こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

風のように…

2016-11-16 21:50:59 | ひとりよがり
この前の日曜日に友人宅で見た新聞に、いまだに外山滋比古の『思考の整理学』が売れ続けていると書かれていた。なんだか嬉しくなった。偶然だけど、つい最近『老いの整理学』を読んだばかりだから…。

以前、出版社にお勤めの方に私が多読であるのを褒められたことがある。
けど、私、読んではすぐ忘れる。読んだ本の題名も覚えていないくらい。同じ本を100ページぐらい読んで、「あれ?これ読んだような気がするなぁ~」と言うことも何度かあった。
だから、身についていないんですよぉ~と言ったんだけど…。でも、忘れることも大事なんだと、この本に書かれていて俄然、自信がついた。これを読んで、これからも「風のように」本を読んでいこうと思った。
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わたくしは、いつしか、”風のように読む”のがいいと考えるようになった。さらっと上辺をなでるように読む。それでけっこうおもしろい。それどころか、そういう読み方でなくては目に入らないことが飛び込んでくる。
読書百篇などと、同じ本を何度も読み返すのは、すすめるが、あまり得策ではない。人生は短い。さほどでない本を何回も読む時間がない。
“風のように読めば、たくさんの本を見ることができる"。そのどこかに、自分のもっている波長と合うものがひそんでいるかもしれない。風のように、さらりと読んでいても、自分の波長にあったメッセージに出会えば、”共鳴”という発見がある。
そういう読書によて、人間は変身、進化する。
『老いの整理学』外山滋比古