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マチネの終わりに

2019年10月09日 | レビュー
 
この間東京に行ったときに、新幹線の時間までちょっと余裕があり、かつ、手元に本を持ってなかったので買いました。映画が公開されるというのは知らずに買ったんです。最初の方、登場人物の書き込み方や言葉の繊細さがとても気に入って読み始めたんですが、途中で展開がすっかり嫌になり、一度放り出してしまいました。でも、我慢して少しずつ読んでいったら、最後の方はどんどんおもしろくなって一気に読んでしまいました。

*過去は変えられる。今の自分次第で。
*苦しすぎる現実を見ると、自分だけ幸せになることの苦痛に耐えられなくなり、自分が不幸であればそのことに安堵するという悲しさ。
*自分が犯した罪の重さを携えて生きていく中で、誠実とか謙虚とか限りなく正しさに近いものが生まれてくる。でもそれで罪は赦されるのか?

というようなことを考えました。著者が投げかける思考が、明確に伝わる文章でした。ラストシーンが印象的かつ映像的。映画だとどうなるのか。見に行きたいと思うけど、途中のしんどさがあるのと、文章のち密さを堪能したので、見ない方がいいかなという気もします。




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