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二人で紡いだ物語

2012年07月09日 | レビュー
二人で紡いだ物語 (中公文庫)
米沢富美子
中央公論新社


読み終わりました。

強烈な本でした。米沢富美子さんの文章は以前にも読んでいて、予備知識はあったんですが、それでも圧倒されました。子育てにてんやわんやで毎日の生活がやっと、というときにご主人に言われた「君が勉強している姿を最近見なくなった。怠けているのじゃないか。」は以前読んだ文章にもあって、すごいご主人だなあと思ったんですが、本書を読むとその言葉にやはり一度は切れかかった=そんなこと言うなら手伝ってよ、という思いがあったのだということがわかって、それを飲み込んだ米沢さんはものすごい人だと思いました。しかし、家庭に争いを持ち込みたくないと思って家事一切を自分で引き受けていたが、それが正しかったとは思わないということをあとで書いておられて、それもまた納得でした。このあたり、家事育児仕事にがっちり四つに取り組んでる人なら、きっととても共感できると思います。

でもなあ。共感はできるけど、マネはとうていできない。

わたしも子どもが3歳6歳から母子生活ですでに12年ですが、能力不足を痛感します。
もっとやりたいなあと思い続けた年月でしたが、でもあれ以上できませんでした、わたしには。
でも今日から、これから、もっと意識を高くもってやっていきたいと思います。
渡辺和子さんも「今日という日は残りの人生のなかで一番若い日なのよ」って言ってます。
今日やり始めればいいのです、なにごとも。

しかしこの週末もわたしは子どもの用事で多忙を極め、自分のことは何にもできませんでした。どこから手をつけるかな、と考えています。どんな課題にも楽しく向き合いたいもんです。

この本、学生の皆さんが読んだらびっくりするかもね。
っていうか、想像もできないだろうなあ。
今子育て中の若い女性研究者、にぜひぜひ読んでもらいたいですね。
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あらゆる機会を生かす。

2012年07月06日 | 大学でのひとこま
学生のレポート、プレゼンテーションを見ると個々人の課題に対する考え方がよくわかります。とりあえずこなしておく、という人のは十把一絡げ。印象に残らず、評価すれば「不合格にはならんけど特に秀でてるとわけでもない」という類になります。しかし全員がそうではなくて、必ずこれは優れている、人より抜きんでている、というものがあります。

そういう人は、課題の意義が分かってる。
いい加減にこなしても出してさえおけばマイナスの評価はない、という場面でもきちんと対応します。一つ一つの課題が(うまく生かせば)自分にとって成長の糧になる、のです。それぞれは点であっても、あとでつながる。ていねいな取り組みを続けていくと、積み重ねがうまれる。でもそうでなければ単に「やらされてる仕事」ってことになっちゃう。

ありとあらゆる機会をとらえて、前進しようといいたい。
そのために大学に来たんでしょうから。
十把一絡げの山に埋もれないで、抜きんでよう。
その意識を持とう。

集団の中に、抜きんでてる人がいると、それが基準になるので、「イイ線」いってるあたりの人たちに「もうちょっと上めざそうね」「できるよ」と私も言える。下方でまとまっちゃうとみんなそろって上がれない。めざすべき上のラインがないから、「イイ線」あたりで十分ねってことになっちゃう。抜きんでる人がいたらその集団がそろって上昇できるんですよ。だからね、友達同志で下の方で「いいよね、これで」ってまとまらないで。安心しあわないで。

今度プレゼンするときは、1番印象に残るぞ、という決意でぜひやってみてください。










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寝屋高北水会会報より

2012年07月04日 | その他もろもろ
寝屋高から同窓会報が送られてきた、、、私たちの高校には北水会館なるものがあり、わたしはそこでいつも楽器を吹いていた。同窓会は北水会、という。寝屋高のOBには意外な有名人がいたりする。北水会会報を見て「へええ」と思うことはこれまでもあった。今回の驚きは、「日本人が日本の高校に留学?」という記事で、寝屋高OBのお母さんが海外で育った御嬢さんを寝屋高に短期留学させた、、、というものだった。そのお母さんというのが、うちの子供がアメリカにいたときに日本語補習校で習った先生だった。

わたしの実家の近くのご出身ということまでは聞いていたのだ。
でも、寝屋高出身と聞いてなかった。しかも、一級下なだけだった。
ということは、きっと校内ですれちがっていたのだ。
でも、知らなかった。

日本語補習校で6歳だった長男が今19歳。ということは、13年も前の話なのだった。
先生の名前をよく覚えていたなと思うけど、アメリカでは日本人同士の付き合いが濃かったから、プライベートなこともけっこうよく知っていたのだ。だから、アメリカからシンガポールへ、、、というくだりを読んだところで写真をまじまじと見た。間違いなく、みどり先生だった。

先生になりたくてなりたくて、やっとなれてすごくうれしい!と大喜びで教壇に立っていらした。
だけど、たぶんご主人の転勤で急にシンガポールに行かれることになり、たしか1年で離職された。残念そうだったなあ。

今頃こうして再開(一方的に)するのもおもしろいものだなあと思う。
意外な人が、意外なところで見ているということになるかもしれない。
人の縁というのは不思議なものだなとあらためて思った。
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奈良へ

2012年07月03日 | その他もろもろ
諸事情あって奈良へとんぼ返りしてきました。
仙台の友人に「よろづ相談所」病院の話をしたら驚かれたのでこんなですよ、、、という証拠写真。
あっちなみに言語外来と今回の帰省とはなんの関係もありません。
病院はね、憩いの家っていうんですよ。



天理の建物、独特でしょう?たぶん社会や歴史の教科書でちょっとは習ってるんですよね、天理教って。
でもおそらく東北の人たちにはなじみないはず、、、。
この街の中をみんな黒い法被で歩いてます。
若い女子高校生も、、、おばさんも、、、おじいさんも、、、
みーんな、背中に「天理教」って入った法被姿。
初めて見たときは私もちょっとびっくりしたな~。
今回は病院の待合室で天理教の教本を熟読。
なるほど、こういう宗教だったのかとちょっと知識が増えました。
ちなみに、よろづは奈良では非常に大きな病院で、ベッド数もすごく多いんですよ。

早朝のお見舞いだったので、行く前に抹茶ラテで気合いを入れ。



帰りはうどんを食べて仙台へ。



今回急な帰省になって、免疫学会の抄録をやっつけで仕上げて日曜日にばたばたと登録して、英語も吟味しきれず、しゃーないわと思ってたら締切が延びたとのこと!ああよかった。あんまり無茶なの出すと恥ずかしいですからねえ。明日以降、修正して再登録します。ところで今年から免疫学会はオール英語になって、日本語発表は例外的になるそうです。これまでも基本的に発表は英語を推奨されてましたけど、いよいよインターナショナル化ですね。
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喉を治さねば、、、

2012年07月01日 | 仕事・研究
前期は講義・実習・演習が多いのですが、毎年頭を悩ますのが「声」。
一日に2つ講義があるとかなりしんどい。それにプラス演習か実習が入ると最後の方はホントに声が出なくなってきます。夜はもう喉ガラガラ。それが連日になり、だんだん回復しなくなって、今や私は朝からガラガラ声。

昨日、その話を先生方にしていたら、「大声でしゃべりすぎ」と指摘を受けました。
サービス精神旺盛で、ついテンション高くしゃべっちゃうんですよね。あと、わたしはたぶん相当早口で講義してる。ので、他の人より喉を傷めちゃうんだと思いました。マイクもあるんですけどねー。大きい講義室ならいざ知らず、小さい教室でマイク使うのも、、、。

でも真面目な話、喉の問題がかなり深刻になってきたので、声の出し方をちょっと考えなきゃいけないと思ってます。まずはもっと落ち着いて静かにテンション低く話す。

うーん、あんまりできる気がしないが、、、
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