こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

『侍』展

2014-03-02 18:09:53 | 自己満足
雪が降った。
夕暮れ、雲の割れ目からうす陽を石ころだらけの川原に注いでいた空が暗くなると、突然、静かになった。雪が二片、三片、舞ってきた。

ちょうど読み始めたとき、本当に雪が降っていた。
すっかり読んだ気になっていた遠藤周作の『侍』。相変わらずの記憶違いの勘違い。なにをもってして読んだ気になっていたのかなぁ~。他の時代物の作品と混同してたんだと思う。きっと、私のことだから…。

友人から町田市民文学会館ことばらんどで遠藤周作『侍』展があるよ、と新聞の広告の切り抜きが送られてきた。長崎の遠藤周作文学館より近いから行けば?と…。切り抜きを持って行けば、2名まで100円の割引がされるとのこと。ホント、持つべきものは新聞をよく読む友人であるよ。ありがたや。
…と言うわけで、一応内容を忘れているだろうから再読して行こうと思ったら、あらまぁ、読んだことないじゃん!と発覚したわけで…。

読了し、町田へ出掛ける。町田には生まれて初めて行った。賑やかで楽しそうな街だね。ことばらんどは町田駅から徒歩15分くらい、少し繁華街を外れたところにあった。入ってみると、お客さんは私を入れてたったのふたり…。時間帯がそうなのか?なんだか淋しいけど、おかげさまでじっくり鑑賞することが出来た。『侍』関係のものだけではなく、他の作品の原稿とか草稿とかもあり、40分くらいで全部見た。
『侍』は伊達政宗の命を受け慶長遣欧使節団の副使としてヨーロッパに渡航し、スペインで洗礼を受けた支倉常長をモデルとしている。作品の中では「それはないよぉ~っ‼」って言うほどの可哀想過ぎる人生を主人公は辿っているけど、支倉常長はあくまでモデルで小説とは違う生涯を送ったので、ある意味安心した(なんのこっちゃ)。そう言う意味でも町田まで行ってよかったわぁ~。