日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館

2017年07月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館



暑い中 今年もまた行ってきましたボローニャ絵本原画展!

各国の原画の展示を見る時は さまざまな手法があるので頭に入れておくとよいかも! 混合手法では それこそ立体的なパッチワークのようなものまであり また パソコンでここまでできるのか!というものまであり 実にさまざまですね~ それぞれのお国柄も出ており 毎年まったりと楽しんでいます(#^.^#) 

特別展示のメキシコの絵本作家ファン・パロミノ(Juan Palomino)がすごかった 新作絵本「はじまりの前に(Antes del primer dia)」は マヤ民族の15世紀の神話「ポポル・ヴフ(Popol VUH)」という創世神話をもとに描かれた絵本です
神は泥で人間を創り失敗し 次に木で作ると心がなく 最後にトウモロコシで作ると神のように聡明なので その目を曇らせて近くしか見えないようにしたという口承説話をもとに描かれた素晴らしい絵本でした 

 ← 今年のチケット💛


次に 絵本作家でありイタリア語講師でもある ガブリエレ・レバリアーティ(Gabriele Rebagliati)氏の「イタリア人と日本人、絵本をどう料理する? - フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました 会場にはたくさんのイタリア語を話す女性たちが来ていて 生徒さんかなぁ? ←私も少し話しました♪


彼は日本語堪能で この日の講演は「書き言葉」(il giapponese scritto)の実に流暢な日本語でした リグーリア州のStella(星)という小さな街の自宅の庭に日本の柿の木が植えてあったことから始まる日本との出会い… 

日本のアニメの最後にいつも必ず「つづく」と映るのに興味を持ち始め…といった個人的な日本との出会い そして日本でキンダーサプライズのチョコのおまけのデザインの仕事を始めてから やがて絵本作家フィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)と出会い コラボをするようになり…様々な彼の作品についてもご紹介いただき 特にイタリア語絵本の和訳朗読の流れるような文にほれぼれ…絵本ってホントに「日本語」になってないといけないんだなぁと感じました

ロディとほしたち」(Rody tra le stelle) これが二人のコラボ作品です 誕生日プレゼントのロディ(おもちゃの馬)が動きだし、ルーカとサラの兄妹を月への冒険に誘う、未就学児童読み聞かせ絵本です


また 幼い頃家族で遊んだジロットの別荘の切ない思い出... 日本と ファンタジーの物語を自分に教えてくれた冒険心に溢れた祖母の思い出... 小学校一年生の時はクラスで自分一人しか生徒がいなくて...といった幼い頃の体験など 心打たれました 

イタリア人の作家が日本で暮らし 日本人のイラストレーターたちとコラボした絵本を フランスの出版社が出すという 国境を軽々と超えた人と人との繋がりに その出会いがこの板橋のボローニャ国際絵本原画展が開催された板橋区立美術館だということが不思議な位です… 館長が「へんぴな場所だからこそ たどり着くまでの時間を共有することで知り合えるのかも」との言葉に私も同じ経験をしてナットク!!

 ← 美術館にある旗には「永遠の穴場」と(笑)

8月13日(日)まで板橋区立美術館にて開催中です
休 館 日:月曜日(7月17日は祝日のため開館し、翌日休館)

詳しくは こちら


* 来年は 板橋区立美術館は一年通しての改修工事のため 縮小開催となるそうです

* 遠方からお越しの方は 成増アートギャラリー(成増駅すぐ)で8.5~8.13まで「第25回ボローニャブックフェアinいたばし 世界の絵本展」が開催されますのでハシゴができます!(^^)!

* Windows10がバージョンアップしたら字体が変わったみたい...? この暑いのに連日イタリア語で文を書き続けています 夢中で暑さをあまり感じない( `ー´)ノ ←いや 年のせいかも...(笑)



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