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寄生虫と免疫

2007年03月07日 | 仕事・研究
私は寄生虫をマウスに感染させて2型免疫応答を誘導し、2型サイトカインやそのレセプターについて調べています。寄生虫と一言でいいますが、その種類はいろいろで、普通の人でもギョウ虫やサナダムシなんかは聞いたことがあると思いますし、畜産やってる人ならピロプラズマ病の原因になるバベシアなんかを知ってるかもしれません。人にかかるアニサキスや、イヌのフィラリアなんかも有名ですね。おもしろいのは、虫の種類によって起こってくる反応が違うということで、私の扱っている線虫と、マラリアなどの原虫では同じ話はできません。

さて、今週は寄生虫を感染させたマウスの糞便から虫卵を回収しています。うまくたくさんとれるといいのですが。でもつくづく思いますが、線虫は卵も幼虫も顕微鏡で見えますから、これはいいですね。前にウイルスの仕事もしてましたが、目に見えないものは扱うのが難しいです。細胞の変性の仕方などを指標にしてウイルスの量を決めないといけないのですが、虫なら数を数えられますから。

でも寄生虫と聞くと虫ずが走る、ぜったい見たくない、っていう人もいるでしょうね。私も学生時代は、虫がいやで内科はやめよう、、、なんて思ってたくらいです。毛虫もだめだったし。でもビーカーの中とかシャーレの上とか限定している分にはもう大丈夫です。ただ、よく考えれば見えないけど自分の手指にもバクテリアなんかたくさんいるわけですから、見えないのは幸せなことかもしれませんねえ。
コメント
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