昨日、大学近くの小学校に理科支援活動に行ってきました。これは仙台市がやってる事業なんですが、数年前の政府の仕分けによって仕分けられてしまい、今は完全なボランティアワーク(補助金切られちゃったんですねー)。子どもたちの理科離れが叫ばれてますが、小学校の先生は理科が得意じゃない方もいらっしゃるし、大学の先生からちょっと専門的な話も聞けるしということで毎年要望のある活動なんです。
私の担当は「消化と吸収について」なんですが、せっかくだからウシの話もしてきました。ウシはヒトと消化の仕組みが違って、微生物による発酵消化をしてますが、それ以外にもヒトと違うところがいろいろあります。牛乳ができるまで、それから骨格とくに足の先の違いについてもお話ししました。

生き物の多様性ということを学ぶのも大事なことですからね~。
子どもたちは元気いっぱい、楽しい授業でした。
わたしは今でこそこうやって理科系の教員なんかやってますが、子供のころは理科は苦手。天体は好きだし、園芸が好きだし、動物も好きで、素養はあったように思うんですが、成績はよくなかった。獣医になろうと思ったのが昨日授業で一緒に勉強した子供たちと同じ6年生の時。そこから私の理数系への挑戦が始まりました。中学時代は考え方のベースになるところを教わらないのにそのベースを前提とした知識を勉強する時代で、いちいち納得できず本当に苦労しましたが、高校へ行ってから開眼。
苦労してきたから、どうやって勉強したらいいのかもよくわかります。だから今度のオープンキャンパスでも高校1~2年生対象にそんな話もする予定。たぶん、納得いかずに考え続けたことが良かったと思うんですが、そんなことにこだわらずとにかく覚えればいいんだとやってきた人は(うちの学生にもけっこう多い)、成績は素直によいようですが深く突っ込んで考えるということがどういうことなのかわからないようです。
例としてこのあいだ1年生に話したんですが、生活習慣病としての2型糖尿病というのがあるけれど、なぜオーバーカロリーや運動不足で糖尿病になるの?と聞くとまったく説明できません。だって太るから糖尿病になるんでしょ?糖分(つまり炭水化物)の取りすぎなんでしょ?というけど、血糖値っていうのはインスリンで調節するようにできているのですから、インスリンでなぜ調節できなくなるのかを考えないといけないでしょう、、、。ここは、代謝系と免疫系の重要なクロストークがあるところなんですね。もっと基本的なところ、高校時代に生物で血糖値について習っていて、インスリンも糖質コルチコイドもグルカゴンも知ってるくせに、血糖値の調節の仕組みを説明できるかというと、けっこうできないもんです。
理科っていうのは私たちの生活に密着した教科だから、日常の中にいっぱいサイエンスがあるんです。それに気が付いてほしいと思いますね。小学生のうちに、不思議だな、知らないことっていっぱいあるんだなということを知ってもらいたいと、毎年骨格標本かかえて小学校へ出かけています。
私の担当は「消化と吸収について」なんですが、せっかくだからウシの話もしてきました。ウシはヒトと消化の仕組みが違って、微生物による発酵消化をしてますが、それ以外にもヒトと違うところがいろいろあります。牛乳ができるまで、それから骨格とくに足の先の違いについてもお話ししました。

生き物の多様性ということを学ぶのも大事なことですからね~。
子どもたちは元気いっぱい、楽しい授業でした。
わたしは今でこそこうやって理科系の教員なんかやってますが、子供のころは理科は苦手。天体は好きだし、園芸が好きだし、動物も好きで、素養はあったように思うんですが、成績はよくなかった。獣医になろうと思ったのが昨日授業で一緒に勉強した子供たちと同じ6年生の時。そこから私の理数系への挑戦が始まりました。中学時代は考え方のベースになるところを教わらないのにそのベースを前提とした知識を勉強する時代で、いちいち納得できず本当に苦労しましたが、高校へ行ってから開眼。
苦労してきたから、どうやって勉強したらいいのかもよくわかります。だから今度のオープンキャンパスでも高校1~2年生対象にそんな話もする予定。たぶん、納得いかずに考え続けたことが良かったと思うんですが、そんなことにこだわらずとにかく覚えればいいんだとやってきた人は(うちの学生にもけっこう多い)、成績は素直によいようですが深く突っ込んで考えるということがどういうことなのかわからないようです。
例としてこのあいだ1年生に話したんですが、生活習慣病としての2型糖尿病というのがあるけれど、なぜオーバーカロリーや運動不足で糖尿病になるの?と聞くとまったく説明できません。だって太るから糖尿病になるんでしょ?糖分(つまり炭水化物)の取りすぎなんでしょ?というけど、血糖値っていうのはインスリンで調節するようにできているのですから、インスリンでなぜ調節できなくなるのかを考えないといけないでしょう、、、。ここは、代謝系と免疫系の重要なクロストークがあるところなんですね。もっと基本的なところ、高校時代に生物で血糖値について習っていて、インスリンも糖質コルチコイドもグルカゴンも知ってるくせに、血糖値の調節の仕組みを説明できるかというと、けっこうできないもんです。
理科っていうのは私たちの生活に密着した教科だから、日常の中にいっぱいサイエンスがあるんです。それに気が付いてほしいと思いますね。小学生のうちに、不思議だな、知らないことっていっぱいあるんだなということを知ってもらいたいと、毎年骨格標本かかえて小学校へ出かけています。