寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

昔の実験ノートと今のわたし

2016年05月24日 | 仕事・研究
今日、アメリカ時代にやってた実験手技について質問を受けたので、当時のノートを調べたら詳細に書いてあって我ながら感心。
質問者のところにノートを持っていき、説明したら「細かくきちんと書いてあるのもすごいけど、よくすぐ出てきますね、こんなのが」と言われ、確かになあ、とまたもや我ながら感心。

実験ノートをきちんと書くというのは本当に大事。
論文を出すときにも何度も見直しますし、そのあともこうやって質問される場合もあれば、自分が「あれ?どうやるんだっけ?」ってな場合もあるし、「書いててよかった!」ということばかり。逆に、学生がやった実験は「なんで書いてないんだ!!」っていうのが多いんでホント冷や汗ものです。卒業しちゃうとすべてがわからなくなる場合も。

アメリカのラボはノートにはうるさかったんです。
わたしのボスは言いつつあんまり熱心にやらないんだけど、隣のボスはスタッフのノートを毎日チェックしてサインしていました。
「ノートの管理をきちんとしないとノーベル賞を取れなくなるよ」と隣のボスはよくわたしのボスに言ってましたね。
わたしもできるだけ学生のノートチェックはやりたいと思ってるんですが、なかなか行き届きません。
実験やったらすぐ見せてくれればいいけど、実験やっても解析してなかったりすると「まだできてなくて」と言われて時を逸したり。
実験の結果が出て、解析しないで家に帰れるココロがよくわからんですけども、、、。
実験したら結果を早く見たくてうずうずするから、私なんかデータを放置できない。
他にやってる書き仕事なんかあっても、データ出た途端解析はじめちゃいますねえ。
そういうワクワク感を知ってもらいたい―と思うけど、これもなかなかムズカシイです。

ところで、不思議なんですけど、私はいつごろどんな実験をやってたかという記憶が非常に明瞭なので、だいたい目指すものがすぐ見つかります。
今の私はこれまでの積み重ねの上にあって、昔の私と今の私はきちんとつながっていて、だからノートも実験箇所もすぐ出てくるんだと改めて今日思いました、まあ当たり前だけど。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« G7@仙台 | トップ | ここのところ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仕事・研究」カテゴリの最新記事