その家その家に、仏壇があり、そしてなんらかの宗教に入っている。
私の嫁ぎ先、つまり現在住んでいるこの家にも仏壇があった。
それは、私の実家とはまるで違う宗教の仏壇だった。
旦那の母は、私にその宗教に入るよう、強く勧めたが、私は頑としてそれを拒んだ。
だって、宗教って、自分が心から納得してから入るものだと思っているからだ。
嫁ぎ先の宗教には必ず入らなくてはならないなんて、横暴もいいところだと思うのだ。
なので、この家の宗教には、私と子供達は入っていないし、私も子供達もどの宗教にも属してはいない。
私の実家は曹洞宗であり、小さい頃から慣れ親しんでいる宗教ではあるが、曹洞宗が一体どんな宗教なのか、私はまるで知らない。
でも、なぜ、宗教によって教えが違うのか、ちゃんと勉強したうえで、自分で判断しなければならないと思うようになってきた。
ただやみくもに、敬遠するだけではなく、この家の宗教も、曹洞宗も、どんな教えなのかをちゃんと調べなければならないと思った。
まあ、調べても、私はこれからもどんな宗教にも属さない。
どんな宗教も、それぞれが認め合い、お互い助け合って、良い世の中を作らなくてはならないと思うからだ。
違う宗教を非難し合ったりすることを、神様が望むはずがないのだから。
そして、もともと、宗教というものは、この世界を作った神様の教えのことであり、その教えをそれぞれの宗教が自分達で解釈して広めているだけなのだから。