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できるようになる

2020年08月12日 | 大学でのひとこま
1歳くらいの小さい子がお母さんの手をふりほどいて
一生懸命歩いていました。お母さんは手をつなごうとするのですが
その手を払って触らせません。
顔を見るとものすごく充実感がありました。
私は心の中でにっこりとしながら
「あれがなぜか2歳になるとだっこだっこで歩かなくなるんだよなあ。
人間ってホント不思議。」と思いながら追い越しました。

1歳の頃は、初めて歩けるようになったので
視界が広くなり、心が浮き立つのでしょう。歩いてみたくて
たまらない。だからどんどん歩きます。こけますけど
すぐ立ち上がって歩き続けます。
だけど2歳を過ぎると心が成長して
歩くだけでは満足がもう得られない。
もっと楽しいことがいっぱいあります。
だから疲れたなと思うと、甘えて、だっこだっこというし
またもやベビーカー大好きになったりします。

人間は、ちょっと困難でこれまでできなかったことができるようになる
ということに大きな刺激を受けるのだと思います。
そして次のステップに進むと、もう乗り越えた困難のことは
簡単なことになってしまうので、おもしろがれない。

そういう連続が自分を成長させていくのでしょう。
できなかったことができるようになる。
それこそが成長の原動力ともいえるでしょう。
だけどだんだんいろんなことがわかってきて
挑戦することが怖くなったり
挑戦してもできないだろうから無意味だと思ったりして
人によってはそれ以上の成長を自ら見限ってしまう場合もあります。

本当に合わなくて、嫌なことを無理することはないのですが
「がんばってできた」
「できたら視界が広がった」
という経験が多いと、挑戦していこうという気持ちになるのではないかな
と思います。

それにしても、1歳児はこけたら痛いし、バランス悪くて
歩くのに全神経を集中させなきゃならないのに
絶対に歩こうとしますよね。
あれはすごいな。
私たちは全員、その過程を経てきているのですよね。
怖いから歩かないでおこう、という赤ちゃんはいないです。

わたしは大学で教えているので、
発展途上の若い人たちと日々過ごしています。
昔は大学生というと大人だと思ってましたが
今ははっきりいって子どもです。
最後の子ども時代が大学生です。
子どもですが、「挑戦」ということに関していえば
もう1歳児じゃありませんから
しゃにむにぶつかっていく、というのはなかなか難しいようです。
けれどもせっかく社会も認めている「最後の子ども時代」なのだから
小さい子に負けないくらい
挑戦してみたらどうかなと思います。

そこにしか成長はないし、人生というのは今日から先しかないわけで
いつでも今日が一番若い日ですから
自分が変われるということを
信じて進んでほしいなと思います。
変わりたくないという気持ちは「自分を大事にする」ということ
と同義に考えられがちですが
私は違うと思います。
成長の過程には喜びがあって
それが生きる力になると私は思います。
できなかったことができるようになるには、
大変な努力も必要なのですが(1歳児のように)、
その努力をせずに安寧に過ごしていく毎日に
1歳児のような充実の笑顔があるのはまれでしょう。

今はコロナでいろいろなことが制限されますが
今だからできること、
今やらないといけないこと、
がきっとあります。

どうぞ大事な4年間を有意義に過ごしてください。

【農場実習】






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