福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

元「わびさびの家」

2014-08-22 | ・玉川:風景・建築・史跡
7月に野田恵比須の夏祭りを見に行きました。
(写真撮りましたので、そのうちUPします。秋祭りまでには…)

だんじりを見に新なにわ筋まで出ましたらば、
見慣れた「わびさびの家」に変化が見受けられましたので
再確認してきました。

なお、初めて「わびさびの家」を見たのは2007年の夏。
その当時の姿が下記掲載のものです。記事→「わびさびの家」
(うしろにあった元消防署の建物は現存せず、今は住宅に変わっています)



読売テレビ『土曜はダメよ』の人気コーナー「小枝不動産」で取り上げられ
強い衝撃を受けました。
自販機とそない変わらないコンパクトな大きさ。
衝撃的なほどにぞんざいな防犯対策、
トイレは無く、「公園とかのを借りて」というざっくりした設備。

その後、全国ネットの番組に取り上げられ、
「東京のテレビ局は情け容赦なく大阪のテレビのネタをぱくるんやなぁ」
と呆れたのもよく覚えています。
(東京のローカル番組を見ると、制作力の無さが恐ろしいほど分かります。
『ナイトスクープ』がさんざんネタを盗まれている事は有名ですが
他の番組も相当やられています)

2011年7月には『土曜はダメよ!』でリニューアル後の姿が報告されました。
残念ながら、初回(2007年2月)の放送分はHPから消えたみたいですが、
その時の分はまだ閲覧できます。
小さいけれど、ビフォーアフターの写真も掲載されています。

「土曜はダメよ!:小枝不動産物件情報 2011/07/30 『わびさびの家』

超狭小だった建物が増築され、駐車スペース増設
シャッターが玄関に変わりました。
外からは分かりませんが、土間だったのが洋間に変わりキッチンが付きました。
残念ながら、トイレ工事は未完成のままだったようですが。
「すべて前の住人が増築・リフォームしたもの」とありますので
私が知らなかっただけで、2007年以降に入居した人がいてはるんですね。

拙ブログにもリニューアルの報告が寄せられ、
帰省時に確認に行った際の記事がこちら→「「わびさびの家」リニューアル
外壁はきれいに塗装され、もう「わびさび」じゃありません!



いつものことながら、前置きがものすごーーーく長くなりましたが、
2014年夏の「元わびさびの家」がこちら。





「あとりえカフェ…with me」という喫茶店が入居しています。
残念ながら、私が行った時は人の気配はありませんでした。
裏側の窓に以前は無かった面格子がついて、防犯対策はバッチリ。
敷地の先端のトンガリの所に小さな花壇が設けられていて
ずいぶん可愛らしくなりました。

自販機並みの小ささで、サビサビだった頃のことを考えると
よくぞここまできれいになったもんだと思います。
でも、あの強烈な個性が失われて寂しい気持ちもあります。
貸し手&借り手にしてみれば、いつまでもサビサビじゃ困るんでしょうけどね。

洋食屋 TOMATO

2014-08-21 | 大開
野田阪神本通商店街にある洋食屋さん「Tomato」。
この商店街の中では比較的新しいお店で、2011年のオープンだそうです。



店頭のランチメニューを掲示した看板は、
どの写真も美味しそうで迷います。
悩みに悩んだ結果、煮込みハンバーグにしました。



サラダとスープ。



熱々のハンバーグ。
夏は冷房で体を冷やしてしまうし、冷たい麦茶ばかり飲んでいるので
食べ物は熱い物を選ぶようにしています。
美味しかったけど、きっと真冬の寒い日に食べたら、もっと美味しいと思う。

たっぷりのデミグラスソースの中にはスパゲティと卵が入っていました。
卵をつぶしてソースに混ぜると混ぜ加減で味が変わりますので
ソースを最後まで楽しむことができます。

また、ハンバーグを少しつぶしてソースに混ぜると、
ミートソーススパゲティー風。
一度で何パターンも楽しめる素敵なメニューでした。

ご飯にパスタと炭水化物が多めですが、私は気にしません。
根っからのタンスイカブツァーなので、むしろWELCOMEです。
(だから太っている…;)。

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追記 2016.01
残念ながら、2015年8月に閉店されました。

追記 2016.10
跡地には現在「美松」という和食店が入居しています。
岸和田から移転されてきたそうです。

洋食屋Tomato (トマト)
住所:大阪市福島区大開1-13-2
電話:06-6462-9855
営業:11:00~14:00 17:00~22:00
休日:日曜日
備考①:Blog「洋食屋 Tomato (トマト)
備考②:トマト (TOMATO) - 野田阪神/バル・バール [食べログ]

鷺洲五丁目、機銃掃射弾痕

2014-08-19 | ・鷺洲:風景・建築・史跡
インターネット上で、福島区の戦跡についての記事を見つけました。

そうなんや 大阪24区 福島区 鷺洲の機銃掃射弾痕』(大阪日日新聞 2014.08.15)

場所は鷺洲5丁目、JR東海道線の高架。
コンクリートの橋脚に今も当時の銃弾の跡が残されています。



昼間でも薄暗いガード下に刻まれた無数のくぼみ。
同区鷺洲5丁目のJR東海道線の橋脚には、
米軍機による機銃掃射の弾痕がはっきりと残る。
その数は目視できるだけでも約150発。
コンクリート壁面が直径約3~8センチ、深さ約2センチもえぐられており、
銃撃のすさまじさを物語る。

地元の鷺洲小学校100周年記念誌によると、
被弾したのは1945年6月7日の白昼にあった第3次大阪大空襲で、
B29爆撃機の護衛任務で飛来したP51戦闘機によるものと伝わる。


福島区は戦前の古い建物が比較的多く残されており、
しばしば「戦災の被害が少なかった」と言われますが、無傷だったわけではありません。
区内の3つの学校が焼失し、野田藤も燃えてしまいました。
作家、田辺聖子さんの実家(堂島大橋北詰)や下福島公園隣の中ノ天神、
大阪福島教会や聖天さんこと了徳院(山門以外)も焼失しています。
空襲の様子を福島三丁目にお住いのお年寄りに聞いたこともあります。

『wikipedia:大阪大空襲
『わがまち福島区:鷺洲小学校区
『福島区歴史研究会:福島区の災害

福島区歴史研究会の記事によると、福島区は6回の空襲を受けています。
15年位前には、このガード下以外にも
幾つかの民家の壁に当時の銃弾の跡が残っていたのですが
それがどこのことだったのか思い出せません。
もう建替えられたり、リフォームされたりして残っていないかも…



高架下に逃げ込んだ市民を狙い撃ちした銃弾。
若者や働き盛りの男性は出征していて、
大阪に残っていたのはお年寄りや女性、子供がほとんど。
6月7日の空襲は真昼間でした。

機銃掃射の際、戦闘機は超低空で飛行しており、
操縦している米兵の顔が見えるほどだったそうです。
と言うことは、操縦者側からも高架下に逃げている人達が
お年寄りや女性、子供ばかりというのは視認できたはず…

戦時中の米国ではプロパガンダフィルムで
「日本人を殺すのは、狂犬病の犬を撃ち殺すようなもの」と
国民を鼓舞(洗脳?)していたので、さほど良心は痛まなかったかもしれません。
嫌な仕事ですが、任務ですしね。
この日は市民の命綱である柴島浄水場も破壊され、水道の供給が出来なくなりました。
非人道的な戦争犯罪としか思えないのですが、当時は国際法的に問題無かったのでしょうか?

鷺洲の高架下の弾痕は、説明板も何もありません。
個人的にはきちんと説明板を設置し、戦跡として保存するべきだと思いますが、
忘れてしまいたいとか、知りたくないと思う人もいるかもしれません。

「鷺洲の機銃掃射弾痕」
住所:大阪市福島区鷺洲5、鷺洲北公園近くのJR東海道線の高架下

お菓子工房 デセール

2014-08-17 | 福島
福島六丁目にある洋菓子の工房に行って来ました。
場所は環状線の線路沿い、福島駅から梅田方向に歩いた所にあります。
末澤産業という名前のガソリンスタンドの前。



このお店はもともとは堀江にありました。
むかし西長堀の中央図書館に行った時に前を通ったことはあるのですが
一度も買ったことがありませんでした。
(新なにわ筋沿いにありました)
福島に移ってからは、シュークリームやショートケーキなどの洋生菓子は扱っておらず
現在はパウンドケーキのみを作っています。
基本的には楽天市場の通信販売が主業務ですが、直販も可能。



ケーキはその時々で種類はちょっと違うみたいですが、5~6種類はあるようです。
一本単位で買うこともできますが、いろいろな味を試したくて
カットしたタイプのものを購入しました。

お店のイチオシはレモン。
ケーキ生地のさっぱりした酸味と
上にかかった甘いグレーズが口の中でちょうどよく溶けあって
本当に美味しいです。

お店推奨の食べ方は、冷蔵庫で冷やした後に常温で30分置くというものですが
冷たいまま食べると、グレーズがよりサクサクします。
生地は常温で少し置いた方が柔らかくしっとりとなるので
これはお好みでしょうね。

レモン以外に抹茶・メープルナッツ・柚子も購入しましたが
いずれも美味しかったです。
どれも甘すぎず、それぞれの味の個性が活きています。

大阪のお菓子は和洋いずれも、東京のものに比べると甘さが控え目です。
私には東京のお菓子はコッテリと甘すぎてしつこく感じられました。
「甘っ!」でそのお菓子の印象は終わってしまい、
香りや食感、味の余韻を楽しむことができません。
砂糖の甘味が強すぎるので、一口二口で「もういいわ」と思うこともしばしばでした。

どなただったか忘れましたが、大阪のお菓子職人さんの談話で
「あともう一つ食べたい」と思わせるような甘さを心がけていると聞いたことがあります。
甘さを控えすぎると美味しくないし、甘すぎると少量で「もうたくさん」と思われてしまう。
ちょうどよい頃合いというのはなかなか難しいそうです。

このデセールの焼き菓子はいずれも程よい甘さ。
きめ細かい生地のしっとりした食感、グレーズの甘味、
あとを引くレモンの香り。
一度に2~3切れくらいペロッと食べれてしまいます。
うっかり食べ過ぎてしまうので、ちょっと危険かも?



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追記 2016.06

残念ながら、2015年に閉店された模様。
参考:レモンケーキ - Facebook

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お菓子工房 デセール
住所:大阪市福島区 福島6丁目1-6 1F
電話:06-6136-7557
営業:15:00~18:00
休日:日曜日、祝日、他(基本的には平日のみ営業のようです)
備考:贈答用の包装も可能です(可愛らしい包装紙&紙袋でした)。