福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

福島二丁目(2)

2012-05-31 | ・福島:風景・建築・史跡
久しぶりにこの辺りを歩いたら、見慣れぬ空き地が。

銭湯の「宝湯」が無い!
知らんかった。
昨年の9月末に閉店された模様。

大阪府浴場組合福島おふろMAP」のHPにはまだ掲載されているけど
もう建物は跡形もなくありませんでした。
(「大阪府公衆浴場組合【福島区】」のリストからは消えてます)

野田の「千成湯」も閉店したそうだし、
福島区内の銭湯めぐりは急いだ方が良さそう…。

宝湯が無くなったために、
ちゃぶ台Barございや 」の横側が見えるようになりました。



正面二階の部分は後からの増築(看板建築?)みたいですね。
ここ前から黒い壁でしたっけ?
私の記憶も相当怪しいですが、昔は白壁と違いました?



「ございや」の正面。
明治時代の料亭の建物だと雑誌で読んだような…。
当時の店名は「料亭よかろ」。
訂正:雑誌「大阪人」を確認したところ、料亭としての開業は昭和21年とのこと)
今でもYahoo!の地図ではそう表示されています。
お孫さんの代になって、料亭から居酒屋に変わり
その時に店名も変わったのだと思う。
名物の「草鍋」は料亭時代からの名物メニューらしい。

この界隈は古い和風の建物が多く、良い雰囲気です。
宝湯の跡地には何ができるのかなぁ。
この辺りの雰囲気を壊さない建物なら良いけれど…。

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※追記 2014.07
少し前に「ございや」の建物が新しく建て替えられました。
お店の名前も「よかろ」に変わりました。

※追記 2016.04
今は、1階「芥川珈琲」、2階は「ゲストハウス由苑」です。
参考:ちゃぶ台Bar ございや

福島二丁目(1)

2012-05-30 | ・福島:風景・建築・史跡
連休中、いつものごとく「chau chau」にケーキを買いに行きました。
やっぱり、ここのケーキは美味しいですねぇ。
甘さ加減がちょうど良いんです。
特に好きなのが、「キャラメルオレンジ」と「ウィークエンド」。



このお店のすぐ前にも古い家があります。



瓦の乗ったうだつ、格子が格好いい家です。
東京都内の下町エリアには、こういうデザインの凝ったうだつや
細かい格子は見かけないです。
(私が知らないだけかも?)



葦簀が邪魔で店名がよく分からない…
グーグルマップで見ると「小波商店」のように見えますが。
以前からある青果店です。
この日、通りかかってようやく気付いたのですが、
左側の丸み、一階のモザイクタイルの丸柱と
昭和モダン風で格好いいお店。



住んでいたころは全然気づきませんでした。
フツーに店頭に並んでる果物ばっかり見てましたわ。

福島三丁目(2)

2012-05-29 | ・福島:風景・建築・史跡
福島三丁目に私の好きなビルが2軒あります。



看板には「矢代工務店 ヤシロビル」とあります。

矢代工務店

昭和20年創業の工務店さんらしい。

ここの窓が格好良くて好きです。
窓の周囲の外壁を丸く形づくっているビルは数々ありますが
サッシの形まで丸くしているところは珍しいんじゃないでしょうか。

写真を見て気が付きましたが、屋上に何やら植物の影が。
屋上緑化なのか、自然現象なのか…?



ヤシロビルのお隣にある文化ビル。

老朽化を感じる外観ですが、凝ったデザインです。
一階のタイル貼りのところ、古いドアや建具がレトロでかわいい。

3階壁面には「文化印刷紙器」という看板が取り付けられています。
2階の小さい看板には「豊田産業」と書かれています。
この2階看板の真下にあるのは何なんでしょう?室外機?

「YouTube」にビル内部の動画がありました。
文化ビル1階の「明晃印刷」さんの印刷工場です。
(「YouTube」で「明晃印刷」で検索すると、
他にも社内の様子を写した動画があります。)

※追記 2015.02
残念ながら、「文化ビル」は解体されました。
跡地はマンションになるようです。

明晃印刷株式会社

facebook:明晃印刷株式会社

明晃印刷株式会社


古い建物、活版印刷、良い雰囲気ですねぇ。
最近、活版印刷が人気で、
雑誌やテレビで取り上げられているのを何度か見たことがあります。
独特の美しさが再び見直されているらしい。
雑貨店やギャラリーのショップカードや
クリエイターの名刺等に使われているそうです。

上記の動画の中で「生きた活字」という言葉が登場しますが
活版印刷の文字って、確かに不思議な存在感があるなぁ…。

福島三丁目(1)

2012-05-28 | ・福島:風景・建築・史跡
福島三丁目。
ビルやマンションが並んでいる所に古い蔵がありました。





すぐ近くにはタワーマンションがあります。



蔵の後ろ姿。
新しい大きな建物に囲まれて、なんだかけなげに見えます。

蔵の左側に煉瓦壁らしきものが。
ここの蔵の背面の壁と一体化しているように見えます。
キタの大火以後に作られた防火対策の壁かな?

玉川公園の旧町名継承碑

2012-05-27 | ・玉川:風景・建築・史跡
玉川二丁目にある小さな公園に「旧町名継承碑」がありました。
この付近は「亀甲町」という地名だったのだそうです。



明治初頭   西成郡の野田村の一部。
明治30年  大阪市に編入、北区西成野田・上福島の一部となる。
大正11年  西野田亀甲町1~2丁目。
大正14年  行政区画変更に伴い、此花区に編入。亀甲町1~2丁目・上福島北4丁目。
昭和18年  福島区に編入。
昭和36年  上福島北4丁目の一部が亀甲町2丁目に編入。
昭和50年  住居表示の実施に伴い、玉川2丁目・吉野1丁目の一部に。

公園の真横に亀甲ハイツという建物がありますし、
近隣にある関西電力の変電所の名称は「亀甲町変電所」です。
公園から少し離れた場所に、
第一・第二亀甲マンション、亀甲モータープール、
大阪厚生年金病院亀甲町宿舎というのもあります。

地図で見ると、玉川二丁目から環状線を越えた所あたりまでが
亀甲町だったのではないかと思うのですが。
(線路沿いの三角形の区画のところ)
もともと一つの村だったところを、
環状線の線路で分断されたのと違うかなぁ。

公園のすぐ近くに古い建物がありました。



地図で確認したところ、幸真荘という建物のようです。
レトロで可愛らしいです。
上の部分は増築かな、下の階と少し雰囲気が違います。

※「福島区の風景・街並み

下福島公園の煉瓦塀

2012-05-26 | ・福島:風景・建築・史跡
wikipedia:下福島公園

この公園はかつて紡績工場の敷地でした。
紡績工場の名前は大日本紡績福島工場と大福紡績会社、のちのユニチカです。
下福島公園に隣接するマンションの名前には「ユニ」が付きます。
この辺りも紡績工場の所有地だったのでしょう。
玉川小学校、厚生年金病院も同じように、紡績工場の跡地利用だそうで
かなり大きな工場だったと思われます。

公園の近くにはレトロ建築の莫大小會舘(メリヤス会館)があります。
福島区はかつてメリヤスなどの繊維工業が盛んだったそうです。
田辺聖子さんの著書に
この界隈は紡績工場の工員さん相手の商店がたくさん並んでいて
なかなか賑わっていた…という記述がありました。



公園の端の方に古いレンガの塀が残っています。

写真中央は出入り口か何かかなぁ。でもこの高さじゃ通れない…。
塀は昔はもっと背の高いものだったのでしょう。
今は埋もれたようになっています。
盛り土したのか、それとも古いレンガを積みなおしたのか?

明治42年の「キタの大火」(天満焼け)以降、火災に強いレンガが
大阪市内に普及したと聞いたことがあります。
福島区も大きな被害を受けました。
住宅地のあちこちに古い煉瓦塀が残っていますが、その時代のものかも?

下福島公園の銀杏並木の今日


古い地図を見ると、この公園のあるあたりは以前、
「下福島一丁目」という住所だったようです。
玉川一丁目あたりは「西野田平松町」という地名らしい。
Yahoo!の地図をじーっと見てみると、
玉川一丁目には「丸文平松町コーポ」という集合住宅がありました。
たぶん旧町名にちなんで名づけられたのでしょうね。

上記写真の公園の煉瓦塀、ちょうど裏手が昔の「中の天神」の跡地です。
今はマンションの敷地になってます。

吉野一丁目(2)

2012-05-25 | ・吉野:風景・建築・史跡


「デザインルーム・ツボサカ」。オーダーメイドの洋装店でしょうか。
以前見た時よりも外壁がきれいになっています。

新橋筋商店街の近くにも洋装店があったように思いますが
あそこもまだ営業してはるんかなぁ。
このお店と同じように服地の反物が置いてあるのが
外から見えていましたが…。



この並びは上空から見たら、のこぎりの刃みたいになっているのかな。



二階の窓のデザインがレトロで凝ってます。
一階の面格子の窓もいいなぁ。



各戸の入り口に階段が付いています。
福島区内では、こういう階段のある長屋を時々見かけます。
見た目の格好よさの他に何か理由があるんだろうなぁ。

近くに大きな川があるので(淀川・安治川・堂島川)
水害対策かなぁ?とも思ったのですが
その割にはこういう階段付きの住宅はそんなに数が多くないように思います。
理由をご存じの方、ぜひ教えてください。

吉野一丁目(1)

2012-05-24 | ・吉野:風景・建築・史跡
連休中、久しぶりに「魚匠まつ井」のランチに行って来ました。
いつものことながら、美味しかったです。
お魚も煮物も美味しいですが、何よりここのお味噌汁が好き。

壁の掲示物を見ると、
ディナータイムにもリーズナブルなセットメニューが登場していました。
松花堂弁当のほか、定食風のものもあり
これからは夜も気軽に行けるなぁ、とうれしくなりました。

さて、この辺りにも古い家が点在しています。



これは二階建て?
明治以前の住宅の二階は主に物置(厨子)なので、背が低いと言いますが…
玄関のモールガラスの入った木の引き戸が可愛いです。



すぐ近くは国道二号線(曽根崎通)なのですが、
少し中に入ると驚くくらい静かになります。



手前の建物は美容院だったような…
ここのドアのガラス、変わってて格好いいなぁ。
ドアの隣の窓も洒落ています。

鷺洲一丁目(2)

2012-05-23 | ・鷺洲:風景・建築・史跡
鷺洲を歩くのは久しぶり。
福島区在住の頃は、「関西スーパー」(主に月曜日の10%オフ狙い)や
パン屋(「食パン工房ラミ」とか「原パン工房」とか)に
行くときに、うろうろと散歩していたものです。

関西スーパーの並びにはタイル貼りの古い家が建っています。



右側のお宅は昔の雰囲気が残っています。
一階の面格子も良い感じだし、二階の窓も素敵ですよね。

ここを曲がると海老江駅方面に向かって、ずーっと古い家が並んでいます。
一部、新しく建て替えられている所もありますが。



阪神電車の線路と平行して走る道沿い。
左右両側ともこういう感じの家並みが続きます。



素敵な塀のあるお宅。
お庭の緑がちらっと見えます。



逆光で分かりにくいけど、うだつのデザインが少し変わってます。
二階の壁がハーフティンバーみたい。
こういうのを「真壁」というそうです。
大阪は木の部分を塗り込める「大壁」の方が多いらしい。



阪神の線路方向に曲がってみると、やはりここにも古い町並みが。
ここはあまり車が通らないからか、
植木鉢やプランターがたくさん並んでいます。



この家並みの奥の方(線路側)には、
新福島から引っ越して来た(元々は鷺洲の店だから、「帰って来た」かな)
大西亭」の新店舗があります。
前の新福島のお店はシンプルな建物でしたが、今度はカラフルで可愛い!



お向かいの並びはぐぐっと和風。
一階の格子窓の前にあるフェンス状の木の柵は、大阪出格子と言うのかな?
野田駅前にもこういうお宅がちらほらありますが
格好いいですよねぇ。

その奥にある出窓状の格子窓も素敵です。
前の道がアスファルトじゃなく、石畳だったらもっと雰囲気出るのになぁ。



こんな古風な街並みですが、すぐ近くには大型マンションが。
海老江・野田阪神駅からも近くて便利な場所です。
開発がどんどん進んでますが、いつまでも残っていて欲しいです。


※「福島区の風景・街並み

鷺洲一丁目(1)

2012-05-22 | ・鷺洲:風景・建築・史跡


関西スーパーの近くに可愛い医院があります。
隣のクリーム色の建物もレトロ。
小さい写真だったけど、「大阪人」か「野田+福島」か何かで
掲載されたことがあったような?



医院の名前は「芦澤歯科」。
赤い壁に白い窓枠、窓下の濃いグレーのタイル。
入り口の細長いドアもいい感じ。

2階の窓辺が左右で全然印象が違います。
右側はアルミサッシらしく銀色。
雨戸の閉まっている左側の窓の柵は木製で和風。

医院の入り口ドアのすぐ左に施錠したべニヤ製扉が気になります。
この医院は現役なのか、すでに閉院したのか??
玄関灯が付いているから、営業しているのかなぁ。





一階がぐるーりと窓で囲まれています。
室内はさぞ明るいだろうなぁ。
面格子も窓も素敵です。

※「福島区の風景・街並み