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音楽の聴き方

2010年02月05日 | レビュー
音楽の聴き方」 岡田暁生 著 (中央新書)

朝日新聞の書評でとりあげられていたので、読んでみた本です。
非常に、ためになりました。今まで曖昧模糊としていたものが、明確になった気がします。

「言葉なくして音楽を体験することは出来ない。語彙や語りのロジックが増えるほど、人はよりよく聴ける。」

「音楽の聴き方とは、音楽の語り方を知ることにほかならない。」

まさに。そうなんだ!と思いました。
好きとか気にいったとかいう「感覚」の話じゃなくて、作曲家や時代背景、決まりごと(ルール)、演奏者などなどをよく知っていて聴くとき、違う楽しさが生まれるということを、わたしも知っていたのですが、それに能動的に取り組むこと、もっと知る努力をすればもっと楽しめるのだということを、これまでは明確に意識していませんでした。

この本は、たぶん軽く読むにはちょっと敷居が高いでしょう。
でも、さいごの「おわりに」をチェックするだけでもすごく価値があると思います!たぶん音楽がもっと楽しめれば、人生もっと楽しくなるに決まっていて、なんだかこの本を読んだだけでもすごく楽しみが増えた気がするんですよ。
コメント (3)
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