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社会を支える仕事人

2019年11月11日 | 仕事・研究
この間、県の保健環境センターに行き、研究のお話を聞きました(外部評価というやつです)。わたしの専門領域には「公衆衛生」という分野が含まれていて、こういう仕事もあるんです。私が若い頃に勤めていた大阪の公衆衛生研究所も、宮城県の保健環境センターと似た施設でした。県民(府民)の健康のため、いろんな検査や研究がおこなわれているのです。その中には、大流行になって大勢の人が困る感染症もあれば、ほとんどニュースにならない希少な病原体の研究もあるのですが、いずれにしても一般の人はそういうところでそういう研究がなされていることをあまり知らないのですよね。基礎研究は大学で、応用研究は企業で行われているとざっくりとらえている人が多いと思いますが、わたしたちの生活や健康に直結の検査や研究については、地方衛生研究所が大事な役割を果たしているのです。そこには水質や土壌の検査も含まれます。衛生のさまざまな分野の検査・研究がおこなわれていて、それがわたしたちの生活を支えているのです。

一般の人が全然気に留めなくても、この仕事に就いている人はもくもくと課題をとらえて掘っていき、大事が起こらないように、起こったときにはすぐ対処できるように備えています。こういう働きが社会を支えているんだよなと思った一日でした。私たちの世界は課題が山積しているわけですが、一人一人が自分の課題に向き合って解決していくことが積み重なれば、社会はどんどんよくなるわけで、たとえ地味でも目立たなくても、その責任を果たすことが社会人としての私たちの役割なんだと思います。その責務を果たしているお互いをリスペクトしあっていきたいものだなと思います。とはいえ、できれば知ってもらいたいですね、今日も私たちの生活を支えてくれている仕事人たちの仕事を。

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