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この街の命に

2016年04月05日 | ネコの話
WOWOWでドラマを見ました。「この街の命に
動物管理(愛護)センターの話です。
私は動物愛護の仕事にちょっとだけ関わっています。
昨年は仙台市の愛護センターからネコ2匹を引き取りました。

殺処分ゼロを実現したい。
それはどこの自治体も考えてると思います。
けれども行政は決められた予算の中でやるしかありませんし、現場の工夫・努力にも限度があります。
さらに、この問題に対する市民一人一人の考え方が全然違うという現実があります。

だから、一足飛びには絶対に解決できません。
このドラマのセリフにもありましたが、避妊手術を「かわいそう」と思う方も多いし、「かわいそうだから」野良にエサをやる方も多いと思います。
税金で動物を保護して(一時的にでも)飼育することを批判する方もあれば、殺処分に携わる従事者を非難する方もあります。

私たち一人一人が愛玩動物の命についてもっと考えていけるといいなと思います。
生き物としての動物の生態をよく知ること、それから動物たちの感情に気が付くこと。

そのために一番有効なのは、やっぱり動物と接することじゃないかなと思います。
一緒に暮らすとわかることがたくさんあります。
病気するんだなーとか。
退屈するんだなーとか。
怖いのはいやなんだなーとか。
まあ当たり前のことなんですが、見てるだけだったら「かわいいっ」くらいしか出てこないと思います。
だけど命あるものなので、うんちもするし、げろも吐くしね。
なにか壊したり、傷つけたりもするし。

そして、一生懸命考えたりもする。
言葉もわかるし、自分の気持ちを伝えようとする。

いなくなったら探してほしいなと思います。
近くの愛護センター、行ってみてほしいです。
地域猫は避妊手術さえすればあとは地域で面倒みればよくて、自分ちで飼えなくても今は補助金もあって手術してもらえるので。
そうすればだんだん野良は減っていき、いつかは殺処分ゼロも実現できる日が来ると思います。

だけど今は道は遠い。
だけど極端に感情的にならず、冷静に着実に、少しでも歩を進めたいと思いますね。

WOWOWのドラマは、この大変なテーマをよく扱ったなと感心しました。
獣医師としてちょっと「ちがうな」と思ったところもあったけど、よく掘り下げてあったと思います。
見てなかった人はオンデマンドで見れますよー。







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