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「女のしあわせ」がなくなる日

2011年02月27日 | レビュー
「女のしあわせ」がなくなる日―“本当にハッピーな人生”を手に入れるためにすべきこと (主婦の友新書)
ももせいづみ
主婦の友社


今、研究室の3年生は就職活動の真っ最中です。先日、彼女たちのためにキャリアセミナーに来てくださったももせいづみさんの新刊がでました。セミナーのときにも書きましたが、「社会のハードルが下がると、自己像のハードルが上がる」っていうのが本質をついていて名言だなあと思います。

今の女性はほんと大変なんですよ。
家事は完璧、いつもきれいでファッショナブル。仕事はもちろんフルタイムで男と同じくらい稼ぐ。知的レベルも高く、クリエイティブな仕事をこなす。そして子供の教育も母親の責任、といった目標にしばられる。

自分探しとか自分磨きとか、女性はまじめだから追い求め続けちゃう人も多いんですが、現実をもっと正しく見ないとね。ほんとのしあわせってなんなんだろうってちょっと考えてみてほしいです。今就職活動に励んでいる女子3年生を持つ大学の先生方にはぜひこの本を読んで、今の現実を知ってほしいですね。けっして、下流志向になれと言ってるんじゃないんです。過大にも過小にもならず、現実を知ろう、ということです。「がんばれば夢はかなう」はうそだけど、「がんばったって無駄だよ」もうそ。「若い時はどんどん失敗しろ」は本当だけど、「将来を考えずにトライできるのは若さの特権」はちょっと言い過ぎ。「人生いつからでもやり直せる」も本当だけど、「35歳過ぎても自分探し」はかなり危ない。

大学を卒業したらもう大人なのです。
だからやっぱり大学生の時に、もっとよくよく考えてみようよ!
3年生たちも、東京行きのバスの中や、待ち時間を有効に使って、ぜひ読んでみてくださいね。統計資料満載で、ファクトベースの現実、に向き合えます。でもいづみさんの本だけあってとってもフレンドリーな語り口調。読みやすいです。

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