福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

喝鈍 滝見小路店

2016-08-22 | 北区大淀北・中・南・他
梅田スカイビルの地下食堂街「滝見小路」にあるカツ料理店。
法善寺横町に本店をおく有名店です。
「老舗」と紹介されることがありますが、創業は昭和58年。
個人的には自分の実年齢より若いお店は老舗という感じがいたしません。
とは言え、20年前には法善寺の人気店の地位を確立していたように記憶しています。



滝見小路は昭和の大阪のイメージしたという懐古調の装飾を売りとしています。
この「喝鈍」の店構えもドラマに出てきそうな虫籠窓の外装。
木彫りの大きな看板も雰囲気にぴったり。

店内はオープンキッチンでカウンターがメインですが
テーブル席もありました。



ランチメニューを記した立て看板。
売りは店名の通り「かつ丼」です。
ここのかつ丼の特徴は、ご飯とかつが別々の器で供されること。



最初はかつをおかずにご飯を食べ、
後半戦は丼として食べるという人が多いのではないでしょうか。
減塩を心がけている人にとっては、汁を残すことで塩分摂取量を多少コントロールできそう。

香の物はカウンターに梅干しやお漬物(種類不明)の入れ物が置かれていて
自分で取ることになっています。
席によっては取りづらいことがあるかもしれません。



出汁はちょっと濃いめ。卵の半熟加減がちょうどいい感じ。
難点を言うと、かつの衣がちょっと苦い。
焦げているのではなく、衣自体に苦みというかえぐみを感じるのです。
パン粉からは苦みを感じません。
このお店に限らず、たまーに苦い揚げ衣のお店に出会いますが、何が原因なのでしょうね。
小麦粉のせいなのか、重曹か何かを混ぜているのか…
私の気のせいかもしれませんが。



お店を出た所に防火水槽がありました。
最近はめっきり減りましたが、私が小さいころはまだまだ残ってたなあ。

私が知っている防火水槽はこういうコンクリート製のものですが
コンクリートが日本に入ってくる前はどういうものを使用していたのか?
答えは東京都江東区の「深川江戸資料館」と大阪市北区の「大阪くらしの今昔館」に展示してありました。
いずれも江戸期の町並の様子を実物大で再現している、面白い博物館です。

まずは時代劇でおなじみのお江戸は深川の防火水槽です。


↑「深川江戸資料館」
船宿の前に設置されたもの。時代劇でよく見かける木製の大きな水桶です。

そして大坂三郷のひとつ、天満の街。


↑「大阪くらしの今昔館」
昭和のコンクリート製水槽と似ていますが、こちらは石をくりぬいた作ったもの。

大坂では木の桶ではなく、石の水槽だったそうです。
防火用ということを考えると、確かに木製より石の方が適していますよね。
関東ではあまり良い石材が手に入らなかったこと、
そのために石を活用する文化が発達するのが遅かったのではないかと思ってます。

このほかにも、トイレのドアや張り紙の貼り方など小さな違いがたくさんあります。
機会があったら、両方の博物館に行って見て下さい。

喝鈍 滝見小路店
住所:大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルイースト B1F
電話:06-6440-5933
営業:11:00~21:00
休日: 
備考:喝鈍 滝見小路店 (かつどん) - 大阪/かつ丼・かつ重 [食べログ]

しゃかりき432゛ 新福島店

2016-08-06 | 福島
「432゛ 」と書いて「シミズ」と読みます。
ネット上では「2」の右隣の記号が「゛」(濁点)になっているものと
「”」(ダブルコーテーション)になっているものなど色々ありますが、
おそらく正しいのは「2⇒ツー⇒ツ」ゆえに「シミヅ=シミズ」と読ませていることからも、
濁点が正解なのではないかと思う。

私のあてにならない記憶によると、「しゃかりき432゛ 」の一号店は福島区吉野二丁目にありました。
新なにわ筋のバス停「吉野2丁目」前あたり。
ここ数年、天満や難波あたりで増えてきた「ビニシー」と呼ばれるタイプの店舗でした。
(入り口がドアではなく、透明ビニールシートのカーテンが取り付けられている)
すごーく入りづらくて、結局一度もお店に立ち入ることがないまま
閉店してしまいました。
跡地はその後、駐車場に変わり、2016年8月現在は工事中です。
(駐車場だった頃の写真はこちら⇒吉野二丁目(3)

「しゃかりき432゛」一号店ができる前は「かすたこ」というお店だったような。
その名の通り、脂かす入りのたこ焼きを売ってました。
これまた入りづらく、あまり雰囲気の良くないお店でわりと短命だったように覚えています。
「しゃかりき432゛」は串カツ以外にも脂かすの入った「かすうどん」も名物にしていますが
この「かすたこ」とは関係があったのかしらん。

「しゃかりき432゛」は一号店が繁盛し、その後に続いてオープンしたのがここ「新福島店」でした。
「本店はボロ屋でビニールカーテンやのに、支店はちゃんとした店舗なんやなー」とちょっとびっくりしました。

さて、前置きが非常に長くなりましたが、
新福島店はあみだ池筋沿い、福島小学校の斜め前にあります。
イタリア料理店「ダル・ブリガンテ」の隣。
モアイ像の付いた看板が目印です。
この辺り、こういう派手な看板は珍しく、はっきり言うと浮いてます。
前はもう少し控えめだったんですけどね…



お酒が飲めない私がどうして串カツ屋に行ったのか、と申しますと
お目当ては「テイクアウト」です。
たまーに前を通る時に、お持ちかえり専用窓口があるのが気になってたんですよね。
看板も出てるけど、持ち帰りのお客さんが待っているのを見たことがなく
頼みづらい雰囲気ではあります。
いつもは「蓬莱」で買うことが多いのですが、挑戦してみることにしました。



これが持ち帰り用の窓口。
外から見る限り、係員の姿もないし、フツーに客席みたいだけど…
串カツとかカツサンドとかいろいろ書いてますが、私は歩道に出ている立て看板に書かれている
唐揚げに心惹かれました。
意を決して、窓口のベルを鳴らしてみました。
…しばらく待てど、誰も窓口に来てくれません。

もうええか、帰りましょ、と歩き出した時にドア(専用窓ではなく)が開き
店員さんが出てきました。
とりあえず唐揚げをお願いしましたが、対応の様子を見ますと
あまりテイクアウトは熱心にやってないんだろうなー。
なお、唐揚げの完成を待つのは「お店の外」です。
私が行った日は雨だったので、外に並んだ椅子に座ることも出来ず傘をさしたまま
狭い歩道に立つしかありませんでした。
テイクアウトをお考えのみなさんは、ぜひ天気にご注意下さい。

ちなみに前述の「蓬莱」はテイクアウトのプロフェッショナルですので
専従の店員がおり、対応も早い上に
時間がかかる時は店内の席で待機させてもらえます(しかもお茶が出てくる!)。



で、持ち帰った唐揚げがこちら(一人前)。
ひとつひとつの切り身が大きめ。
衣がかりっと香ばしく、お肉はジューシーでとてもおいしい唐揚げです。
味付けはそんなに濃くないので、ご自分でいろいろと調味料を用意してもいいと思う。
個人的には最近は、「マヨネーズ+スイートチリソース」にはまっています。
美味しいけど、絶対に太るよ!

「しゃかりき432゛ 新福島店」
住所:大阪市福島区福島3-6-15
電話:050-5522-4026
営業:11:30~14:00 17:00~1:00
休日:火曜日 
備考:しゃかりき432゛ 新福島店(メニュー/クーポン) - ぐるなび

天ぷら 淺蔵

2016-08-01 | 福島
福島一丁目に今年の三月にオープンした天ぷら屋さん。

以前に言った牛タン料理のお店「福島 にし屋」と同じく
「西屋デリシャスフーズ(株式会社総合サービス)」のグループのお店です。
最近の西屋デリシャスフーズの福島への出店攻勢はすごくて、
「福島 西屋」、今回ご紹介する「天ぷら 淺蔵」、その下のフロアにある「寿司処 おか村」に続いて
先月は「鶏と魚と「あなた」とお酒 あっぱれ」という居酒屋もオープンしました。
えらい積極的ですが、大丈夫なんだろうか。

福島と言えばちょっと前は焼き鳥の町というイメージあったのですが
天ぷら屋もちょこちょこと増え始めています。
私は胃弱なのですが、むかしから揚げ物が大好きです。
あちこちに行って見たいけれど、お酒が飲めないのでどうしても夜は行きづらい。
そのため、ランチ営業をしてくれる天ぷら屋さんは有り難い存在です。
しかも、この「淺蔵」は土日も営業しているのです。素晴らしい!
(福島エリアは土日にランチ営業しているお店があまり多くないのです)

お店はまだ新しく、和風のすっきりしたインテリアで清潔感があります。
超の付く人見知りの当方には有り難いことに、カウンター席以外にテーブル席もあります。



こちらはランチの天丼。
どんぶりの他にサラダ、お味噌汁、お漬物が付いてきます。780円也(安っ!!)。
揚げ物を食べる時は野菜の小鉢があるとうれしいです。
何か消化を助けてくれそうな気がするんですよね…特に大根とか。
この写真では全く伝わりませんが、軽めの衣でとてもおいしい天ぷらでした。
次回は「天ぷら定食」を頼んでみようと思います。

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追記 2017年
いつの間にやら閉店、今は「西屋 福島店」というもんじゃ焼きのお店に変わっています。

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天ぷら 淺蔵
住所:大阪市福島区福島1-2-25 2F
電話:06-6455-5400
営業:11:30~14:00 17:00~23:00
休日:水曜日 
備考:天ぷら 淺蔵 - 福島/天ぷら [食べログ]