさんへ (nihao)
2013-05-21 14:10:12
>努力しないで手に入れた金品は、泡のごとく消える
本当にその通りで考えさせられます。
一億もあれば何か有意義なことが出来そうなのに、いい大人たちが集まっても叡智は生まれなかった。
全部宝くじを買うなんて・・・女性の発想では絶対に出ないです。
青森には他に「自由の女神像」を作った自治体があって
私はそれも見たことがあるのですが、なぜ「自由の女神像」なのか理解に苦しみました。
この遮光器土偶も、最初は人々の度肝を抜いた(今でもですが)ことでしょうが、見慣れるとなかなかアイドル性があって面白い存在感です。
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およよさんへ (nihao)
2013-05-21 14:20:49
そうなんです。このあたりから遮光器土偶がたくさん出土しているそうですよ。

>女性を模した豊穣の
あはっ、そうだった。すっかり忘れて土偶の性別を全く頭に入れなかった。やばっ!
ここはジョージの女性形・ジョージアに修正しておいた方がよろしいですね。ご指摘ありがとう。
この土偶はへんにデフォルメしたりしていなくていいです。
なんか懐かしいと感じたのは、教科書で習った通りの形だったからですね。

金塊ものは盗まれたりしたものもあるようですが、借金のカタとして途中で手放すことになったのもあるでしょうね。
一儲けしたものもあるかもしれません。
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