最近、3年生に講義をしていて改めて思ったのですが、大発見の過程を知るっておもしろいですね。どんな大発見も一人の人が突如見つけるわけではなくて、その下地になる研究が積み重なったときにばーんと出てくるもんなんですが、それに関わった一人ひとりの研究者の生き方、考え方、行った実験、それで証明されたこと、それでも証明されずに残った疑問、などを知るのは本当にどきどきわくわくします。下手な小説よりずっと胸躍りますね。疑問があって仮説があって、それをどうやって証明するかを考えた軌跡、それをなぞるのはこれから自分で研究を始めようという人にはとても大事なことではないかと思います。たとえば分子生物学をやろうと思う人はぜひ「分子生物学の夜明け」を読んでみてください。ほんとにおもしろいです。また、日本人研究者のものなら「小さな小さなクローディン発見物語」も超おすすめです。
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