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本2冊

2012年01月22日 | レビュー
土日、出張だったのでやっと本が読めました。

陽だまりの彼女 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


朝日新聞の書評を見て買ったんですが、おもしろかった。
わたしの好きな路線の小説です。
最後があっと驚く結末、、、ってのが書評なんですが、途中でわかっちゃった。
それでもおもしろかったです。

食品の安全とはなにか 食品安全の基礎知識と食品防御
クリエーター情報なし
コープ出版


これは学生に勧める前に読んでおかなきゃというんで読んでみたんですが、読みやすい文章だし、一般の方にもおすすめ。私が気に入ったのは「食べることによって、健康な人がさらに健康になるようなものは存在しない」(p43)という一文です。もっというと、健康な動物に食べさせても可もなく不可もないものが、炎症系疾患動物では症状を悪化させる場合もあるんですよね。免疫力を高めるって評判の成分があったりしますが、免疫力ってなんなのさ、っていつも思うんです。よくインターフェロンガンマ(IFNg)などの活性が上がったとかデータが出ていますけれど、IFNgの産生量が上がるということが炎症悪化につながる場合もあるってことなんです。もしこれを食べたら免疫系に良い、という成分なり食品なりがあるとするならば、特定のある分子の産生量をあげる、ではなくて、免疫系全体のバランスを整えるっていうのでなければいけないと私は思うんですが、今ちまたで話題になっているものはみんなそういう話じゃないですからねえ。まあとにかく食品と医薬品は異なるものです。食品には機能性がありますけれど、医薬品と同じように考えてはいけません。あとこの本ではリスクマネジメントや食品テロについても学べます。なぜ生協が出版してるんだろうと思っていたら、最後の方に生協のあるべき姿、みたいな話もありました。
コメント
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