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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

文豪麻雀

2010-03-10 10:50:00 | おすすめ記事
  白内障の手術をして、スッキリクッキリのデジタル・アイになったM嬢から
「快気祝いの麻雀大会をしてよ!」と連日矢のような催促メールが届く。
せっかく視力回復したのだから温和しく静養していればよいものを......
食事は私が用意するわ!
あらそれならばと、仕方ないからつき合ってあげることにした。

 メンバーはM嬢、K君、我ら夫婦のいつもの四人だが
本日はちょっと趣向を変え、虚々実々取り混ぜてその時の様子を再現してみる。
文中のメンバーと文豪の関係、またいくつかの初級・文学ジャンルのパロディを
苦労して挿入してみたが(あまり面白くはないが10個はあります)
さて、あなたはいくつわかるかな?


              ☆


【第一回・文豪麻雀
 
日時 平成22年・弥生吉日
場所 斜陽御殿
面子 太宰治ことださい治    石川啄木こと石川豚木
   樋口一葉こと樋口一応   林芙美子ことお囃子芙美子


         



[ださい] みなさ~ん、こんにちは。
     遅れてきてすみません
   

[お囃子] ださい君!あなたまた遅刻よ!遅刻よ!遅刻よ!
     あなたは時間を守ったことが一度もないわね。
     昨夜も若い女の子を追いかけていたでしょ!この走れエロス
    少しは恥をお知りなさいな。
   

[ださい] やっ、ま、また見られていた?恥多き人生です
     麻雀に遅れるとは雀士失格、まことに面目ない。
     ところで豚木君、先に用立てた金、今日は返してもらえるだろうね?

[一応]  私が貸したお金も返してね。
     最近病院通いが多いから治療費がかさんで苦しいのよ。

[お囃子] (...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)

[豚木]  き、きみたち、着く早々金の話をするなんて下品だよ。
     僕から金を取り返そうとするのはきみたちぐらいのもんだ。
     今、金田一君に無心の手紙を書いているところだから
     もうちょっと待ってくれたまえ。

    
     ......ゲーム開始...... 


[一応]  ツモ! あら~ん、ごめんあそばせ。
     また泥(ドラ)まみれのにごりえでハネてしまったわ。

[お囃子] ちょっと一応さん、私の親の時ばかり狙うのはやめてよ!
     も~う全く友達甲斐のない女、遠慮を知らない図々しい女ね。
     はあ~っ、親の命は短くて苦しきことのみ多かりき...

[一応]  そんな言いがかりをつけて困らせないでよ。
     我も女、汝も女。たまにはサービスしてくれてもいいじゃないの。

[豚木]  まあまあ、芙美子さん。
     負けがこむと言いがかりをつけるのはあんたの悪い癖だよ!
     そんなことじゃお囃子芙美子の麻雀放浪記に傷がつくぞ。

[一応]  ロン! 豚木さん、あなた私に振り込んだわよ。
    
[豚木]  じゃじゃ~っ、やられた。
     いのちなき牌のかなしさよ
     さらさらと
     握れば指のあひだより落つ

[ださい] 豚木君、我は麻雀の天才であると豪語するわりには
     君もたいしたことはないね。あはは。


               ☆


 こんな調子ではいつまで経っても終わらない。以下割愛。

 
    


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6 コメント

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なるほど! (umi)
2010-03-10 14:27:35
文豪同士でマージャンですか、華麗なるマージャン族

で迷推理で考えてみたら
[お囃子芙美子]はnihaoさん。豚木君はご主人様。
ハズレでしょうか・・?
返信する
umiさんへ (nihao)
2010-03-10 15:38:50
私の密かな個人的趣味におつきあいしていただきありがとうございます。
自分で読むと可笑しいのですが、実は他人様は全然面白くないと思います。

>[お囃子芙美子]はnihaoさん。豚木君はご主人様。
さすが名探偵!
私の方はともかく、夫が[ださい]か[豚木]であるかは迷われたのではないでしょうか?
どうしてばれたのか不思議。
どちらにしてもしょうもないキャラクターではありますね(笑)
返信する
Unknown (およよ)
2010-03-12 09:46:12
>どうしてばれたのか不思議
と お囃子芙美子様はおっしゃってますが
ズバリ!ここ↓でしょう
>>[お囃子] (...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)

文豪ジャン大会、果たして勝者は誰だったのでしょうか??
雀鬼(失礼)樋口一応女史の一人勝ち??
返信する
およよさんへ (nihao)
2010-03-12 11:15:19
>(...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)
はて?およよさんは、どうしてここに我ら夫婦の特色が出ているとおっしゃるのでしょう?
とっても不思議(笑)

文豪麻雀はnihaoのひとり負け。
圧倒的勝者は樋口一応女史でした。
悔しかったので、こんな雑文で気を紛らした次第です。
目の手術をした一応女史は、麻雀中に眼鏡が不要になっていました。
クリアな目と頭脳が発揮された結果ですね。
返信する
Unknown (風の又三郎)
2010-03-14 00:57:39
およよさんにおなじく、

>(...ふたりとも馬鹿ね。私は豚木には絶対に貸さないわ...)で
「お囃子」?「お調子」?麻雀を楽しんでいるnihaoさんが見えました(^^)

東京の中井に、かつては林扶美子の住まいであった「林扶美子記念館」が
あるのですが、彼女自身が設計した建物は、その文学以前におもしろくて
お庭に咲く四季の花と、ボランティアさんの講釈が楽しみで
近くに立ち寄るたびに脚を運び、妙に落ち着くところだったのを覚えています

「執筆に熱が入ってくると強度の近眼用眼鏡をはずし、顔を机にすりつけるように執筆しました。」
というくだりの説明になるたびに、その異様な様が
執筆の間にそのまま見えるようでした


http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shinjuku-rekihaku/public_html/fumiko.html
返信する
又三郎さんへ (nihao)
2010-03-14 09:09:16
林芙美子邸、ずいぶん大きくて立派ですね。
若い頃は貧しく苦労された女史ですが、晩年は満たされていたのですね。
四季の草花も美しく、また落合文士村も控えているとなると、これは機会を作って出かけてみたいと思いました。
その前に女史の作品を読まなければ!

地方では、よく記念館や文学館を尋ね歩くのですが、東京は広すぎてつい億劫で敬遠しています。
でも考えたら東京に一番たくさんあるんですよね。
ありすぎて迷っちゃいます。
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