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3月10日

2017年03月10日 | 震災・災害関連
2011年3月10日、私は尚絅学院高校の入試説明会で日中出かけていた。明るい間に外を車で走る事は珍しいし、ちょうどガソリンが減っていたので、大学に戻る前にガソリンを満タンに入れた。その日は木曜日だった。次の日つまり金曜日は、ちょうど生協の灯油の宅配日だから、タンクに残っていた灯油を全部ストーブに入れ、タンクをからにした。普通の日だった。だけどたまたま、ガソリンを入れた。そして翌朝、空になった灯油タンクを2つ、給油場所に出した。生協はいつもお昼までに灯油を入れてくれる。

だから私は、3月11日、ガソリンは満タンで、灯油タンクも2つとも満タンだった。

もしどっちもからだったら。
それから1ヶ月、どんな被災生活になったことだろう。でも3月10日に、私はまったく、次の日のことを予想してはいなかった。

3月11日がまた来る。
私のようなほとんど被害を受けていない者でも、震災の番組をまともに見る事はまだできない。

ただ1つ言える事は、その時がいつかと言う事は誰も知らない。備えをするかどうか。その意識があるかどうか。生死を分けることもある。命に関わる被害を受けなかった場合でも、食べ物やガソリンや電気やガスの供給が全くない中1ヵ月暮らせるのかということを、考えなければいけない。

私たちは普段多くの情報をインターネットからえている。だけどそのとき、インターネットが使えなくなる。使えるのはアナログなものだけだ。アナログなものを古いからといって全部捨て去ってはいけない。

一方で、その時を避けることはだれもできない。だからそれに怯えてひたすら守って暮らす事は、正しくない。毎日の日常を大事に生きていくという事、今できることを今やっていく、それしかない。
コメント
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