福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

福島ズボラーヌ日記(2018年9月)

2018-09-17 | ■その他
先日の台風、怖かったですね。
長く停電が続いて苦労されていた地域もあると聞いて、とても心配でした。
我が家は今のところ大きな損傷は無く、停電も無く(瞬間停電は何回もあったけど)
平穏に暮らしております。
でも、あの時の衝撃が大きすぎて眠れない日々が続いています。
ちょっとした風や雨でさえ、ものすごい不安になってどきどきします。

聞いたこともないような風の音、揺れ続ける家(何度も家ごと飛ぶかと思った)、
雨戸を閉めているので外は全く見えないけれど、
外からは何かが倒れたり壊れたりする大きな物音が
聞こえ続けて、気が気ではありませんでした。
(すごい長い時間に思えたけど、実際は何時間くらいだったのかな)
「新しい鉄筋のマンションやったら、こんな思いせんでええのかも」
と真剣に引っ越しを考えました(ローンあるので無理ですが)。

翌日、出勤ついでにあちらこちらを見て回りましたが
思った以上に被害が大きくてびっくりしました。
道路には瓦のかけらや破れた波板、ガラスや看板の破片が散らばっていました。
街路樹は枝がぼろぼろに折れて、中には立ち枯れしているものもあり
強風で信号の向きが変わり、点灯していないところがありました。



下福島公園の大木が根元から倒れていました。
この公園には古くて大きな木が何本かあったのですが、
以前の強風の時にも何本も倒れてしまいました。
大木=老木なので、弱っていたのかしら。
病院の建て替えで風向きが変わったのも原因かもしれません。

こういうのを見ると「木って危ない」とも思いますが
我が家の場合はご近所さんの木々が風当りを少し緩和してくれたような気がする。

古い建物好きなので、野田や玉川の古いお屋敷も心配…
(大きなお世話なんですが)
数日後、野田駅に行ったついでに玉川の方へ。



あまべ邸の蔵は先日の地震で大きな被害を受けて、
壁や瓦の飛散防止のためのネットが張られていました。
強風で倒壊したかも?と心配だったのですが、
ネットごしには蔵がまだしっかり建っているのが見えました。
(とは言え崩れているので、雨漏りが心配)





あまべ邸のご近所にも被害が。

この時点でしんどくなってしまい、野田の方に遠征する元気が無くなりました…



新橋筋近くの長屋、瓦が崩れてます。



こちらの建物は解体待ちだったらしく、ずっと幕が廻らされていたのですが
風ではがれてしまい、中が丸見えです。
こちらも瓦が崩れています。

うちのご近所にも屋根上にブルーシートや土嚢を置いているところがたくさんあります。
修理を頼もうにも業者さんも手いっぱいで応急処置さえ難しいとか。
(6月の大阪府北部地震の修理もまだ順番待ちなのだという話を聞きました)
自分自身で屋根上に登れる人ばっかりじゃないですしね。
ブルーシートが自力で張れないような人はどうしたらいいんだろう。
明日は我が身、心の底から不安で心配です。

と暗い話を書いてしまいましたが、次回より通常運転の予定。

国立国際美術館「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画-」

2018-09-02 | ■お祭り・イベント等
2ヶ月近く更新をお休みしてしまいました。生きてます。

さて、中之島の国立国際美術館で開催中の
「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画-」に行って来ました。
徒歩圏に美術館があるって素晴らしい。
思い立ったら、すぐ行けるもん。





ご存知の方も多いと思いますが、この美術館は地下に造られています。
遠来からの観光客の方が美術館のすぐ近くで
「建物が見つからない!」と言いながら、うろうろ迷われている様子を
何度か見かけたことがあります。
看板の矢印どおりに行くと無事に美術館入り口にたどり着けるのですが
美術館=地上の建築物と思い込んで行くと、とまどうかも…



館内。
受付で券を買い、エスカレーターで下階に降ります。
壁面に飾られているのはジョアン・ミロの「無垢の笑い」という陶板で出来た壁画。
この壁を見ながら展示室の降りていくときのワクワク感!
尚、ちょこっと写っている赤いモビールはアレクサンダー・カルダー「ロンドン」。

今回の特別展示のテーマはタイトルにも表記されている通り、「旅するフランス風景画」。
かつては人物像の背景でしかなかった風景が絵画の主役となり
主要な一ジャンルとして成立していく過程を取り上げています。
それと同時に近世~近代にかけてのフランスの風俗習慣などにも触れられています。
18世紀の風景画に描かれた理想化された景色と見ると
プチ・トリアノンでの暮らしに夢中になっていたマリー・アントワネットを思い出し
19世紀末~207世紀初頭の田園生活に憧れる都市住民の様子に
「椿姫」のブージヴァルでのつかの間の幸せを思い出したり。

首都パリの様子を描いた絵画もたくさんありました。
19世紀に行われた大規模な都市整備事業(パリ改造)により
パリの街並みは大きく変わりました。
私は大阪人なので、都市改造と言われると即、大大阪時代の關一を思い浮かべてしまいます。
戦前期の大阪は「煙の都」と呼ばれていたそうですが
展示の中にもまさに煙の都パリを描いた大きな絵がありました。
ルイジ・ロワールの「パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)」という絵なのですが
画面のほとんどが煙です。
大大阪時代の大阪市内もこんな感じだったのかな。

大阪がパリに似ている、というと多くの人が鼻で笑うでしょうけれど
中之島にはパリの面影があると思う。



左:アルベール・マルケ「パリのサン=ミシェル橋」
右:アルベール・マルケ「冬のパリ、サン=ミシェル橋からの眺め」
特に右の絵なんて、「大正末期の難波橋と北浜ビルディングの絵です」って言われても
「そうなんや」ってうなずいてしまいそう…なのは私だけでしょうか。
上記で触れている「パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)」の絵にしても
「開通したばかりの御堂筋」に見えますもん(私だけかな)。

プーシキン美術館はロシアの美術館だけあって、売店にはロシア雑貨も並んでました。





ポストカードが欲しかったんですけど、欲しい図柄のものがほとんど無く残念。
あと、会場内、人が多いのと猛暑のせいで
冷房をきかせてくれているのはありがたいのですが、効きすぎ。
私は長そでの木綿のカーディガンを持って行ってたのですが、
それでも首回りがスースー寒かった。
これから行かれる方は、防寒対策(猛暑なのに!)を忘れずに。

プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画
場所:国立国際美術館
会期:2018年7月21日~10月14日
備考:おじさん@プーシキン美術館展【公式】