白内障の手術をして、スッキリクッキリのデジタル・アイになったM嬢から
「快気祝いの麻雀大会をしてよ!」と連日矢のような催促メールが届く。
せっかく視力回復したのだから温和しく静養していればよいものを......
「食事は私が用意するわ!」
あらそれならばと、仕方ないからつき合ってあげることにした。
メンバーはM嬢、K君、我ら夫婦のいつもの四人だが
本日はちょっと趣向を変え、虚々実々取り混ぜてその時の様子を再現してみる。
文中のメンバーと文豪の関係、またいくつかの初級・文学ジャンルのパロディを
苦労して挿入してみたが(あまり面白くはないが10個はあります)
さて、あなたはいくつわかるかな?
☆
【第一回・文豪麻雀】
日時 平成22年・弥生吉日
場所 斜陽御殿
面子 太宰治ことださい治 石川啄木こと石川豚木
樋口一葉こと樋口一応 林芙美子ことお囃子芙美子
[ださい] みなさ~ん、こんにちは。
遅れてきてすみません。
[お囃子] ださい君!あなたまた遅刻よ!遅刻よ!遅刻よ!
あなたは時間を守ったことが一度もないわね。
昨夜も若い女の子を追いかけていたでしょ!この走れエロス!
少しは恥をお知りなさいな。
[ださい] やっ、ま、また見られていた?恥多き人生です。
麻雀に遅れるとは雀士失格、まことに面目ない。
ところで豚木君、先に用立てた金、今日は返してもらえるだろうね?
[一応] 私が貸したお金も返してね。
最近病院通いが多いから治療費がかさんで苦しいのよ。
[お囃子] (...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)
[豚木] き、きみたち、着く早々金の話をするなんて下品だよ。
僕から金を取り返そうとするのはきみたちぐらいのもんだ。
今、金田一君に無心の手紙を書いているところだから
もうちょっと待ってくれたまえ。
......ゲーム開始......
[一応] ツモ! あら~ん、ごめんあそばせ。
また泥(ドラ)まみれのにごりえでハネてしまったわ。
[お囃子] ちょっと一応さん、私の親の時ばかり狙うのはやめてよ!
も~う全く友達甲斐のない女、遠慮を知らない図々しい女ね。
はあ~っ、親の命は短くて苦しきことのみ多かりき...
[一応] そんな言いがかりをつけて困らせないでよ。
我も女、汝も女。たまにはサービスしてくれてもいいじゃないの。
[豚木] まあまあ、芙美子さん。
負けがこむと言いがかりをつけるのはあんたの悪い癖だよ!
そんなことじゃお囃子芙美子の麻雀放浪記に傷がつくぞ。
[一応] ロン! 豚木さん、あなた私に振り込んだわよ。
[豚木] じゃじゃ~っ、やられた。
いのちなき牌のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
[ださい] 豚木君、我は麻雀の天才であると豪語するわりには
君もたいしたことはないね。あはは。
☆
こんな調子ではいつまで経っても終わらない。以下割愛。
「快気祝いの麻雀大会をしてよ!」と連日矢のような催促メールが届く。
せっかく視力回復したのだから温和しく静養していればよいものを......
「食事は私が用意するわ!」
あらそれならばと、仕方ないからつき合ってあげることにした。
メンバーはM嬢、K君、我ら夫婦のいつもの四人だが
本日はちょっと趣向を変え、虚々実々取り混ぜてその時の様子を再現してみる。
文中のメンバーと文豪の関係、またいくつかの初級・文学ジャンルのパロディを
苦労して挿入してみたが(あまり面白くはないが10個はあります)
さて、あなたはいくつわかるかな?
☆
【第一回・文豪麻雀】
日時 平成22年・弥生吉日
場所 斜陽御殿
面子 太宰治ことださい治 石川啄木こと石川豚木
樋口一葉こと樋口一応 林芙美子ことお囃子芙美子




[ださい] みなさ~ん、こんにちは。
遅れてきてすみません。
[お囃子] ださい君!あなたまた遅刻よ!遅刻よ!遅刻よ!
あなたは時間を守ったことが一度もないわね。
昨夜も若い女の子を追いかけていたでしょ!この走れエロス!
少しは恥をお知りなさいな。
[ださい] やっ、ま、また見られていた?恥多き人生です。
麻雀に遅れるとは雀士失格、まことに面目ない。
ところで豚木君、先に用立てた金、今日は返してもらえるだろうね?
[一応] 私が貸したお金も返してね。
最近病院通いが多いから治療費がかさんで苦しいのよ。
[お囃子] (...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)
[豚木] き、きみたち、着く早々金の話をするなんて下品だよ。
僕から金を取り返そうとするのはきみたちぐらいのもんだ。
今、金田一君に無心の手紙を書いているところだから
もうちょっと待ってくれたまえ。
......ゲーム開始......
[一応] ツモ! あら~ん、ごめんあそばせ。
また泥(ドラ)まみれのにごりえでハネてしまったわ。
[お囃子] ちょっと一応さん、私の親の時ばかり狙うのはやめてよ!
も~う全く友達甲斐のない女、遠慮を知らない図々しい女ね。
はあ~っ、親の命は短くて苦しきことのみ多かりき...
[一応] そんな言いがかりをつけて困らせないでよ。
我も女、汝も女。たまにはサービスしてくれてもいいじゃないの。
[豚木] まあまあ、芙美子さん。
負けがこむと言いがかりをつけるのはあんたの悪い癖だよ!
そんなことじゃお囃子芙美子の麻雀放浪記に傷がつくぞ。
[一応] ロン! 豚木さん、あなた私に振り込んだわよ。
[豚木] じゃじゃ~っ、やられた。
いのちなき牌のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
[ださい] 豚木君、我は麻雀の天才であると豪語するわりには
君もたいしたことはないね。あはは。
☆
こんな調子ではいつまで経っても終わらない。以下割愛。