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災害食~家族構成

2013年01月19日 | 震災・災害関連
この間、サイエンスカフェで災害食の話を聞いた時、講師の先生がおそらく独身の女性で一人暮らし、だったんだろうと思いますが、震災の時こんなでした、っていうお話が、わたしと全然違っていて、愕然としました。また、わたしは震災直後に気仙沼・大島の支援活動をしていて、そこでも自分が必要としていたものと全く違うものが必要とされている、という体験をしました。それで、災害食を考える時には、家族構成ってとても重要なキーワードじゃないか、ということに気がついたのです。まあ当たり前の話なんですけどね。

わたしは子どもが二人いて、もう大きいからそういう意味じゃあんまり手はかかりませんが、食べる量といったらそりゃはんぱないわけです。ですから、震災の翌日になってやっと子どもたちが家に帰って来た後、さっそくの問題は「量をどうやって確保するか」ということになりました。先日ご紹介したごはん類、私一人ならあれ一つでいいわけですが、そんなの全然足りないわけです。非常時ですからもちろん我慢をするんですが、それでもなるべく何とか食べさせたい、のが人情。

うちは幸い2,3日で電気が回復したのでよかったんですが、ガスが戻ったのは一ヶ月経ってから。それまで、料理っていったってホットプレートやグリルパンみたいなのでやるわけですから、何品も作れませんし、本当に困りました。まあ中・長期的な食の備えについては、別の日に書こうと思いますが、まずはとにかく家族がせめて3日間食べるには、ってことを念頭に災害食を用意しなきゃなりません。

うちは食べざかりの男の子二人でしたが、幼少のお子さん、あるいは高齢の方、あるいは持病のため食事制限のある方、はそれぞれ必要なものを考えておく必要があります。気仙沼に2011年4月に支援にいったとき、「とろみ剤」が欲しい、と強く言われまして、すぐ探しましたが、そういうのって普段使ってるものがいいに決まっているし、慣れない人に頼んでも欲しかったものとちょっとはずれたりしがち。やはり自分で備蓄しておくのが一番です。

わたしが大島へ送ったのは、これでしたが、その頃全国的にとろみ剤不足になってまして、アマゾンでやっと探して、ほしいものリストのシェアで多くの方の協力をいただいて送ったことを思い出します。

流動食用(とろみ調整食品) スルーソフトリキッド
クリエーター情報なし
キッセイ薬品工業


でも、これがよかったかどうか、他にもいっぱいタイプがあるので、でもあの時はそんなに細かいことまで要望をお聴きできなかったんですよね。

わたしが大島で見たのは、小学校の体育館に大勢が避難している中、奥さんたちが大鍋で食事をこしらえて配る、その食事を何とかとろみ剤で高齢者の方にも食べられるようにできないか、ということでした。自治体としても、備蓄の中に、こういったものもそろえてもらえるとよいと思います。

それから、忘れられがちなのがペットフード
この話はいつか本当にきちんとどこかで書きたいと思いますが、あの時、人間が生きるのにやっとの状態で、ペットのえさなんか言ってる場合か!という争論がありまして、避難されている方から頼まれて持って行ってるのに、別の方から非難されてという経験をしました。備蓄の中に、ぜひペットフードを。ペットフードって缶詰も多いし、備蓄には向いてるから、ぜひ十分備蓄してほしいなと思います。
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