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卒論発表会が終わりました。

2014年02月18日 | 大学でのひとこま
昨日今日と卒論発表会でした。
毎年のことながら、幅広く多様なテーマが並びました。

今年は原稿を見ずにやろうと挑戦した人が増えました。そこはよかったと思います。が、ちょっと辛口で申し訳ないんですが、以下気になったところです。

1、1枚のスライドに内容を詰め込みすぎるのはやめましょう。データが多いのはわかりますが、見えないんだったら出す必要ないでしょ、、、。

2、顕微鏡写真はもっと気合いを入れて撮りましょう。普段からもっと写真を撮る練習をした方がいい。

3、考察するのはいいけど、もはや妄想というレベルの「推察」はちょっといただけない。もう少し地道に考えてほしいし、飛躍した仮説を披露する前にもっとよく勉強すること。そして根拠となるデータを出しましょう。反対に、しっかりデータが出ているのに「はっきりしたことはまだ言えません」とかってやたらと控えめになっちゃう人もいるんですが、わかったこととまだわからないことはきっちり区別。わかったことははっきり明言。「○○な傾向がうかがえました」って今日何回聞いたかな、、、。だけど有意差があるって胸をはってもリアルタイムPCRで1.3倍の差とかそういうのは胸張るところじゃナイ。実験系の特性をよく知っておかないと。

4、自己流の実験は危険。周りの人とディスカッションしながら進めてほしい。数日前にも書きましたが、方向性が間違っていたらいくら努力しても目標には到達しない。学生さんが実験してもデータを持ってこない、という気風が毎年毎年強くなっていくので私は困っています!聞くと必ず「できてます」って言うんですが、データ見たら「え?」ということもしばしば。先輩から聞きました、っていうけどそれは実は伝言ゲームに近いですからねえ。

5、やったことを全部並べてあれやりました、これもやりました、っていうのは意味がない。自分は何をアピールしたいのか、よく考えましょう。わたしがアメリカにいたとき受けたレクチャーでは、「自分の研究は商品だ。商品を売り込むつもりでプレゼンするんだ。よりセクシーに(魅力的という意味)見せるんだ。」とよく言われました。これだけは伝えたい、というのをまず言葉にして、そこからスタートして作ってほしいですね。

まだまだありますが、あとは次の世代(3年生)に託そうかな。発表会が終わった4年生は、今日はみんなで温泉、だそうです。


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