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レポートを読む

2016年08月18日 | 大学でのひとこま
うちの学生の内情暴露で、恥ずかしいから書かない方がいいんですが、あえて書きます。

大学でレポートを課すとき、2つのタイプがあります。一つは実験レポート。実験レポートでは、実験の目的、使用試薬・材料・器具、方法、結果、有意差検定、考察、引用文献を記載すればOK.間違ったことを書いていたら返却して書き直させます。計算の間違いとか、プラスアルファで調べて記載しなさいと指示しておいたのに書いていない課題などがあればそれも指摘して返します。再提出後、まだ修正加筆が不十分なところがあれば再度指摘しますが、再提出するかどうかは本人に任せます。評価が低くてもいいや、という人は最初に出したもの、または一回目のリバイス版で評価します。レポートのチェック、添削はしない先生もあるようで、出せばいい的な場合もあるやに聞きますが、わたしは必ず赤を入れます。わたしは、あらゆる機会を逃さず指導することにしているので。

もう一つのタイプのレポートは、こちらから課題を出しておいて調べたり、それについて自分の意見を書いて出すというもの。本を読ませる場合もあるし、テーマだけ与えて各自調べさせる場合もあります。今回、このタイプのレポートを一クラス分チェックしました。大変な作業でした。つまり、コピペをチェックするのですが、ひどい人は一言一句まったく変えずにコピペです。いくつか資料を読んで、それぞれコピペしてくる人はまだまし?ネットで見た一つのページをまるっとコピーしてきて、終わり、という人が何人もいました。

ばれないと思ってるのか?それとも、そういうレポートを出しても評価にはひびかないと思っているのか?
わかりません。

わたしはまるまるコピーの人にはFの評価をつけました。
ランク外、ってやつですね。

ヒトの文章を丸ごともってきて、自分の文章として提出するなどありえない、と思ってるのですが、本人たちにはそれほどの意識がないのでしょう。
卒論のときにやらかさないよう、厳重に注意したいと思っています。

学生時代は学んで失敗して成長していく時期。
物事に対する姿勢も学ぶとき。
たとえ自分の専門に関係ないやと思うレポートでも、せっかく書くならその時間を無駄にしてもらいたくありません。
「無駄な講義」「無駄なレポート」と思って時間を無駄にしているのは自分自身です。
どうせやらなきゃならないなら、その過程と時間を無駄にしないようにするのは自分の自覚です。

反面、こういうレポートがあると全力を注いでしまって他のこととのバランスが取れない人もけっこういます。
わたしは労力をかければいいと言ってるのではありません。
自分にとっての優先順位をしっかり考えつつ、学びと成長の機会を自分でつぶしてしまわないようにしてもらいたいと思います。


コメント (2)
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