いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

聖火リレーのミッションサイン。 mission sign of olympics torch relay

2021-03-26 20:45:15 | 日記
 (1)とにもかくにも、聖火リレーが始まった。121日間をかけて全国を1周するが、リレーを始めた以上途中で止めるというわけにもいかずに、これは7月23日に必ず東京五輪を開催するということでもあり、しかし開催東京都からも五輪組織委からも政府からもそうした後戻りできない、進むしかない決意も意思もメッセージも聞こえてこない。

 (2)なにしろコロナ社会で東京五輪開催の切り札となるワクチン効果も4月に入ってようやく高令者から国民向け接種が始まるでは、五輪開催までには徹底せずに効果は間に合わない。東京都、五輪組織委、IOC、政府は海外からの観戦者を断る方針を決めたが、国内観戦者は4月末までには決めるといい、国内世論は開催反対が賛成を上回り、聖火リレーは3密回避感染防止で沿道での観覧は控えるよう求められてネット観覧を勧められ、五輪出場予定アスリートの中には五輪開催どころではない事態との消極的な意見も出て、予定日が来ただけで聖火リレーを開始してみても説得力、意図が見えない。

 (3)むしろ情報化時代、社会でネットを活用した聖火リレーの配信、閲覧を考えてあたらしい時代の東京五輪を発信する工夫があってよかった。聖火リレーは、近年五輪が放映権利益、商業主義に偏向(bias)してアテネ神話、神聖の興味、関心、高揚感が湧くイベントではなくなり、コロナ社会でなくても時代、社会からかけ離れた存在として映るものであり、聖火リレー日本1周は時代遅れの印象が強い。

 (4)リレーでなくても可能なら聖火を全国に小分けしていつでもどこでも観覧できるようにする方法もある。聖火リレーを開始するのなら、東京五輪開催への後戻りしない、前に進むだけの強い決意、意思、メッセージが「セット」でなければ正当性はなく、上述状況の中では国民からすればおかしなスタートに見えて捉えどころがみつからない。

 (5)冒頭、とにもかくにも聖火リレーが始まったと書いたが、それなら五輪組織委などは早く理解、説得力のあるコロナ対策のもとに東京五輪開催の実現可能な強い決意、意思、メッセージを国民に伝える使命、必要がある。


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