簡単な話、この民主政権は辺野古移設いよいよ不可能という状況でも一向に困らない、彼らは普天間固定化の原因を沖縄県民の辺野古反対のせいだといいのけてはばからないだろう。こいつらに沖縄に関する人間としての思い入れなど期待できないし、政治家としての問題解決の情熱は最初からないので、およそ語るに堕ちた話である。こういう場合、沖縄県民はどうすればいいのだろうか。政府が「住民に理解してもらうために粘り強く交渉していく」つもりなら、沖縄は「辺野古ではだめだ」とより粘り強く意思表示していかねばならない。持久戦はお手の物だ。65年間そうしてきたのだから。彼らはあの手この手で懐柔にかかろうが、あらゆる甘言は大嘘だし、あらゆる脅迫は根拠がないし、しろうとに軍事的戦略的理由が理解できるはずもなく、従って抑止力という大嘘こそ初めから聞く必要のない話だ。およそアメリカの都合、アジア地域の脅威などという話は知った事じゃないのだ。こちとらは日々命の危険にさらされている。君たちの言う脅威はまさに君たち自身だ。君たちが出て行けば少なくとも今そこにある危険は避けられる。彼らは自身の都合や役職じょうの都合でしゃべっているので、決してこちらに有利なことは頭にない。だから彼らの口から出てくるあらゆる言葉には絶対に沖縄のための言葉はない。沖縄の未来は彼らの与えるものからは見えてこないし、彼らの押し付ける基地こそ沖縄をだめにする根源なのだ。かくして政府機関との協議などということはないし、そんなところに出る必要もない。協議ではなく懐柔でありそれ以上でも以下でもないのだから。
腐ったこの国の民主主義はアメリカと共にいよいよ泥沼の官民闘争へ落ち込んでいく。議会制民主主義の建前上名護市議選の結果は辺野古闘争の反対派有利の状況をやや加速させたが、根拠のない抑止力とアメリカ世界戦略の無批判同調者たる日本政府は偽善欺瞞一流の分析とやらで選挙結果につきあることないことでっち上げ、決して退くことなく相変わらない懐柔策を弄して意味のない無駄な時間稼ぎその場しのぎの言い訳を繰り返し、アメリカにさえばかにされ韓国次位に貶められ、中国のおしかりを受けて倦むことのない堕落しきった三流国の面目躍如、こうした無様な日本に何故国民は怒り心頭に発しないのか、というよりもこの国から諫止する気概のある識者学者は何故消え去ったのか。なんのための学問なのか。とはいえ、政治は佐藤栄作じゃあないが必ず裏工作がありいかに表面上事態が改善されてもその実質は密約でできているし、沖縄に対するこの国の対応は殆ど永久に本土防衛の防波堤という位置づけに終始するだろう。