こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

『流星 お市の方』

2012-09-03 18:46:54 | ひとり言
先日頂いた本をさっそく読みたいところなんだけど、丁度、永井路子の『流星 お市の方』を読んでいたので、こちらを先に読んだ。
『戦国鍋TV』を観るようになって、少しずつ苦手な歴史の本を読んでいこうかなぁ~と思いたち、まずはこれを…と思って手に取った本…。いやぁ~、面白かったなぁ~。
浅井三姉妹の『アザイドロップ』の歌詞には、

嫁いだ家族を~ 守らなきゃ♪

とあるけど、その母君であるお市の方は織田家から浅井家に輿入れした後、嫁ぎ先の浅井の裏切りから両家の板ばさみになった悲劇の女性として有名。
だけど、その当時、政略結婚なんてあたりまえで、むしろ名誉なことだったそう。あくまで嫁ぎ先の人間ではなく、実家側の人間として扱われていたそうで、実家と嫁ぎ先が戦となれば、実家に送り返されるのが当たり前だったとか。
じゃぁ、この歌詞、間違ってる?

スパイ?逆に人質ぃ~、いいえブライダルぅ~♪

って歌ってるけど、娘たちの世代は、ちょっと事情が違ってくるのかなぁ?

嫁いだ姫は、今で言うなら外交官の役割を持ち、平和時には相手国との親善につとめ、対立関係になったときはスパイ活動に専念し、戦になったら実家に帰される…とのこと。

こんなこと歴史に詳しい人なら常識なんでしょうが、あたしゃ知らなんだ。

さて、『流星 お市の方』は昭和57年に刊行された古い作品。2005年に新装版として出たものを読んだら、あとがきに最近、信長と信行は母親が違うことが分かったとのことで、あえて執筆時のままにして母親が同じと言う設定にしていると書かれていた。

後からいろんなことが分かったりして、歴史は実は生ものなのかもしれない。

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