自然は絶対的な善である、自然はゼロに向かうようにバランスされる、病気や自然災害は自然がゼロに向かうために起こる、というのが、「ゼロの法則」だったと思います。
確かにその通りで、病気で苦しいのは、体がゼロに向かおうとしているから、自然治癒しようとしているからだと思います。
では、病気や怪我で、自然治癒できない場合、自然は自滅、つまり死の方向へと向かわせます。
病気や怪我がひどすぎると、何も治療しなければ死んでしまいます。
細胞でも不完全な細胞、病弱な細胞は、自ら自滅していきます。
でも、それが、「ゼロの法則」なのだと思います。
しかし、自然治癒できない場合、死の方向へ向かうのが正しいとしても、それでも助けようとするのが人間なのだと思います。
病気や怪我で死にそうな人を助けることは、自然に反することかもしれないけれど、自然に逆らわないような方法や知恵で助けることは、ありなのではないでしょうか。
例えば、食べられない人に点滴をしたり、お粥を食べさせたり、栄養ドリンクを飲ませたり、傷口を綺麗に洗って処置したり、温泉に入ったり、などなど、自然治癒を促す知恵を使うことは、いけないことなのでしょうか。
野生の動物なら、死に向かう自分の仲間を助けることはできないのですが、人間は死に向かう仲間を助けようとします。
その行為が「ゼロの法則」に反しているかどうかは、私にはわかりませんが・・・
ただ、ゼロに向かうということは、「自然治癒力で元に戻る」ということと、「自然治癒力でも無理な場合は死に向かう」、という二つの意味があるのではないかと思っています。
人間は必ず死にますから、死もまた、ゼロの法則に従っているだけなのだと思います。