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学業と就活と

2019年01月17日 | 大学でのひとこま
4年生が卒論で必死になる時期。3年生はそろそろ就活に取り組み始めています。私は毎年学生の就活の支援をしていて、「うまくいってほしい」と願っていろいろ手伝っていますが、学業との両立を考えると複雑な気持ちになります。学業との両立、って変な話ですが、3年生の後半から4年生の前半の多くの時間を就活のためにとられ、実験も勉強も後回しになるので、卒論を書き始めてから「そんな基本的なことも知らないで実験していたのか」みたいなことが起こってきます。自分で考えることが大事、ってよく言いますが、自分の考えを構築するにはいろいろなものを体にたくわえないといけません。何にもないところから何かが生み出されるはずがないです。新しいアイデアは既存の物からは生まれないという考え方もあるでしょうが、それだって既存という概念があるからそれを踏み越えて新しいものを生み出すわけで、やっぱり蓄えがないのに新しい知見なんか出ないと思います。3年生と一緒に勉強していると、自分でどんどん積み上げていくという行動(自学)がなければ、あんまり遠くへは行けないナ、と思ってしまいます。就活が終わってからとなると時間もまったく足りませんが、就活を最優先にせざるを得ないのが現状です。

なんとか、細くてもいいから継続して学ぶ姿勢を大事にし、説明会や選考の間に、寸暇を惜しんで学問も進める、という心構えにならないもんでしょうかー。たぶんこれまでやってきた熱量では無理なんだと思うんです。今の世の中はすぐ「無理しないでいいよ」って雰囲気になりますが、そもそもやりすぎてもいない人が無理もしないってなればのんびりしてるだけってことで、あまりにももったいないと感じます。せっかくできるのに。でも、書いた先からなんですが、適量の負荷をかけることほどむずかしいことはなくて。自分しかわかりませんよね。だから学生は自分で考えて、つぶれるような頑張り方はしなくていいけど、今の熱量で問題なくやれるというレベルにとどまらず、少し背伸びして力を伸ばしていってほしいものだなあ、と思います。
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