こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

偶然。

2017-05-09 21:16:25 | ひとり言
以前、お医者さんが書いた本の中で紹介されていたので何冊か読んだ吉村昭。
またまた精神科医の本で紹介されていたのに遭遇。今度は吉村昭の最期がどうだったのか、それを夫人で作家の津村節子が書いてあり、吉村昭の遺作とともに読んでみるといいと書いてあった。

だから素直な私はさっそく読んでみた(笑)。

吉村昭は21歳のとき、局部麻酔で肋骨を5本も取り、壮絶な闘病体験をしているが、両親の死、10人兄弟のほとんどを病気や戦争で失くし、沢山の死を目の当たりにして来た。その彼の最期は、自らの意思を貫き通し、カテーテルを自ら引きちぎって死んでいったと言う。意識が遠のいていく中、自ら尊厳死を選んだと言う人が現実にいるんだと知ってビックリ。死ぬ寸前まで、作家であり続け、自分の作品への忠義を果たしたように思える。

ところで、お医者さんの本から偶然読むようになった吉村昭。実は今、彼の生家の跡地である某所に用があり、ちょくちょく行っている。これも偶然。偶然って面白いね。